アキアカネを探しに

9月4日(金)うすぐもり

秋雨前線の関係で、トンボ観に出れない日が続いてましたが、久々に何とかなりそうな予報でしたので、長野県の治部坂までアキアカネの確認に行って来ました。
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▲ 観察地は治部坂峠(1,187m)から蛇峠山(1,664m)へ向かう途中の「馬の背」(1,450~1,460m)です。
背後の端正な山は大川入山(1,908m)です。 ちなみに尾根伝いに北へ辿れば恵那山(2,190m)につながりますが、この素晴らしい尾根を縦走し、富士見台経由で南沢山(1,564m)へ歩く登山者はほとんどいません。
その理由としては、恵那山の南の野熊の池付近から大川入山の北隣りにある恩田大川入山(1,922m)間は所々にクマザサが生い茂る樹林帯で、小屋もなく、地図から地形を読み切る力と、テントや食料を運ぶタフさが必要とされるからです。
なお、残雪期の天気の良い日に登れば、雪を抱いた南アルプスや中央アルプスを観ることが出来ます。
岐阜や長野および隣の愛知県などの岳人の方々には、もっと登っていただきたいと思います。
余分な道や道標もないだけに、昭和30年代前半までの他人に頼らない静かな山歩きが楽しめます。

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▲ 11時頃から1時間ほどに確認したアキアカネの一部です。
たくさんのアキアカネがいるかと期待して行ったのでしたが、かつてのような群れは見られず、草地なども探して30頭ほど見つけただけでした。
 なお、前回行った茶臼山(1,416m)にはたくさんいたウスバキトンボはいませんでした。
標高の違いから来る気温の差が影響しているようです。ちなみに今回の調査時の馬の背の気温は16℃でした。

 日本のコメ作りとともに生きて来たアキアカネですが、その生息環境は益々厳しくなっているようです。
主たる要因を上げますと、

 ①毎年コメ作りをしない田んぼが増えている。
  ちなみに私の住む地域では昨年コメを作っていた田んぼの6割強はブロックローテーションの一環で、小麦の栽培に変わっています。
 ②品種の多様化により、イネの栽培時期が変わり、トンボの幼虫であるヤゴが水を必要とする時期に水がないことが多くなっている。
 ③石川県立大学の上田先生たちが指摘されてるフィプロニルやイミダクロプリド、ジノテフランなどの成分を含むイネの苗の出荷時に使用されている部農薬。
 ④来週イネを栽培しないのにアキアカネなどの産卵時期に水を張っている田んぼの増加。
 ⑤中山間地の田んぼにあっては高齢化や過疎化によるコメ作りの担い手不足による耕作放棄田の増加。
  トンボたちはそんなことになるとは知らずに、自分の子孫を残そうと産卵します。
 ⑥平野部にあっては、農業の近代化に伴う乾田化など。

などがあり、特に①が増えているのは、アキアカネに限らず、田んぼをよりどころとしていた生きものたちにとって脅威となっています。

 みなさん、お米を食べるようにしましょう。
コメの消費量が増えれば、①の要因は下がって来ます。
それと、中山間地の耕作放棄田を水辺としての再生することが、赤トンボたちには有効です。






by tombo-crazy | 2015-09-05 13:03 | トンボ見て歩記 | Comments(0)
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