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ノシメトンボの産卵再び

2015年10月3日(土)快晴

 先日、赤とんぼ調査で東納庫に着いた時は2時半頃だったこともあり、ノシメトンボの連結産卵を観ることが出来ませんでした。
稲穂の上を連結して産卵するシーンを観るにはイネが残っている今しかないので、夢さんを誘って家を8:30に出て東納庫を目指しました。
途中、ミヤマアカネの産卵場所確認のため西納庫に寄り、東納庫へは10:30に到着。
先回見た辺りも稲刈りが進んでいましたが、1/3ほど残ってましたから、イネのある田んぼを手分けして探しました。
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 ただ、快晴なのに風が強く、イネの上を飛んでいるノシメトンボは皆無で、田んぼの周囲で休んでいる個体ばかりでした。
トンボたちは、風が収まるのを待っているのだろうか、あるいは体温の上昇を待っているのだろうか、じっとしていました。気温は24℃ほどでした。
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▲ 12時頃になって、やっと連結産卵ペアが見られたものの、風に煽られてしまい、近くで産卵してくれません。
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12時15分を過ぎる頃から、風に慣れたのか、煽られず近くで産卵するペアも出て来ました。
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▲ 強風で卵が飛ばされてしまうため、上の2枚だけが、かろうじて卵が写っていました。

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▲ 強風の中での連結産卵は、ペアにとって大変らしく、途中で連結を解くペアがいましたが、健気に警護する♂の優しさには感心させられました。
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▲ ♂しか写っていませんが、♀は稲穂の中です。


 強風の中でしたが、観たかった稲穂の上での連結産卵がしっかり観れて満足のトンボ観でした。 感謝感謝。
 ただ、気がかりなこともあります。
 3年前と比べ数が少なくなっていることです。
 時期的なものか、その他の要因かは、今後の様子をみないと判りません。




by tombo-crazy | 2015-10-04 17:12 | トンボ科アカネ属 | Comments(0)

マダラナニワトンボの不思議

2011年10月12日

明日から暫く天気が崩れるとの予報で、7日に訪ねたマダラナニワトンボの生息地を再び訪ねました。
確認したかったことは三つあります。

      ① 水辺に現れる時間帯
      ② どこから来て、どこへ行くのか?
      ③ 待機♂は連結相手を得られるのか?

家を8:25に出て、目的地の古池には9:56に着きました。 気温は19℃でした。 
とりあえず、池とその周辺を肉眼と双眼鏡とでトンボの観察を試みましたが、
水辺とその周辺ではマダラナニワトンボの姿は確認できませんでした。
水辺にいたのは、ホバーリングを繰り返しながら縄張り飛行をする2頭のキトンボ♂と、♀を探す4頭のオオルリボシヤンマ、
木陰の小枝で休む4頭のオオアオイトトンボ、草地で休むリスアカネ2頭に、ヒメアカネ4頭でした。
池の周りの木々の樹幹部付近にマダラナニワトンボがいないかと、双眼鏡で繰り返し探したのですが、
見つかるのはノシメトンボやネキトンボなどで、それらしいトンボは見つかりませんでした。

(参考)12日に古池で確認できたトンボ

    リスアカネ、キトンボ、ネキトンボ、ヒメアカネ、マダラナニワトンボ、
    コノシメトンボ、ノシメトンボ、アキアカネ、
    アオイトトンボ、オオアオイトトンボ、アジアイトトンボ、オオルリボシヤンマ、オニヤンマ       ( 全13種 )
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↑ 最初に見つけたマダラナニワトンボの♂です。 (11:17 気温 20℃)
山側から水面に枝を張り出した常緑樹の高さ1.2mほどのところに、いつの間にか止まっていました。

