カテゴリ:トンボの棲む環境( 29 )

再び山の中の湿地へ

   2016年10月2日(日)くもり 気温26℃( 12:10 )

   降られたらその時と、傘を持って、9月30日に行った山の中の湿地へ行って来ました。

   目的地が近づくにつれ、空は暗くなり、猿投山の中腹より上は、完全に雲の中でしたが、気にせずに行きました。
   そうです。山仲間の間では、雨男で通っていた私です。
   カメラが濡れるのは困りますが、今時の雨は、涼しくなっていいです。
   とは言うものの、トンボは雨が降ったり降りそうなときは姿が見えないことが多いため、
   回復してくれたらいいな…と念じる私でした。

   いつも車を停める所へは10:40着。
   何となく隣の池を覗くと、連結産卵中の赤とんぼたち多数。
   と言うことで道草。


   ため池で道草
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↑ コノシメトンボの産卵です。単独産卵もありました。
15ペアほどいたのですが、ブラックバスが産卵中のトンボを狙って跳ねるため、とても神経質になっていて、
限られた範囲でチョンチョンと産卵せず、常に飛び回りながらの産卵でした。
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↑ マユタテアカネの産卵です。
こちらは岸辺で産卵するのですが、バシャ~ン!バシャ~ン!とブラックバスが跳ねる音に警戒心を強くしてしまっているらしく、
近くで撮らさせてくれませんでした。


と言うことで、しっかり撮れなかったのですが、楽しい道草となりました。



   目的の湿地

   湿地へは先日より35分ほど遅い、11:55に着きました。
   雲がある割には蒸し暑く、トンボを探しているだけで、汗が出て来ました。
   曇りで、時間が少し遅かったことが関係してか、トンボの数は先日より少なかったですが、
   先日いなかったミヤマアカネとナツアカネ、オニヤンマがいて、ネキトンボとナツアカネの産卵も観れました。 
   ただ、ナツアカネ以外は写真には撮れませんでした。

   確認出来たトンボは、ヒメアカネ、マユタテアカネ、ミヤマアカネ、ネキトンボ、キイトトンボ、オオシオカラトンボ、オニヤンマです。
   先日たくさんいたマユタテアカネは、数頭だけでした。
   もう少し、通ってみようと思います。

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↑ シラタマホシクサの上で連結産卵するナツアカネです。
とても美しい風景でした。

暑くなければもう少しいたのですが、雨がぱらついて来たので、13:30に湿地を後にしました。



   帰りも道草

   車に戻り、体を冷たい水で拭き、着替えをしていると雨が上がったので、
   気になっていた山の中のもう一つの湿地へ向かいましたが、雨がひどくなったのと、山が荒れていたので、
   あと、200mほどの所まで進んだのですが、今回は撤退しました。
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    O湿地は典型的な湧水湿地ですが、500m近い尾根上にあるこの湿地はどのような湿地だろうか?
    一度も行ってないだけに、興味は尽きません。
    勿論、カエルもトンボもです。
    ただ、近年は近くでクマの目撃事例が増えていることや、イノシシ檻に入っていたこともあり、
    それなりの用心をして入る必要があります。









by tombo-crazy | 2016-10-03 14:48 | トンボの棲む環境 | Comments(0)

もしかしたら…

   2016年9月30日(金)うすぐもり 気温25℃( 11:40 )

  昨年の冬に見つけた山の中のO湿地へ行って来ました。
  ここへは、4月6日と4月11日にトンボ観察に入ってます。
  シーズンを通して行けば良いのですが、道のない山を、地図とコンパスを頼りに辿りますので、
  夏場は暑いので秋になるのを待っていました。
  それでも、冬場に何度か通ったことで、地図やコンパスなしでも、目的地へ着けるようになりました。

  ゆっくり登って行ったのですが、尾根へ辿り着いた時は、汗汗汗でしたが、
  このところの長雨で出たキノコや、秋の草花などが観れて、疲れを感じることなく、目的地へは11:20着。


