クロイトトンボは、周囲が林に囲まれて、浮葉植物があり、開放水面もある池や沼に生息していることが多いようです。
■潜水産卵 (2011年6月24日 天神上池、下池)
カエル谷の作業を昼で打ち切り、モリアオガエルの産卵数確認と潜水産卵を観ようと、SSさんと、久々に長ノ山を訪ねました。
↑ 潜水産卵を始めて間もないクロイトトンボのペアがいました。♀は翅を半分ほど残して水の中です。 (天神下池で)
↑ ♂の腹部も、大半が水の中に入り、♀は全身水の中です。
↑ ♂も胸の一部が水に入りはじめました。
↑ ♂も完全に水の中に入ってしまいました。
↑ 他にも潜水産卵をしているペアがいましたが、ほど良い距離でしているのは中々いませんでした。 (天神上池で)
↑ 天神上池です。
↑ 天神下池です。
これれらの池の水源域は、シカやイノシシの生息地で、池の畔はヌタ場として使われ、近年、水質が悪化しているのが気になります。
その影響か、かつては無数にいたオオイトトンボも、今回は数個体確認しただけでした。
その点、クロイトトンボは水質変化に鈍感なようです。
↑ クロイトトンボの成熟♂ です。 (2008.5.29 カエル谷)
♂ は、腹部の第8・9節が青く、その間に山形の黒斑があります。また、成熟すると胸に白粉が出ます。
↑ 若い♀ です。 (2009.9.18 天神中池)
↑ 成熟した♀ です。 (2006.5.31 百田の池)
↑ 交尾です。 (2007.6.12 カエル谷)
↑ 潜水産卵もします。 (2004.6.20 天神下池)
↑ 連結しながら飛ぶ二組のクロイトトンボ (2009.7.2 カエル谷)
成熟したクロイトトンボは、♂ も♀ も、黒光りして中々きれいです。