水辺に現れる時間帯
マダラナニワトンボが最初に水辺で確認された時間は、7日のときは11:08で、今回は11:17です。
今回は気温はやや高めですが、9分ほど遅れて水辺へ来ていますが誤差の範囲と思われます。
あるいは、先回、早く水辺へ現れたのは、前日までの雨模様が影響し、産卵を待たされた個体が多かったとも考えられます。
いずれにせよ、マダラナニワトンボが水辺に現れる時間帯は、昼を挟んだ1時間前後との定説どおりでした。
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↑ 2頭目のマダラナニワトンボの♂です。 (11:22 気温 20℃)
残念ですが、どこから飛んで来たのか判りませんでした。
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↑ 3頭目のナニワトンボ♂です。 (11:23 気温 20℃)
山側からスーっと飛んで来て倒木の枝に止まりました。 
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↑ 4頭目のナニワトンボ♂です。 (11:26 気温 21℃)
自然歩道を歩いていた方と話をしていたら、その方の左腕に止まりましたが、どこから飛んで来たのか判らずじまいでした。
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↑ この個体は私の帽子にも止まったりしていたので、帽子を取って草原に置いたら早速止まってくれ、写真に撮ることが出来ました。
連結相手のいない待機♂なのですが、性格はおっとりしているようです。
良い花嫁さんと結ばれたら良いと思っていましたが、最後まで相手は現れませんでした。

今回は、単独で水辺へ来てそのときを待つ待機♂は5頭いましたが、どの個体も相手を得ることは出来ませんでした。
人間界に限らず、自然界も現実は厳しく、性格が良くても、強い上に運もないと子孫を残すことは難しいようです。

どこから来るのか
単独♂も、連結ペアも、いつの間にか水辺へ来ていることが多く、
交尾についても、水辺では観察されず、どのペアも連結状態で水辺に現れました。
来年以降に、視力の良い同時観察者を増やし、再調査したいと思います。 
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↑ 連結産卵するペアと背後の待機♂
待機♂は、産卵中の連結ペアの近くをホバーリングしたりして気を惹こうとしているようなのですが、
連結ペアの絆は固いようで、まったく相手にしてもらえません。
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↑ 産卵は11:29~12:34までの1時間5分の間で淡々と続きました。 (気温 21~23℃)
なお、7日に観察したときの連結産卵は、11:11~12:02までの51分間に行われ、連結産卵するペアの数は23でしたが、
今回は8ペアと、1/3ほどに減っていて、産卵のピークが過ぎていたことが確認出来ました。

どこへ行くのか
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↑ 連結を解いたペアが移動した先の樹木です。(倒木の横のウメモドキ)
    
マダラナニワトンボたちはどこへ去るのかも知りたいことのひとつでしたが、ワンペアだけでしたが、産卵を終え、くるくると急旋回しながら上昇したと思ったら、8mほど離れ潅木の梢近くの葉に♂、♀共に一旦止まり、15分ほどして、奥の林の上へと消えて行きました。
どこへ消えるかについても、今後のN増しが必要に思いました。

いなくなった時間
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↑ 最後まで水辺にいた♂です。
ちなみにこの個体が林の奥に消えたのは最後のペアが消えた後10分ほど経った12:56でした。
消える時間帯も定説どおりでした。

気がかり
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↑ オオバコの生えている草地に産卵するマダラナニワトンボです。

今回訪ねた古池は、現在、私が知るマダラナニワトンボの産地の中では最も個体数が多いところですが、
自然歩道沿いと言うこともあり、年間を通して、水辺で休んで行かれる方が多いため、水辺の一部は硬くなり、踏み圧があると生えてくるオオバコが増えています。
歴史的な池で景観も良いことから、無粋な柵は避けたいのですが、マダラナニワトンボが産卵する草地をどう確保していくかが今後の課題で、気がかりでした。
池から少し離れた所に、地元の方がご好意で造られた休憩舎があるのですが、冬場や雨のとき以外は水辺の草の上で休む方が多いと思われます。
草地保護のためにマダラナニワトンボ生息地の案内板を立て、協力を要請するのは採集圧が高まるのでリスクが大きいです。
路肩に近いところへベンチを置くことも一案かもしれません。

おまけです。
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↑ ♀のマダラトンボです。卵も着いています。(2011.10.12撮影)

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↑ ♂のマダラトンボです。 (2011.10.7撮影) 成熟した♂と♀では、体や翅の色合いが異なるのが分かります。
私は標本づくりはしないので、どちらも写真を撮った後、放しました。