  確認出来たトンボ

     ① マユタテアカネ
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↑ マユタテアカネの♀たちです。 山の中も含め所々で観ることが出来ました。
ノシメ型が多いように感じました。 ( 3:1 位 )

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↑ マユタテアカネの♂です。
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↑ マユタテアカネの連結産卵も、2ペア観ることが出来ました。


      ② ヒメアカネ
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↑ シラタマホシクサにとまるヒメアカネの♂です。
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↑ ヘビノボラズにとまるヒメアカネの♂です。
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↑ 交尾態のヒメアカネがたくさんいました。


      ③ コノシメトンボ
            
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↑ コノシメトンボの♀です。 面白いことに草へとまっている個体はいませんでした。
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      ④ ノシメトンボ
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↑ 1頭だけ、帰り際に出て来たノシメトンボの♂です。


     
      ⑤ アキアカネ
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↑ やはり1頭だけいたアキアカネの♂です。

写真に撮ることは出来ませんでしたが、ネキトンボ連結ペア 1が、一度水辺へ入り、消えました。
と言うことで、この日確認出来た赤とんぼ(アカネ属)は6種類でした。

アカネ属以外では、オオシオカラトンボ2、オオルリボシヤンマ1、キイトトンボ産卵ペア1、オツネントンボ1がいました。
何度か来ることで、もう少し全貌が判りそうです。

日差しが強くなり暑くなったので、13:20に現地を後にしました。


   おまけ
   
     今回であったキノコや植物の一部です。
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↑ シロオニタケ(毒)です。
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↑ ムラサキシメジ(食)です。
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↑ イグチの仲間です。 ( ヤマドリタケ? )
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↑ オケラです。
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↑ キキョウです。
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↑ オミナエシです。
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↑ カモメヅルです。
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↑ ガマズミです。
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↑ サワヒヨドリです。
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↑ ミミカギグサです。
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↑ ホザキノミミカギグサです。
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↑ スイランです。ニガナに似ています。背丈は30cmほどで長細い葉で、湿地の所々にありました。
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↑ サワシロギクです。 スイランよりは少なかったです。

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↑ ヒツジグサです。 ( なお、下の写真は別の所で撮ったものです。 )



   道がなく、あるのはけものみ(獣道)だけに、今では見かけなくなった植物がたくさんあり、楽しいトンボ見となりました。
   その中でも圧巻だったのは下記のシラタマホシクサの大群落です。
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by tombo-crazy | 2016-10-01 20:31 | トンボの棲む環境 | Comments(0)

台風一過

   2016年9月21日(水) くもり時々雨

   台風16号は、昨夜18時頃、当地を通過して行きましたが、
   勢力が衰えていたため、さほど風雨を感じることはありませんでが、
   山間部は降ったようなので、カエル谷へ行ったら、
   三つある取水口全てが土砂で埋まり、水辺手前の沈砂池も、土砂が入り込んでいました。
   と言うことで、9時から11時半頃まで、土木作業をやりながら、休憩はトンボ見。


   カエル谷
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↑ 土砂で埋まっていた取水口付近


   でも、台風が過ぎるのを待ちかねていたのか、トンボたちは活発に動き回っていました。(短いレンズだったので全てトリミングです。)
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↑ マルタンヤンマの産卵です。 (中央部ですが、判りますか? すみません。)
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↑ オオルリボシヤンマ♂のバトルです。
自然界は、争いに勝った♂が♀を得ることが出来ます。
人間世界も、男は頑張らないといけないと思いますよ。
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↑ 産卵場所を探すオオルリボシヤンマ
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↑ オオルリボシヤンマの産卵

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↑ ネキトンボの産卵です。 晴れた日に、もう一度見たいです。

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↑ シオカラトンボの警護産卵です。
今回の♂は最後まで見届けていました。
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↑ オオアオイトトンボの♂です。

