モートンイトトンボを観察

2017年6月20日(火)~27日(火)

モートンイトトンボは湿地や耕作を止めた田んぼなど、
水深が余りなく、植物が適度にある環境で見ることが出来ます。

ただ、何の手入れもせず、植物などの遷移が進むと、環境が変わり、消えてしまいます。
かつて田んぼだったカエル谷には、モートンイトトンボがたくさんいて、
草の間引きや、畔の補修、水管理などを続けて来たことで、毎年たくさん見ることが出来ていたようです。
ただ、いくつかある水辺の中で、最も生息密度の高い水辺とその周辺は、近い将来道路建設で消えるため、
2年ほど前から沢の水を引くことを止めて乾燥化を図り、柳オアシスの南側に新たな水辺をつくり、
モートンイトトンボの分散性を利用して、新しい水辺での定着を図って来ました。
幸い、たくさんのモートンイトトンボが新しい水辺周辺でも見られるようになりましたので、
6月下旬に観察した様子を今後の参考に載せておきたいと思います。
観察時の天候や時間帯はいろいろで、雨の日もあれば、早朝や深夜もあります。

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↑ 近い将来埋め立てられ消える水辺。
写真には写ってないですが、左手側も消えます。
最もモートンイトトンボが生息していた水辺はテント小屋と物置の前の水辺でした。
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↑ ここも埋め立てられます。
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↑ 新たにつくった水辺。
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↑ モートンイトトンボの羽化殻です。
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↑ 羽化のピークは過ぎていますが、何とか羽化中のモートンイトトンボを見つけることが出来ました。
カエル谷では、例年、5月下旬から6月中旬にかけて羽化しています。

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↑ オレンジ色をした若い♀です。
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↑ 成熟して緑色になった♀です。

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↑ 成熟♂です。

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↑ 交尾です。早朝から9時頃にかけて観ることが出来ました。
交尾時間は長めで、落ち着いて写真を撮ることが出来ました。

ただ、交尾を終っても、すぐに産卵に移ることなく、
♂も♀も互いに干渉し合うことなく、寛いでいました。

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↑ 交尾後、寛ぐ♂と♀たちです。


お昼近くなると、♀の動きに変化が現れました。
どうやら産卵のようです。
ただ、神経質になっていて、近づくと逃げてしまい、産卵を始めません。
そこで、産卵によさそうな所で椅子に座って待つ作戦に切り替えました。
正解でした。
♀たちは、目の前で産卵をしてくれました。
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↑ 産卵です。
♀たちは、気温が上がり、体力が回復してから産卵するようです。
実際、産卵の途中で休んだり、餌を食べるシーンも観ることが出来ました。
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↑ 産卵の途中で虫を食べる♀


なお、写真は撮れませんでしたが、
タガメの孵化やマルタンヤンマの羽化を観るため、
数日間、ヘッドランプを点け、深夜に水へ入っているとき、
何頭かの♂が草の間を、キイトトンボのような飛び方で飛んでいるのに出会いました。
♂たちは、何かを探している感じでしたが、それが何かは、判らずじまいでした。
来年以降の宿題になりそうです。
同じ時間帯での♀の飛翔は観れませんでした。
♂たちは目ぼしい♀を探しているのかも知れません。
モートンイトトンボの交尾が早朝の時間帯に行われていることと関連があるのかも知れません。







by tombo-crazy | 2017-06-28 21:45 | トンボを残すために | Comments(0)
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