独り言

私にとってマダラナニワトンボは、なつかしいトンボに目を向けさせるきっかけとなったトンボです。
環境省の絶滅危惧種Ⅰ類であることも、そんな貴重なトンボが私の住む町で再発見されることも、その再発見者が私になることも知らずに、身近な生きものをひとくくりとして、カエルなどを観たり、山登りをしたりして自然と接して来ました。
トンボを観るようになって、より身近な自然が危機的状況にあることも痛切に感じています。
赤とんぼの代表のアキアカネは、家の周りの田んぼから姿を消しています。
全国的には絶滅危惧種には指定されていませんが、地域単位で見たら絶滅地域が増えています。
有名な棚田を何ヶ所か調べましたが、やはり姿が見れませんでした。
この夏、突然、網膜はく離になってしまい手術をしました。
メガネをかけて1.0ほどあった視力は0.5まで落ち込んでしまいましたが、見える間に、たくさんのトンボを観て、たくさんの人のご協力を得ながら、トンボを楽しむだけでなく、今やれること、やるべきことを、やって行きたいと願っています。
谷間に放置された田んぼの、なつかしい生きものの生息空間としての再生・維持活動もそのひとつです。

同じ想いの方の連絡をお待ちしています。
連携しあって、子供たちが、家や学校の周辺で、再びトンボ捕りが出来るようにしたいと夢見ています。
        
        


     
by tombo-crazy | 2011-10-14 19:03 | トンボ科アカネ属 | Comments(0)

マダラナニワトンボの産卵

   2011年10月7日

       雨が二日続いた後の晴天です。時期も良しと、トンボ狂会の仲間とマダラナニワトンボの産卵を観察に行きました。
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       ↑ マダラナニワトンボが生息する古池です。
         文献などでは、マダラナニワトンボの生息地の条件のひとつに、水辺の周囲にマツを主とした疎林があるとの記載がありますが、
         今回の観察地は、里山林(2次林)の遷移が進み、常緑樹の占有率が6割を超える状態でしたので、
         マダラナニワトンボの今後の生育にどのような影響があるのか、今後に注視が必要です。
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       ↑ 最初に池に現れたマダラナニワトンボの♂です。 気温は18℃になっていました。 (11:08)
         マダラナニワトンボは不思議な習性のトンボで、ある季節にいつも水辺にいるかというとそうではありません。
         これまでの観察結果から、産卵のときにだけ、ごく限られた時間に水辺に現れるようで、
         水辺に来る時期や時間帯は、地域、天候などで多少ずれ込むようです。
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       ↑ 連結して産卵にやって来たマダラナニワトンボのペアです。 (11:11)
         産卵は、これまで言われているように、池の岸辺の湿った土や草地の上での連結打空産卵でした。
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       ↑ 連結して、どこからともなく次々と水辺へ現れるペアです。 (11:43)
         文献によれば、疎林の樹冠部付近で連結し、水辺へ来るようであると記されているのですが、残念ですが、交尾の場所や、
         どこから飛んで来るのかは確認出来ませんでした。
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       ↑ 次々と水辺へ現れるペアです。 (11:45)
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       ↑ 産卵がピークを迎えた頃は、目の前に連結した3~4ペアを同時に観ることが出来ました。(12:01)         
         産卵のため水辺に現れたペアは23を数え、これまでの最高でした。 (気温21℃)
         結局、この日の産卵は、11:11から12:02の間に行われました。
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       ↑ 相手が見つからず、最後まで水辺に留まっていたマダラナニワトンボ♂です。 (12:26)
         以前の観察では、産卵を終えた連結ペアの♀を捕まえ、交尾に至る♂を観たことがありますが、
         今回の観察では、交尾してもらえる相手がいなくてあぶれた♂が6個体いました。
         産卵に来た今回のペアたちは、産卵を終えると、水辺に留まることなく、連結を解いて、いつの間にか消えていました。
by tombo-crazy | 2011-10-12 07:39 | トンボ科アカネ属 | Comments(0)

新天地を求めるマダラナニワトンボ

   2011年10月3日
      トンボ狂会のHさんと10:30に待ち合せ、アカネ属のトンボ探しをしました。
      16:10までに11種を確認することが出来ました。まずまずでした。(下記)
      昔なら生息地を見て歩けば難なく見れたアカネ属ですが、昨今は探して歩かないと見つからないのが辛いです。