   他には、モノサシトンボ、クロイトトンボ、ハグロトンボ、ヒメアカネなどがいて、野の花も咲いていました。

   と言うことで、おまけに野の花を。
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↑ オモダカです。
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↑ ミズオオバコです。
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↑ コナギです。
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↑ イボクサです。
これらは田んぼの雑草として農家のみなさんを困らせていたものですが、除草剤などの発達で、
見かけることが少なくなっています。
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↑ 山裾に咲いていたノハラアザミ(上)とツリガネニンジン(下)です。
ともにピークは過ぎていましたが、それなりの味わいがありました。
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↑ ホトトギスです。トンボ池とトンボ上池の山裾にいっぱい咲いていました。 今がピークです。


   応急処置を済ませ、トンボと野の花も楽しんだので、小雨の中、次のポイントへ移動しました。
   目的は、次に備えた草刈りです。


   足助の田んぼ

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 ↑ 増水してた巴川。普段は砂地などが見えます。

   目的地には12時10分に着きました。
   土砂降りになっていたので、ラジオを聴きながら車の中でお弁当。
   20分ほどしたら小降りになったので傘をさして草刈りへ。
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↑ 草刈り前。

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↑ 草刈り後。
思惑通りですと、晴れた日の10時半頃来れば、ミヤマアカネの連結産卵が観れるはずです。
何事も行きあたりばったりでなく、段取りをしっかりやっておけば、良い結果につながります。
と、撮らぬトンボの皮算用。( 捕らぬタヌキの皮算用 )

小降りになったら、トンボたちも出て来ました。
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↑ ナツアカネ♂です。
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↑ ミヤマアカネ♂です。

先日来たときは、どのトンボも最短で10cm位までしか近寄らせてくれなかったのですが、
雨で体温が冷えていたのか、今回は2cm位まで接近しても逃げたりしませんでした。
TG870のスーパーマクロモードで )
ちなみに気温は21℃でした。( 14時15分 )
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↑ こちらは85mmで撮ったナツアカネ♂です。 背景の赤はヒガンバナです。


   今日のおまけ
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↑ 出がけに、車の前にいたニホンアマガエルです。
連日の雨がうれしいのか、いい声で鳴いていました。







  
   
   
   

by tombo-crazy | 2016-09-21 22:28 | トンボの棲む環境 | Comments(0)

作業の後のトンボ見

   2016年9月17日(土)くもり 気温32℃(13:15) 



  ヌスビトハギの取り除き 

   午前中は、14日に続いて、イヨさんと五ヶ丘東小学校で、ヌスビトハギの取り除き。
   ヌスビトハギの種子は、子どもたちが 「ひっつき虫」 と呼ぶように、草原で遊んでいると、衣服にびっしりひっつきます。
   そして、その粘着力は、トンボの命をも奪ってしまいます。
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↑ ヌスビトハギの種子にひっつき死んでしまったアオイトトンボ

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↑ 取り除いたひっき虫と、イヨさんです。
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 ↑ 今回、取り除いたヌスビトハギです。( 上の写真+下の写真 )
来年は、蕾のうちに取り除きたいですね。
さすがに汗汗でした。




  赤とんぼ探し ( 現地 13:20~14:10 )

   午後は、カエル谷へ作業に来ていたモンさんを誘って、3人で、赤とんぼ探しに行きました。
   ただ、3人とも、午前中、汗だくになって作業をしてますので、近場の田んぼで疲れない程度の赤とんぼ探しです。
   と、言うことでイヨさんの車に乗って行った先は、市内足助町の田んぼ。

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↑ ヒガンバナが咲き始めていました。
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↑ 助手席から、いそうな田んぼを探し、ここならいるかも…と降りて行くと、
いましたいました。ミヤマアカネです。
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↑ うれしいことにナツアカネ♂もいました。
ミヤマアカネもナツアカネも、成熟した個体を見るのは今シーズン初めてです。
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↑ 1頭だけでしたが、アキアカネ♀もいました。
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↑ ツリガネニンジンも咲いていました。
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3人とも、お疲れモードだったのと、暑かったので、長居はせず、三州楼でコーヒーを飲んで、少し休んで帰りました。


