ダビドサナエの産卵

2012年5月23日 くもり

今日は、ちょっと足を伸ばして、トンボ見をして来ました。
お目当てはサナエなのですが、果たして出会えることが出来たでしょうか?


その① 七売(なのうり)の休耕田 (滝脇小学区)

パン屋さんが開くまでの時間調整で立ち寄ったのですが、たくさんのハラビロトンボが観れました。

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↑ 七売の休耕田です。

多くの休耕田は、土砂の流入などで水みちが遮断され、やがて乾燥化して、トンボなどが消えるのですが、
ここの場合は、湧き水があることと、平成の始めに造成した畦がコンクリートで補強された田んぼだったことが幸いしてか、今までに水が切れたことがありません。
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↑ ハラビロトンボの若い♀です。
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↑ ハラビロトンボの成熟間近の♂です。
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↑ ハラビロトンボの成熟した♂です。
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↑ 羽化のとき何かあったのか、腹部が変形したハラビロトンボの成熟間近の♂です。
元気に飛び回っていましたので、良い伴侶を見つけることが出来ると思います。

 



その② 作手高原のため池 (島の池、天神前の池群)

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↑ 島の池です。丸太の橋を渡った先に、開拓記念碑があります。 
なお、南隣には前の池がありますが、以前から色鯉が入っているため、トンボ相は貧弱です。
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↑ 天神前の池です。 
西隣に天神さんが祭っられているため、そのような名前になりましたが、 地区の方々を除き、今は林の中にある天神さんの所在を知る方は稀です。
なお、その後も、耕作地の拡大や、たまに来る旱魃対策で、ため池を増やして行ったため、位置的に一番奥にあることから、天神奥池とか、天神上池とも呼ばれるようになりました。
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↑ 天神中池です。
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↑ 天神下池です。 初夏には水面のほとんどがジュンサイで覆われますが、食べる習慣はありません。
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↑ 平成になって造られた天神新池です。

これらの池群のある地区が今日一番の目的地でした。
どの池も開拓で入られた方々が造られた個人のため池で、形態的には平池(皿池)になります。
縁あって数十年通っていますが、最初に開拓に入られたAさんも、後に続いたSさんも、すでに旅立たれ、昔の話が聞けないのが寂しいですが、順番ですので仕方ありません。

期待したサナエでしたが、確認できたのはタベサナエだけで、島の池で♂、♀各1頭。 天神前の池群では、成熟した♂を12頭確認し、写真に撮ることが出来ました。
♀が少なかったのは、池に着いた時間が11時を少し回っていたため、産卵が終わっていたと思われ、♂たちも縄張り争いがなく、どの個体も寛いでいる感じでした。
次に来るときは、9時半頃までに現地入りし、交尾や産卵シーンも観れたらと思います。
               
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↑ 島の池の辺にいたタベサナエの成熟前の♀です。
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↑ やはり島の池の辺にいたタベサナエの成熟した♂です。
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↑ 地べたで休むタベサナエの成熟した♂です。 
歩いていると舞い上がり、トンボがいることに気づきますので、このような止まり方のトンボは歓迎です。
雰囲気の良い写真を捕ろうとしたときは、ちょっと刺激をして意識的に飛ばし良い所に止まらせます。
追い立てるようにしない限りは、すぐ近くに止まってくれますので、タベサナエは友好的なトンボといえます。
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↑ 天神前の池と中池の間にいたタベサナエの♂です。

外には、クロイトトンボ、オオイトトンボ、シオカラトンボ、ハネビロトンボ、オツネントンボ、モノサシトンボなどがいました。
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↑ オオイトトンボの♂です。
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↑ オツネントンボの♀です。
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↑ ガガンボを食べるオツネントンボの♀です。






その③ 大桑川支流の源流域

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↑ ダビドサナエの♂です。
作手の帰り、大桑川支流の源流域に寄ると、対岸の石の上にダビドサナエの♂がいました。
観察していると、一ヶ所で休むことなく、こちらのほうをうかがうように、あちこちと、止まる場所を変えます。
 「ん??」
意外なところに答えがありました。
私の足元近くで、♀が産卵していたのです。 灯台下暗しでした。
と言うことで、ダビドサナエの産卵を観ることが出来ました。 ラッキーでした。
ちなみに時間は14:20から14:21のことです。
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↑ 渓流の岸辺にあった草むらに、ホバリングしながら単独空中産卵するダビドサナエです。
              




その④ 田螺池

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コサナエを期待して、標高620mほどの田螺池に寄ったのですが、近年のコイの大量放流が影響したのか、トンボの姿は確認出来ませんでした。
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和合の人たちは、田螺神社を祭り、昔からタニシを大切に保護して来られたのですが、コイの好物が貝であることを知らない人がコイを寄付し放したことで、タニシも消えかかっていますので、以前のようにコイのいない池に戻すことが急がれます。







 
by tombo-crazy | 2012-05-23 22:35 | トンボ見て歩記
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