      昨年、Hさんが見つけたマダラナニワトンボがいた湿地へ行ったら、1頭が産卵中でした。
      湿地に着いてすぐ、もう1頭見たのですが、すぐに林のほうへ飛んでいってしまい性別すら判りませんでした。
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      ↑↓ 卵が見えます。
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      ↑ マダラナニワトンボがいた湿地です。
      以前からいたため池に隣接する湿地からは直線で1.2Kmほどの距離です。
      私が他に二ヶ所(直線距離0.75~1.8Km)見つけていますので、この湿地で生息地は4ヶ所になります。
      ただ、どの水辺も生息が確認された個体数は1~3頭でしかありません。
      このことは増えて来ての分散と言うよりも、新天地を求めて分散していると受け止めるのが妥当なようで、
      当地におけるマダラナニワトンボの生息は厳しい状況にあると考えています。


    ■今回確認できたアカネ属
           アキアカネ、ナツアカネ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、マイコアカネ、
           ネキトンボ、リスアカネ、コノシメトンボ、ノシメトンボ、ミヤマアカネ、
           マダラナニワトンボ
by tombo-crazy | 2011-10-06 22:45 | トンボ科アカネ属 | Comments(0)

ナニワトンボ  (トンボ科アカネ属)     地域外

 ナニワトンボは、いつかは観たいと願っていたトンボですが、
生息地が大阪、兵庫を中心とした瀬戸内地方ですので、観れないままに月日が経っていました。
今年7月30日に、突然の網膜はく離で手術を受け、すんでのところで失明は避けられたものの、視力が0.5になってしまい、少しでも見えるうちに会いたいと、大阪のYさんのお骨折りで、トンボ狂会のSさん、Nさんと会いに行くことが出来ました。 
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   ↑  目的のため池に着き、最初に見つけたナニワトンボです。成熟した♂個体で、飛ばないでくれよ…と念じながら撮りました。 (2011.9.28 9:05 和泉市)
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   ↑ ナニワトンボ♂のアップです。(2011.9.28 和泉市 同行のトンボ狂会YNさんが撮りました。)
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   ↑  赤とんぼと言われるアカネ属でありながら、オオシオカラトンボのような青みがかった粉を吹いた♂の成熟個体です。
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   ↑  大きさはヒメアカネぐらいで、とても可愛く感じました。(2011.9.28 和泉市)
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   ↑ ナニワトンボの♀です。♀の姿は中々見つけることが出来ませんでした。
   薄暗い草の上30cmほどを飛んでいました。若い♂と思って捕まえたのですが、成熟した♀でした。各部の写真を撮らせてもらい、放しました。 (2011.9.28 和泉市)

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   ↑ 生息地のため池です。写真は池の一部だけを撮ってあります。昭和11年築堤と、日本のため池としては新しい年代のため池です。
   写真の草地は、満水時は水の中のようです。
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   ↑ ヤナギの枝にゴミが絡んでいるように見えるのは、細い根です。このことから梅雨時は根のある辺りは水の中だったことが解ります。
   ナニワトンボは、秋口になって池の水が落ちたところで産卵するとのことで、実際、写真のヤナギのきのある薄暗いあたりで♂たちの姿が確認できました。

最初の池では1時間半ほど観察し、途中で朝と昼を兼ねた食事をし、次のため池へ向いました。

次のため池に着いたときは12:15頃でした。
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   ↑ さきほどのため池同様、ナニワトンボは、水の落ちた岸辺の木々の陰で休んでいましたが… (2011.9.28 12:23 河内長野市)
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   ↑ やがて気温も上がってきたせいか、明るいところへ出て来ての縄張り行動や摂食行動が見られました。
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   ↑ サワヒヨドリのある草地の上をパトロールするナニワトンボの♂です。 (トンボ狂会SSさん撮影)

水が落ちた池の駆け上がり部は、一部が湧水湿地のようになっていて、オオホシクサなどもありました。(2011.9.28 13:12 河内長野市)
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   ↑  連結飛行していたペアが止まろうとしているところです。(2011.9.28 河内長野市 トンボ狂会YNさん撮影)
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   ↑  別のアングルから私が撮った同じペアです。 
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    ↑  同じペアが交尾したところです。 (トンボ狂会SSさん撮影)    
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   ↑ 私たちの目には、♀の姿は中々見つけられないのですが、縄張りを張っている♂にはすぐに判るらしく、やがて、あちこちで交尾するカップルが見られました。
   交尾は意外と長く、10分ほどしていましたが、次のシーンに期待し、辛抱強く待つ私たちでした。
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   ↑ 水が落ちて草地になった上を、連結して飛びながら産卵するナニワトンボのペアです。落下する卵が見えます。 
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 ↑ 産卵を終え、連結を解いたナニワトンボのペアです。 
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    ↑ ♂はもう一度連結を試みましたが、♀は受け入れませんでした。 
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     ↑ ♂が去り、静かに休む♀です。 (2011.9.28 13:37 河内長野市)
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   ↑ 別なアングルから撮った同じ個体です。 (2011.9.28 トンボ狂会YNさん撮影 河内長野市)