   田んぼと周囲の導水路などに水がなかったことや、時間が2時過ぎだったことで、産卵は見れませんでしたが、
   次回はミヤマアカネの産卵ポイントを見つけたいと思います。
   今日にでも行きたたかったですが、天気予報は、今日から1週間、傘マーク。
   秋雨前線と台風の影響じゃ、打つ手なしです。
   と、言うことで、骨休み。








by tombo-crazy | 2016-09-18 16:43 | トンボの棲む環境 | Comments(0)

カエル谷へ子どもたちが来ました。

  2016年7月12日(火)くもり 気温28.2℃(12:50)

  カエル谷のある地区の小学2年生39名が、カエル谷へ自然体験に来ました。
  カエルの分校は、なつかしい生きものたちが次の時代も消えないための活動と、
  再生した自然空間で、子どもたちに生きものを捕まえたりして遊んでもらうことを2本の柱にしている団体ですので、
  飛び入りの応援も頂き、事前準備をして、当日を迎えましたが、
  気がかりだった雨も降らず、こどもたちには、楽しく過ごしてもらえたようです。
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↑ 学校から歩いて来た2年生のみなさんです。
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↑ 子どもたちは生きものが大好きです。
いろんな生きものを観たり、捕まえたりすることが出来ました。
一部は持ち帰って飼うことにしました。
カエルの分校は、全国どの小学校にもトンボが20種はいる環境を取り戻そうとしています。
そして、子どもたちには昆虫採集など、自然の中で思う存分遊んでほしいと願っています。
子どもが捕まえたくらいで生きものが消えないようにすることは、傍観者であった私たちの最後の仕事であり、責任と思っています。
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↑ コオイムシ

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↑ タガメの脱皮殻
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↑ タガメの3齢幼虫
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↑ シュレーゲルアオガエルの幼体
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↑ 羽化したてのネキトンボ。今シーズンの初認です。
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↑ オオシオカラトンボの産卵です。
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↑ もうじきシーズンを終えるモートンイトトンボです。
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 ↑ 羽化したてのヒメアカネ。
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↑ 腹部挙上姿勢のショウジョウトンボです。
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↑ マルタンヤンマの産卵です。(中日新聞の近藤さん撮影)
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↑ 記念撮影です。
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↑ 事前準備で、草刈りや、ヨシやスゲの間引きをしてくださったみなさんです。
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↑ 中日新聞の近藤さん(支局長)です。
生きもの大好き人間で、自分が見つけたタガメと記念写真です。
当日は、早めに来て、刈った草の処理などを手伝ってくださいました。ありがとうございます。


by tombo-crazy | 2016-07-12 22:27 | トンボの棲む環境 | Comments(0)

今年初のアキアカネ

  2016年6月21日(火)雨のち晴れ

  梅雨前線が活発化し、九州地方では時間雨量150mmに達する所も出て、お亡くなりになられた方もいます。
  熊本は地震で被災した上での水害です。
  心より、お見舞い申し上げます。
  
  今日はカエル谷の作業日でしたが、当地も昨夜からの雨模様。
  と言うことで作業中止の連絡をしてから、カッパを来てカエル谷へ向かいました。
  なぜかと言うと、県の農業総合試験場の方々がトノサマガエル捕獲のため、カエル谷へ来られることになっていたのです。
  葦の間引きなどをしながらみなさんの来るのを待ちました。
  

  トノサマガエルを捕獲する目的ですが、田んぼの側溝に落ちてしまったカエルの救出装置の研究のためです。
  これまで、ダルマガエル、ツチガエル、ヌマガエルなどの運動能力などの確認は終えているのですが、
  トノサマガエルはこれからでした。
  この件では、カエルの保護に取り組んでいる私は、とてもうれしく、全面的に協力させて頂いてましたが、
  今回の捕獲については気がかりなことがありました。
  トンボも種により、ある期間水辺を離れますが、大半のカエルたちは、産卵を終えたら水辺を離れてしまうのです。
  農総試の希望はN=50(50頭)です。
  ここ半月ほど、日毎にトノサマガエルの成体の数が水辺から消えてましたから、
  しっかり探して20頭捕まえれたら御の字と思って、みなさんをお迎えしましたが、
  案の定、カエル谷だけでは二桁にもならず、休耕田や田んぼを周り、やっと25頭ほど捕獲できました。
  
