9月19日(日)快晴 気温 26~30℃
久々の快晴に、上海での仕事を終えて帰国したいよさんを誘い、今年初めて日吉の池に行って来ました。 目指すはマダラナニワトンボです。 現地へは10:30に着きました。 例年と比べ、池の水位が15cmほど低下しています。 どうしてだろうと吐き出し口を確認すると、水位調節板が外されていました。 どうやら近く保全作業があるようです。 マダラナニワトンボが水辺へ出て来る時間は、ほぼ決まっていて、この池の場合、今の時期は11:15頃です。 それまでの間、ネキトンボの産卵などを楽しませて頂きました。 ▲ マユタテアカネです。 11:07 最初のマダラナニワトンボの♂が単独で水辺へ来ましたが、日の当たる水面近くを避け、木陰の草地の上でホバーリングをしたり休んだりを繰り返した後、どこかへ消えてしまいました。 11:16 連結したペアが来始めました。 ▲ 連結や単独で産卵するマダラナニワトンボです。(11:16~12:30) 12:30までの間に、10ペアほど産卵に来ましたが、例年と違った行動が観られました。 それは、 ①産卵している時間が数10秒と短い。 ②産卵を中断しては木陰に入り数10秒休憩し ③再び戻って来て産卵する。 ④中には連結を解いて、単独産卵に移るペアもいた。 ⑤弁財天を祭っている島の木陰で連結産卵していた4ペアは、1分近く産卵を継続。 どうも気温が高過ぎることがこのような行動になっているのではと気温を測ると、木陰が26~27℃に対し、 例年産卵が集中する東側の草地は日向になっていて、気温が30℃ほどありました。 やはり、高過ぎる気温が、上記のような行動を採らせたようです。 マダラナニワトンボの姿が見えなくなった頃、岐阜ナンバーの軽トラックなどが10台ほどやって来ました。 地元、日吉町の文化財保存会の方々で、今から草刈りと、池の中に増えたフトイなどの除去をされるとのことでした。 なお、昨年の申し送りで、マダラナニワトンボの産卵に悪影響が出ないよう草を刈るとのことで、どの辺を残したら良いか教えてほしいということになり、 水際から2.5~3mの範囲の草を残して頂けると、マダラナニワトンボの産卵場所が確保されますとお話すると、気持よく対応してくださいました。 昨年は、草刈りのほか、無断持ち込みにより繁茂した西洋スイレンの取り除きをされています。 史跡でもある弁財天池には、マダラナニワトンボなどの貴重なトンボのほか、メダカなどの生きものと、ヒツジグサ、ジュンサイ、ノハナショウブなどの貴重な植物があり、 地域の方々が力を合わせ、後世に残そうと毎年保全活動をされています。 私たち地域外の人間は、このようなみなさんの長年の努力のおかげで、トンボや景観を楽しませてもらっていますので、トンボやヤゴを持ち帰ったりの荒らしをしないようにしたいと思います。 トンボを楽しませて頂いた上、冷たいお茶をありがとうございました。 感謝感謝 ★おまけ★ ①弁財天池の少し手前で、立派な角のニホンジカを観ました。 この辺りでは初めてのことです。 運転中だったため、写真には撮れませんでしたが、しばらく立っていたので車の中からじっり観ることが出来ました。 ②日吉小中校南の田んぼで ナツアカネとノシメトンボを観ることが出来ました。 来月初め頃にはたくさん観れると思います。
by tombo-crazy
| 2015-09-19 21:53
| トンボの棲む環境
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