  補足
       
 ナニワトンボの観察に当たり、生息地などの貴重な情報提供をしてくださった上、下見までしてくださった大阪のYさん、そして、日頃から、トンボの生態や、写真のことなどを教えて頂いている「神戸のトンボ」の青木先生へ、この場をお借りして、
お礼と感謝を申しあげたいと思います。ありがとうございました。 



 

by tombo-crazy | 2011-09-30 18:30 | トンボ科アカネ属 | Comments(1)

その後のマダラナニワトンボ

2010年10月
愛知県のマダラナニワトンボは、現在、尾張と西三河にある二つのため池に隣接する湧水湿地で生息が確認されています。
ただ、どちらも、かろうじて生息している状態で、近くに生息地がないこと、湧水湿地そのものが脆弱であること、採集圧などから、近い将来絶滅が懸念されます。

マダラナニワトンボの生息環境
両生息地のマダラナニワトンボの生息環境を上げると
①木曽川などが作り出したと言われる標高 80~190mほどの洪積台地の谷間にある池で、礫や粘土を含む地層になっています。
②池の水深はあまりなく、岸辺が自然の駆け上がりとなっていて、山と接しています。
→ 将来、池の改修を行うときは、堤体側を除き、現在の環境(池の姿・形や取り巻く林など)が維持されることが肝要です。
③ため池には湧水湿地が隣接していて、池周囲の植生は変化に富んでいると言えます。
→ 池を取り囲む背後の丘陵地などの開発は、これらの湧水を断ち切る恐れが高いので、山を含めて保全することが大切になります。
④池を取り囲む山は、池の水面からの高さで 30~50mほどの丘陵地です。
⑤池を取り囲む山の植生は地質的に貧栄養であったこともあり、ネジキ、タカノツメ、アカマツ、コナラなどの疎林となっていますが、
山の木を人が利用しなくなったこともあり、ソヨゴなどの常緑広葉樹への遷移が進んでいます。
→ 林の中が暗くなると、将来マダラナニワトンボに悪影響が出るかも知れません。
なお、どちらの生息地も、池を取りまく山は、戦前から戦後の間もない頃は禿山だったとの証言を得ています。
⑥池に隣接する湧水湿地には、ヨシやガマなどの背丈のある植物ではなく、シラタマホシクサなどの東海要素植物群やイネ科植物があります。
⑦半径2Km以内には、湧水湿地の隣接した似たようなため池が点在しています。

現在は2ヶ所でしか生息が確認されてないマダラナニワトンボですが、
湧水湿地を隣接する似たような水辺が多い当地は、かつて複数の生息地があったと推定されます。
実際、それらしい過去の記録にも出会っていますし、見かけたとの情報も得ています。
私自身、♂1頭を某大学敷地内のため池に隣接する湿地で一昨年目撃しています。
ちなみに、現在の生息地の某池との直線距離は2Km弱ですので、分散飛来の可能性が考えられます。
             
なお、このため池に関しては、バス釣り人などから植生などを守るためなのかフェンスで囲まれてしまい、その後の調査が出来てないので、
大学と連携出来たらと思っています。 
人目につき易いことを除けば、植生、湿地の規模共に良く、大学敷地内ということもあり、定着してくれたら保護はし易いと思います。            


■旧西加茂郡の某池(湿地)

数は少ないものの、かろうじて生き残っていました。
 
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 ↑ マダラナニワトンボの成熟した♂です。
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 ↑ 共にマダラナニワトンボの連結打空産卵です。 (いずれも2010.10.6 旧西加茂郡の某池で)


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 ↑ 雨の日はどうしているか確認に行きましたが、見つけることが出来たのは、アオイトトンボ、オツネントンボ、マユタテアカネ、アキアカネだけで、
いずれも疎林の中の木の枝で、雨を避けて休んでいました。 マダラナニワトンボトンボは判らないことだらけです。 (2010.10.9)