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↑ 捕まえたカエルです。
捕獲地別に袋に入れられ、試験が済んだら元の生息地へ返されます。

  農業総合試験場と言うと、作物の品種改良や、病虫害の研究を主にやっていると思いがちですが、
  社会のニーズに沿った幅広い業務を行っていて、今回のカエルの脱出装置の研究は、環境安全研究室が
  生物の多様性の調査研究として取り組んでられますので、
  赤とんぼの舞うコメづくりの研究とプログラムの確立と普及のお願いをしておきました。
  勿論、全面的に協力です。

  私は、途中から一緒にトノサマガエル探しをしたのですが、トンボも観ることが出来ました。
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↑ 今シーズン初めてのアキアカネです。 
近くの田んぼではウスバキトンボが多数待っていました。
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↑ アキアカネのいた休耕田。
ハラビロトンボもいました。
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↑ 今シーズン初めて撮ることが出来たコオニヤンマの♀です。
カエル谷では、2週間ほど前から見ていたのですが、カメラを撮りに行って戻ると消えてました。








by tombo-crazy | 2016-06-21 19:28 | トンボの棲む環境 | Comments(0)

赤とんぼの舞うコメづくりを目指して

 2016年6月11日(土)~12日(日) 

 赤とんぼの舞うコメづくりを目指している人たちに会うため県境にある中山間地へ行って来ました。
 県境と言っても、平成の合併で、地籍上は、私たちと同じ豊田市になります。
 かつては東加茂郡旭町と言われた所です。(以下旭地区と呼びます。)
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 トンボの生息環境から診た旭地区は、西側を一級河川の矢作川が流れ、いくつかの支流がありますが
 矢作川以外は流れが急なこともあり、流水性トンボは、これまで19種記録されているだけです。
 一方、標高110m~860mほどの山間にあり、水が豊富なことから灌漑用のため池がなく、
 止水性のトンボには厳しい環境ですが、矢作川の河川敷には、所々にワンドがあり、
 水田などと共に止水性のトンボの貴重な産卵場所となっていて、これまで35種が記録されています。
 (トンボの数は、2003年頃発行の「旭町の自然」から…トンボ担当は成田茂生さん)
 なお、高度成長期に出来たゴルフ場内には、いくつかの池がありますが、行ったことがないため
 どんなトンボがいるかは不明です。

 以上のようなトンボ環境にあった旭地区でしたが、農業の近代化に伴うコメづくりの変化は、
 田んぼをよりどころとするトンボにとっては、各地で見られるように、種、数ともに減らしています。
 また、それらに拍車をかけているのが高齢化や獣害による耕作放置された田んぼの増加です。
 
 そんな中、旭地区を、かつてのような自然豊かなふるさとにしようと、赤とんぼが舞うコメづくりに
 取り組んでられる方々がいて、今回はそれらの方々との交流でした。


 11日(土) うす曇り

 みなさんとの合流は夕方でしたので、少し早めに行き、標高650mほどの旭高原に寄って来ました。
 東海自然歩道を箕輪から高尾まで歩いたとき通過して以来ですから、20数年ぶりです。
 いろいろ人工物が出来ていて、かつての自然は消えていたのは残念でしたが、
 「旭町の自然」によれば、1990年に記録され、以後記録がなかったハッチョウトンボを見つけることが出来ました。
 ただ、乾燥化が進んでいる湿地でしたので、細々と生き延びていたのではと思われます。
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           ↑ ハッチョウトンボ ♂です。♀も含め10数個体いました。

