アキアカネを求めて  その③ 御在所岳

       9月2日 くもり

               8月20日の南信州の馬の背と蛇峠山、30日の愛知県奥三河の寧比曽岳に続き
               今回は、三重県の御在所岳(標高1212m )にアキアカネの調査に行って来ました。
               トンボに関心がある人たちにとり、御在所岳は、アキアカネがたくさんいることで知られた山なのです。

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              ↑ 山頂東の、雨量レーダーやロープエー駅などがあるピークです。
               ただ、この辺りにはアキアカネの姿がありませんでした。
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              ↑ 「ございしょ自然学校」(旧カモシカセンター)前には、アキアカネのマーキング調査に申し込みをする人で
               一杯でした。
               今シーズンのマーキング調査は今日が最終日とのことで、御在所岳のアキアカネの情報を得るだけでは               
               申し訳ないので、お手伝いをさせていただくことにしました。
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              ↑ 私が調査した山域です。 
               御在所岳の山頂部は準平原の広大な台地となっていて、各ピーク間は遊歩道で結ばれています。
               正面、スキー場のある丘が、御在所岳の三角点のあるピーク。 その陰、西側の望湖台が最高点です。 
               左手奥が主にマーキングをした御嶽大権現のあるピークです。

               マーキング調査は、「ございしょ自然学校」から西の御嶽大権現へと続く遊歩道沿いに進めましたが、
               長者池への分岐を過ぎた開けた草地へ出る迄の約950mは、潅木の中の道のためか、
               見かけたアキアカネは40頭ほどと少なく、他の参加者と譲り合ってマーキングをしました。

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              ↑ 写真中央右半分が、御嶽大権現へと続く草地です。 この辺りで80頭ほどマーキングをしました。

               次に行ったのは、長者池への分岐から三角点のあるピークです。
               ピークは広場になっていて、途中の階段と合わせて50頭ほどマーキングをすることが出来ました。
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              ↑ 長者池への分岐点西の東屋から三角点のあるピークを見たところです。
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              ↑ 用紙がなくなり、マーキングはしませんでしたが、今回、最もアキアカネの密度の高かった登山道のある
               エリアです。 なお、この登山道は地獄谷や北西尾根へのルートの一部になります。
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              ↑ マーキングの用紙(100頭記録/枚)と、翅に御在所岳を現すGマークを記入したアキアカネです。
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              ↑ 網の中のアキアカネたちです。

                
       御在所岳でのアキアカネ確認結果

                私がマーキングした数  計133頭 ( ♂ 68、♀ 65 )
                自然学校のスタッフの方のお話し
                     「5~6年前と比べアキアカネの数が1/3位になった。」 
                     「去年のマーキングは35000ほどだったが、今年は19000に届かないかも知れない。」 
                     「初心者の場合、マーキングゼロの参加者が多くなっていて、平均すると2~3頭。」
                     「スタッフやベテランの人が数を稼がないと、マーキング調査も難しくなって来た。」

                               
       コメント
                ①かつては10万はいるかと言われた御在所岳のアキアカネも、各地の激減の影響を受け、
                 その数を減らしているようです。
                ②今にも雨が降りそうな天候だったためか、群れ飛ぶアキアカネは見られませんでした。
                ③ほとんどのアキアカネは、静止しているか、地面近くを少し飛んでは止まることを繰り返していました。
                ④繁殖地の場合、♂の割合が高いのが多いのですが、御在所岳は未成熟個体が成熟するまでの間
                 避暑に来ているせいか、♂と♀の比率は、ほぼ同じでした。
                ⑤以下の写真で判るように、成熟間近の個体がほとんどでした。
                ⑥今年で43年になる御在所岳でのマーキングも、下界での確認数が20数例しかないことや、
                 各地でのアキアカネの激減を考えると、ロマンはあっても実の少ないマーキングは収束させ、
                 それらのエネルギーを、生息地調査や、復活のための活動に軸足を移す時期に来ているように思い
                 ました。
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              ↑ アキアカネたちは開けた笹原で休んでいる個体が多かったです。写真は♂です。
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              ↑ 御嶽権現へ向かう途中にいたアキアカネの♀です。
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              ↑ 長者沼分岐近くにいたアキアカネの♂です。
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              ↑ 琵琶湖を望む「望湖台」にいたアキアカネの♀です。
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              ↑ 一等三角点の上で休むアキアカネの♂です。
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              ↑ 翅にGマークの付いたアキアカネの♀です。
               

       おまけ 
                 アキアカネ以外に確認できたトンボたちです。
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              ↑ オオルリボシヤンマの♂です。(広範囲で10頭前後いました。)
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              ↑ オオルリボシヤンマの♀です。(長者池にて数頭)
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              ↑ タカネトンボの♀です。(長者池にて数頭) 
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              ↑ ナツアカネの♂です。(ミズバショウ池の近くで1頭のみ)
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              ↑ オジロサナエの♂です。(長者池の近くで1頭のみ)

                水草の繁茂した大きな貯水池へ行きたかったのですが、今にも大粒の雨が降り出しそうだったため、
                14時少し前に、お世話になった「自然学校」のみなさんに感謝し下山しました。 ありがとうございました。


              補足
                私たちは、トンボを増やし、子どもたちに昆虫採集を復活させたいと自然の再生の活動していますが、
                私の場合、種の同定などで捕獲しても、確認や写真撮影後、すぐに放すようにしています。
by tombo-crazy | 2012-09-03 21:32 | トンボ見て歩記 | Comments(0)
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