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 ↑ 某大学の湧水湿地を隣接する池です。  (2010.8.25)
   かんがい用ため池と言うよりも、周囲の開発で地形が変わり、自然に出来たようです。これ以上は開発されない感じです。    
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 ↑ 同じ池です。将来、マダラナニワトンボが繁殖してくれたらと願っています。 (2009.9.27)

by tombo-crazy | 2010-10-11 11:23 | トンボ科アカネ属 | Comments(0)

12月にアキアカネが産卵

               火曜日は『カエルの分校』(トンボ狂会)の作業日です。
              今日はイノシシが荒らした畦の補修と、小さな水辺の改修をしました。
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               久しぶりのぽかぽか陽気でしたので昼近くなると、たくさんのトンボが出て来ました。
              ほとんどはヒメアカネとオオアオイトトンボですが、昼の休憩時、目の前の湿地でトンボが産卵を始めました。
              「SSさん、すぐそこで産卵を始めたので、撮ったらいいよ!」と、既に弁当を食べ終え、カメラを持っていたSSさんに言いました。
              「ヒメでなくアキアカネだよ。」と、SSさんのうれしそうな返事。
              「12月に産卵とはすごいな…」アキアカネの12月産卵は、私には初めてのことでした。
              途中からコンパクトカメラを持って写真の仲間入りをしたのですが、少し距離があったので、中々です。
              12時半頃の外気温は17℃でした。
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by tombo-crazy | 2009-12-01 22:54 | トンボ科アカネ属 | Comments(0)

東京のアキアカネ (トンボ科アカネ属)

トンボ狂会の仙さんから、帰省したら、今年も土手山にアキアカネがいたとの貴重な情報が届けられました。

 (注) 土手山…JR東日本の貨物専用線(越中島線・江東区)の線路の盛り土部分を指します。

ご先祖の代から東京育ちの仙さんは、家から300mほどの土手山で、幼な友だちといろんな遊びをしたそうです。
そんな記憶の中に赤とんぼがいて、久々に訪ねたら、昔のようにいたと、嬉しそうに語ってくださいました。
越中島線は貨物専用線だったため、あまり機関車が来ることがなかったので、大人たちも、風呂上りの夕涼みや、両国の花火見物に、土手山に上って、くつろいだそうです。
今でも、土手山の裾の部分を拝借して花や野菜を栽培したり、土手の野草を楽しんだりと、昔から付近の住民の憩いの場でもあったようで、東京という大都会の片隅で、今なお、『三丁目の夕日』のような世界が息づいているようです。

ちなみに土手山は、東京駅から東へ直線で4.9Kmの位置にあり、土手山の近くには、赤とんぼが産卵できるような水辺はないそうです。
仙さんは、東側の千葉県方面辺りから来ているのではないかと予想しています。
8.6Kmほど東には、宮内庁の新浜鴨場や、市川野鳥の楽園がありますので、アキアカネの生息は、十分に考えられます。
6.5Kmほどにある皇居の水辺から飛来していることも考えられます。
この時期に成熟した♂♀がいると言うことは、もっと近くに産卵場所があるようにも思います。
仙さんによれば、この辺りは海抜0メートル地帯として有名だったそうで、台風が来ると排水能力不足で、よく道路が冠水したとのことです。 
台風後の水溜りや、区内の運河の岸辺の泥を利用して産卵が行なわれていた可能性もあります。

全国的にアキアカネが激減する中で、生き残っている大都会東京のアキアカネを、次の世代へも残せたらと思います。
東京および近辺にお住まいの方々が、これら大都会に生息するアキアカネに関する情報を共有し、その保護のために動き出していただけたら、未来の東京の子どもたちにとっても嬉しいことです。
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↑ 支柱にとまるアキアカネ成熟♂       
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↑ 高層マンションを背景に飛ぶアキアカネ成熟♀
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↑ 通称:貨物線の土盛を背景にしたアキアカネ成熟間近の♂ 
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↑  支柱に並ぶアキアカネたちです。 (いずれも 2009.9.25 江東区大島一丁目の土手山にて 撮影:仙さん)