  この日の夜は、トンボの画像を観ながら、トンボ復活について話し合ったり、ホタルを観たりしました。


  12日(日) 曇り

  6時半過ぎから、押井にある標高450mの谷間にあるKさんの田んぼで、みなさんとトンボの羽化を観ました。
  アカネ属の羽化にはまだ早かったようですが、イトトンボの羽化を多数観ることが出来ました。
  このことは、Kさんたちのコメづくりが、赤とんぼ復活に適ったものと言えそうです。
  20日以降、再度確認に来たいと思います。
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↑ 田んぼの近くには生きものたちの水辺が造られていました。

上伊熊地区でも、耕作放棄地を生きものたちの水辺づくりが行われていました。
将来の旭地区が楽しみです。


  Kさんの田んぼと周辺で確認されたトンボ
   モノサシトンボ、アジアイトトンボ、クロイトトンボ、キイトトンボ、ホソミオツネントンボ、アオイトトンボ、
   シオヤトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ヨツボシトンボ、ショウジョウトンボ、クロスジギンヤンマ
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  二井寺の放置田にいたトンボ
   ハラビロトンボ、シオヤトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ
   モートンイトトンボを期待したのですが、今回は発見出来ませんでした。
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↑ 処女飛行でいきなりクモの巣に掛ってしまったオオシオカラトンボです。
クモ(右下の翅のところ)には悪かったですが、羽化したばかりでしたから外してあげました。




by tombo-crazy | 2016-06-13 20:00 | トンボの棲む環境 | Comments(0)

プールのヤゴ救出大作戦

  2016年6月1日(水)晴れ

   五ヶ丘東小学校で、9回目の「プールのヤゴ救出大作戦」がありました。
   私たちカエルの分校もお手伝いです。
   カエルの分校と五ヶ丘東小学校とは10年ちょっとのお付き合いで、
   児童たちには、毎年夏にカエル谷へ遊びに来ています。
  
   五ヶ丘東小学校は、トヨタ自動車の本社から東へ4Kmほど行った所に位置し、
   五ヶ丘団地が出来て暫くは、五ヶ丘小学校と共に市内でも有数のマンモス校でしたが、
   現在は児童数100人ほどの学校で、団地が出来た当初の第二世代の子どもたちが通学しています。
   児童数は少ないですが、少ないだけにまとまりがあり、野生の生きものたちのことを考えた特色のある教育が実践され、
   2016年1月末には、全国学校、園庭ビオトープコンクールでは、これまでの地道な活動が認められ環境大臣賞を頂きました。
   その特色は、10年前に校庭の隅に造成した水辺だけをビオトープと考えず、学校敷地内の草原、畑、樹木、プールや、
   団地造成のとき残った学校と隣接する見晴らしの丘なども含めて、生きもののいる「五東ビオトープ」として、その保護と、学びの対象としているところです。

  
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↑ プールに設置していた16本の登り木には、羽化殻がいっぱい付いていました。
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↑ 全校生徒を二つに分けてのヤゴの救出です。
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↑ 1年生をサポートする上級生です。
少人数の学校ならではの良さでしょうか。
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↑ 捕まえたヤゴはプールサイドで、赤組の人たちが仕分けします。
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↑ 今度は赤組の番です。
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↑ おお、たくさんいるね。
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↑ 捕まえたヤゴの一部は、全児童がペットボトルでつくった容器で飼い、羽化の観察をします。
観察用以外は校庭のビオトープに放します。


  プールには、ヤゴ以外の生きものもたくさんいました。
  子どもたちが捕まえたその一部を紹介します。
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↑ マツモムシの幼体(上)と成虫です。
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↑ ニホンアマガエルです。

  今年救出されたヤゴの総数は、例年とほぼ同じ600頭ほどでしたが、
  ギンヤンマなどヤンマ科のヤゴが全体の7割近く占め、例年多いトンボ科のヤゴが少なかったです。
  その要因としては、昨年プールの使用が終わってから、産卵基質用にと、朽木を5本、水面すれすれに置いた
  ことにより、ギンヤンマなど大型のヤゴが増え、小さなヤゴが食べられた可能性があります。
  今後、枯れ草だけでなく、朽木も設置するかどうかは、児童たちで話し合ってもらうことにしました。


