ウスバキトンボ (トンボ科)

アキアカネやナツアカネの「赤とんぼ」と言われるアカネ属ではありませんが、
農家の人たちにとっては、ウスバキトンボと言う標準和名は知らなくとも、
盆トンボ、精霊とんぼなどと親しみを込めて呼んでいるウスバキトンボです。
私たちのフィールド松平の人たちは、おしょろとんぼ(御精霊蜻蛉)と呼んでいます。
お盆が近づく頃、稲の生育状況の確認や、草取り、水の管理などで、毎日通う田んぼの上を群れ飛ぶトンボは、いやでも眼に入り、親しみを感じたと思われます。
ご先祖さんがトンボになって、今年も豊作になるようにと、田んぼを見守ってくれていると、
昔のお百姓さんたちは受け止め、子どもたちに伝え、おしょろとんぼと丁寧語で呼ぶようになったようです。
地方によっては、ご先祖さんのお使いだから捕まえてはならないと言い伝えられているそうですが、
日中は中々止まらないトンボですので、子どもが捕まえるのは至難の技と言えます。
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↑  ウスバキトンボの成熟♀ (2008.7.30 長ノ山)
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↑  ウスバキトンボの群飛 (2007.7.22 美浜)
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 ↑  ウスバキトンボの成熟♂ (2009.7.23 仁王川)

ウスバキトンボは、卵から羽化するまでの期間が一月少しと短いことや、
体の割には大きめで薄い翅を持っているなどの特性を活かし、
東南アジア辺りから世代交代を繰り返しながら日本にやって来るものの、
寒さには弱いため本州以北では、幼虫が越冬出来ていないと言われていますが、
実際の所は謎に包まれたトンボのようです。
ちなみに私が住んでいる地域では、その年の気候にもよりますが、早い年は4月末頃には確認することがありますが、
数的にはほんの僅かで、群れ飛ぶようなことはありません。





by tombo-crazy | 2009-07-24 12:22 | トンボ科 | Comments(0)
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