赤とんぼの舞うコメづくりを目指して

 2016年6月11日(土)~12日(日) 

 赤とんぼの舞うコメづくりを目指している人たちに会うため県境にある中山間地へ行って来ました。
 県境と言っても、平成の合併で、地籍上は、私たちと同じ豊田市になります。
 かつては東加茂郡旭町と言われた所です。(以下旭地区と呼びます。)
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 トンボの生息環境から診た旭地区は、西側を一級河川の矢作川が流れ、いくつかの支流がありますが
 矢作川以外は流れが急なこともあり、流水性トンボは、これまで19種記録されているだけです。
 一方、標高110m~860mほどの山間にあり、水が豊富なことから灌漑用のため池がなく、
 止水性のトンボには厳しい環境ですが、矢作川の河川敷には、所々にワンドがあり、
 水田などと共に止水性のトンボの貴重な産卵場所となっていて、これまで35種が記録されています。
 (トンボの数は、2003年頃発行の「旭町の自然」から…トンボ担当は成田茂生さん)
 なお、高度成長期に出来たゴルフ場内には、いくつかの池がありますが、行ったことがないため
 どんなトンボがいるかは不明です。

 以上のようなトンボ環境にあった旭地区でしたが、農業の近代化に伴うコメづくりの変化は、
 田んぼをよりどころとするトンボにとっては、各地で見られるように、種、数ともに減らしています。
 また、それらに拍車をかけているのが高齢化や獣害による耕作放置された田んぼの増加です。
 
 そんな中、旭地区を、かつてのような自然豊かなふるさとにしようと、赤とんぼが舞うコメづくりに
 取り組んでられる方々がいて、今回はそれらの方々との交流でした。


 11日(土) うす曇り

 みなさんとの合流は夕方でしたので、少し早めに行き、標高650mほどの旭高原に寄って来ました。
 東海自然歩道を箕輪から高尾まで歩いたとき通過して以来ですから、20数年ぶりです。
 いろいろ人工物が出来ていて、かつての自然は消えていたのは残念でしたが、
 「旭町の自然」によれば、1990年に記録され、以後記録がなかったハッチョウトンボを見つけることが出来ました。
 ただ、乾燥化が進んでいる湿地でしたので、細々と生き延びていたのではと思われます。
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           ↑ ハッチョウトンボ ♂です。♀も含め10数個体いました。

  この日の夜は、トンボの画像を観ながら、トンボ復活について話し合ったり、ホタルを観たりしました。


  12日(日) 曇り

  6時半過ぎから、押井にある標高450mの谷間にあるKさんの田んぼで、みなさんとトンボの羽化を観ました。
  アカネ属の羽化にはまだ早かったようですが、イトトンボの羽化を多数観ることが出来ました。
  このことは、Kさんたちのコメづくりが、赤とんぼ復活に適ったものと言えそうです。
  20日以降、再度確認に来たいと思います。
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↑ 田んぼの近くには生きものたちの水辺が造られていました。

上伊熊地区でも、耕作放棄地を生きものたちの水辺づくりが行われていました。
将来の旭地区が楽しみです。


  Kさんの田んぼと周辺で確認されたトンボ
   モノサシトンボ、アジアイトトンボ、クロイトトンボ、キイトトンボ、ホソミオツネントンボ、アオイトトンボ、
   シオヤトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ヨツボシトンボ、ショウジョウトンボ、クロスジギンヤンマ
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  二井寺の放置田にいたトンボ
   ハラビロトンボ、シオヤトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ
   モートンイトトンボを期待したのですが、今回は発見出来ませんでした。
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↑ 処女飛行でいきなりクモの巣に掛ってしまったオオシオカラトンボです。
クモ(右下の翅のところ)には悪かったですが、羽化したばかりでしたから外してあげました。




by tombo-crazy | 2016-06-13 20:00 | トンボの棲む環境 | Comments(0)
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