  今日のおまけは
  校庭の隅にいたハラビロトンボの♂です。
  ちなみに五ヶ丘東小学校のビオトープにはこれまで28種のトンボが戻っています。
  トンボは翅がありますから、多様な環境を創設すれば、トンボたちが産卵適地として選んでくれるようです。
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by tombo-crazy | 2016-06-02 20:05 | トンボの棲む環境 | Comments(0)

トンボの生息地を守る人たち

9月19日(日)快晴 気温 26~30℃

 久々の快晴に、上海での仕事を終えて帰国したいよさんを誘い、今年初めて日吉の池に行って来ました。
 目指すはマダラナニワトンボです。
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 現地へは10:30に着きました。
 例年と比べ、池の水位が15cmほど低下しています。
 どうしてだろうと吐き出し口を確認すると、水位調節板が外されていました。
 どうやら近く保全作業があるようです。

 マダラナニワトンボが水辺へ出て来る時間は、ほぼ決まっていて、この池の場合、今の時期は11:15頃です。
 それまでの間、ネキトンボの産卵などを楽しませて頂きました。

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▲ ネキトンボです。
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▲ マユタテアカネです。
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▲ ルリボシヤンマです。

 11:07 最初のマダラナニワトンボの♂が単独で水辺へ来ましたが、日の当たる水面近くを避け、木陰の草地の上でホバーリングをしたり休んだりを繰り返した後、どこかへ消えてしまいました。
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 11:16 連結したペアが来始めました。
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 ▲ 連結や単独で産卵するマダラナニワトンボです。(11:16~12:30)

 12:30までの間に、10ペアほど産卵に来ましたが、例年と違った行動が観られました。
 それは、
  ①産卵している時間が数10秒と短い。
  ②産卵を中断しては木陰に入り数10秒休憩し
  ③再び戻って来て産卵する。
  ④中には連結を解いて、単独産卵に移るペアもいた。
  ⑤弁財天を祭っている島の木陰で連結産卵していた4ペアは、1分近く産卵を継続。
 どうも気温が高過ぎることがこのような行動になっているのではと気温を測ると、木陰が26~27℃に対し、
 例年産卵が集中する東側の草地は日向になっていて、気温が30℃ほどありました。
 やはり、高過ぎる気温が、上記のような行動を採らせたようです。



 マダラナニワトンボの姿が見えなくなった頃、岐阜ナンバーの軽トラックなどが10台ほどやって来ました。
 地元、日吉町の文化財保存会の方々で、今から草刈りと、池の中に増えたフトイなどの除去をされるとのことでした。
 なお、昨年の申し送りで、マダラナニワトンボの産卵に悪影響が出ないよう草を刈るとのことで、どの辺を残したら良いか教えてほしいということになり、
 水際から2.5~3mの範囲の草を残して頂けると、マダラナニワトンボの産卵場所が確保されますとお話すると、気持よく対応してくださいました。
 昨年は、草刈りのほか、無断持ち込みにより繁茂した西洋スイレンの取り除きをされています。
 史跡でもある弁財天池には、マダラナニワトンボなどの貴重なトンボのほか、メダカなどの生きものと、ヒツジグサ、ジュンサイ、ノハナショウブなどの貴重な植物があり、
 地域の方々が力を合わせ、後世に残そうと毎年保全活動をされています。
 私たち地域外の人間は、このようなみなさんの長年の努力のおかげで、トンボや景観を楽しませてもらっていますので、トンボやヤゴを持ち帰ったりの荒らしをしないようにしたいと思います。

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 ▲ 弁財天池の保全作業をする日吉町文化財保存会のみなさまです。
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▲ ヒツジグサの花とジュンサイなどの水草です。

