2016年4月27日(水)うす曇り 気温21℃(14時)
某沢へは6時半に着きました。
気温は16℃と肌寒かったので、トレーニングウェアを羽織り、羽化ヤゴを探すと、
定位しているヤゴ(A)と、定位してないヤゴ(B)の2頭、見つけることが出来ました。
↑ 定位していたヤゴA (6:57)
↑ 斜面で休んでいたヤゴB (7:01)
がんばって早く来たのが良かったようです。
どうやら、裂開から飛び立ちまで観察出来そうです。ムカシヤンマの羽化の全シーン観察は初めてです。
三脚を据え、おにぎりを食べながらそのとき(裂開)を待ちました。
ヤゴA
↑ 背中が割れ始めました。裂開です。 (7:34:12)
↑ 両目が出て来ました。 (7:44:42)
↑ 頭全体が出て来ました。 (7:47:20)
↑ 全ての足が出て来ました。 (7:54:14)
↑ 自分の足で掴み直し、体を起こしました。 (8:11:22)
↑ 腹部が抜ける直前です。 (8:46:40)
↑ 腹部が抜けました。 (8:46:46)
↑ 腹部がまっすぐになりました。 (8:46:50)
↑ 腹部が反って来ました。 (8:50:00)
↑ 翅が広がり始めました。 (9:05:34)
↑ 翅が伸び、透明度が増して来ました。 (9:42:00)
↑ 腹部から最初の脱水がありました。笹の葉の上の水滴がそれです。 (10:59:00)
↑ 腹部から3度目の脱水がありました。 (11:14:34)
↑ 翅が開きました。 (12:30:22)
↑ 翅をぷるぷる震わせ始めました。飛び立ちも近そうですが… (12:47:04)
↑ 翅をぷるぷるするものの、中々飛び立ちません。 辛抱のしどころです。 (13:01:12)
↑ 飛び立ちです。 (13:12:08)
裂開から飛び立ちまで、約5時間38分のドラマでした。
ヤゴB
最初に見つけた地点よりも 1 mほど斜面の上に移動しているものの、現地へいる間の定位はありませんでした。
↑ 一度は定位しようとトライしたのですが、柔らかい植物だったため、上に登ったらあえなくダウン。↑ 赤の矢印のほうから、休んでは少し歩くを繰り返し、
上から2番目の赤丸部で定位を試みるも上手くいかず、一番上の赤丸で留まる。 (14:55)
ヤゴBさんは、定位に使えそうな笹などがあったにも関わらず、どうして上へ上へと目指したのでしょうか?
冒険心が大勢だったのでしょうか? 不思議です。
それも、ただ歩き続けるのではなく、ほとんどが立ち止まって(休んでいた?)いました。
ここで終わりかなと思っていると、ゆっくりゆっくり歩き出すのでした。 不思議なヤゴでした。
追記:
27日の夜は雨でした。
ヤゴBが気になったので翌28日11時半頃、様子見に行くと、昨日より少し上の斜面にいました。
定位はしなかったのです。
↑ ヤゴBです。
帰宅し、パソコンでアップをしたら、ひっくり返っていました。
昨夜の雨で流れ落ちたようです。
姿勢を治してあげれば良かったです。 合掌
同じ頃、陸に上がったと思われる2頭のヤゴですが、
一方は無事羽化し、もう一方は定位することなく終わってしまいました。
ヤゴBに何があったのでしょうか?