 トンボを楽しませて頂いた上、冷たいお茶をありがとうございました。 感謝感謝


 ★おまけ★

 ①弁財天池の少し手前で、立派な角のニホンジカを観ました。
 この辺りでは初めてのことです。
 運転中だったため、写真には撮れませんでしたが、しばらく立っていたので車の中からじっり観ることが出来ました。

 ②日吉小中校南の田んぼで
 ナツアカネとノシメトンボを観ることが出来ました。
 来月初め頃にはたくさん観れると思います。
 

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by tombo-crazy | 2015-09-19 21:53 | トンボの棲む環境 | Comments(0)

秋の気配

8月23日(日)うすぐもり

 平成の合併で新城市に編入された旧作手村のトンボ観察会に行って来ました。
主催は作手高原の自然に親しむ会です。
観て回ったのは長の山湿原近くのため池などです。

 旧作手村は、本宮山(789m)巴山(720m)竜頭山(752m)などを有する山林面積が約9割ほどの村ですが、通常の山の村の印象とは異なります。
初めてよそから作手村に入った方は、かなりの山道を登って来たにも関わらず、村に入ったとき広々と広がる水田の姿に驚かされるかと思います。
地形的には隆起準平原と言われる平均標高550mの村なのです。
そのため、年平均気温が12.5℃、年間降雨量が2300mmと愛知県内では特異な気象条件にあり、長の山湿原を始めとした中間湿原群や、豊川や巴川の水源域を構成する渓流や、上流域でありながらゆったり流れる河川があるため、トンボがたくさんいる村で、かつては愛知県の84%のトンボが生息してましたが、近年、種も数も急速に減らしています。
作手高原の自然に親しむ会のみなさんは、自然を楽しむだけでなく、より良い自然の復活や、村の中にある湿地群をラムサール登録湿地にしようと活動されています。
今回のトンボの観察会もそれらの活動のひとつで、「作手をトンボの里に!」したいとの想いがあり、私もお手伝いさせて頂いているのです。

前置きが長くなりましたが、赤くなり始めた赤とんぼなどのトンボを観ることが出来ました。

▼ 気温が30℃近くありましたので、飛んでいる赤トンボはいませんでしたが、ウスバキトンボが気持ちよさそうに飛んでいました。
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 しばらく歩いていると、先ほどまでたくさん群れ飛んでいたウスバキトンボがいなくなりましたので、みなさんに探して頂きました。
ウスバキトンボは、あまり停まることなく滑空を繰り返すトンボですが、一斉にお休みモードに入ることがあります。
リーダーとなるトンボがいるのでしょうか?
他のトンボにはあまり見られない行動のようです。
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▲ と言うことで探してみると、鹿避け柵や、ちょっとした草むらや灌木の枝にウスバキトンボが停まっていました。

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▲ 大半は淡い色でしたが、成熟し真っ赤になったマユタテアカネの♂もいました。
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▲ ノシメ型と言われる翅の端に黒い班のあるマユタテアカネの♀もいました。
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▲ ほぼ成熟したリスアカネの♂です。 マユタテアカネの場合、一部の♀だけに翅の端が黒い斑紋がでますが、リスアカネやコノシメトンボ、ノシメトンボの場合、斑紋があるのが標準になります。
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▲ ネキトンボの♂です。産卵は見れませんでしたが、他のアカネ属より成熟が早い感じで、どの個体も真っ赤になっていました。
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▲ ヒメアカネの♀です。
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▲ 大半のヒメアカネは未成熟でしたが、中には赤くなったヒメアカネ♂もいました。
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▲ モノサシトンボの♂です。

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▲ 小さなガを捕食するキイトトンボです。
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▲ オオルリボシヤンマの♂です。
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▲ オニヤンマの♂です。

 池の上を周回しているオオヤマトンボをゲットしたのですが、子どもたちと観ていて写真を撮るのを忘れてしまいました。

 9月27日には、作手の田んぼで赤とんぼの観察会を予定しています。



 ご参考

 これまで作手で観察されたトンボです。
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by tombo-crazy | 2015-08-25 21:12 | トンボの棲む環境 | Comments(0)