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↑ 貨物線の土盛を背景にしたアキアカネ成熟♂
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↑ 貨物線の土盛を背景にしたアキアカネ成熟♂
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↑ 高層マンションのある都会を背景にしたキアカネ成熟♂
(いずれも 2007.10.20 江東区大島一丁目の土手山にて 撮影:仙さん)


現在の仙さんは愛知県の西三河に住んでられますが、なつかしい生きものたちが絶えないようにと、山間に放置された田んぼを周囲の山ごとお借りして、私たちと一緒に、水辺として維持管理する『カエルの分校』の活動をしています。



              
by tombo-crazy | 2009-09-30 18:06 | トンボ科アカネ属 | Comments(0)

マイコアカネ (トンボ科アカネ属)

      2011年9月29日 晴れ
      久々に、気持ちの良い池に巡り合い、マイコアカネに会うことが出来ました。
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     ↑ マイコアカネの♂たちです。きれいな池のマイコアカネは、どれもが輝いて見えました。
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     ↑ 台風15号の影響でしょうか、水位が上がっていました。                          (2011.9.29 兵庫県小野市)      

           

     赤とんぼの中でも、小さく楚々とした感じから、ヒメアカネ(姫茜)と共に人気のあるマイコアカネ(舞妓茜)です。
              美しく雅な女性をイメージした名前ですので、名付け親は男性で間違いなさそうです。
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                ↑ 久々にマイコアカネらしい♂に出会えました。                (2011.9.15 半田市 上池)
                 きっかけは、前日の講演会です。蒸し暑い中、友人と3人で探し当てましたが…
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                ↑ 生息していたため池はため息が出てしまうほど汚い池でした。      (2011.9.15 半田市 上池)
                 知多半島の中でも由緒あるため池ですので、半田市の方々、よろしくお願いしますね。
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                ↑ 対岸から見た上池です。高圧線にカワウがたくさんいました。(2011.9.15 半田市 上池 トンボ狂会 SSさん撮影)
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                ↑ 生物多様性の講演会(中静透さん)の後、キャンパスを歩いていたとき、SSさんが見つけたマイコアカネ♂です。
                 3mほどの高さの茂みの中にいました。それにしてもよく見つけ撮影されたものです。
                 (2011.9.14 日本福祉大学半田キャンパス)
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                ↑ 南側から見たキャンパスです。マイコアカネは中央のメタセコイアの木の中に止まっていました。
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                ↑ 小さな眉斑がある若い♀です。  顔が青味を帯びてきていますから、人間で言うと、14、5と言ったところでしょうか。 
                 マイコアカネは、肩から胸にかけての黒模様に特徴があります。                 (2007.8.17 カエル谷)
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                ↑ ほんのり腹部が赤みがかった若い♂です。 やがて顔も青味を帯びてくるでしょう。      (2008.8.24 カエル谷)
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                 ↑ 腹部は赤くなりましたが、顔は青白くなってない成熟間近の♂です。            (2009.8.12 三春・大池)
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                  ↑ 顔も青味を帯びて、ほぼ成熟した♂です。                       (2009.8.5 宇佐市・植野池)

 
by tombo-crazy | 2009-09-15 15:55 | トンボ科アカネ属 | Comments(0)

キトンボ (トンボ科アカネ属)

        キトンボは、肌寒くなり、他のトンボが姿を消し始める頃にカエル谷に現れますので、私同様、寒さに強いトンボのようです。
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         ↑ 成熟♂                                     (2006.10.16 旧東加茂郡松平町九久平 カエル谷)           
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        ↑ 成熟♂                                             (2005.10.20 乗鞍高原 まいめの池) 
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        ↑ キトンボ(手前)と、ムツアカネ(奥)です。                         (2005.10.20 乗鞍高原 まいめの池)

    2011年10月9日 
        トンボ狂会の仲間と、キトンボの産卵を見るため関ヶ原まで遠征しました。
        以前から多産地と知られた所ですが、時期が早かったのか産卵は見れず♂が3頭いただけでしたが、それなりに楽しめました。
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        ↑ キトンボです。                           
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        ↑ キトンボ(左)とマユタテアカネ(右)です。                        (上記4枚は 関ヶ原町瑞竜のため池にて)                    
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        ↑ キトンボがいたため池のひとつ八幡池です。 隣接する二つの池と比べ水が濁っているのが気がかりです。コイやザリガニ、
        イノシシの影響などが考えられ、いずれもトンボにとっては脅威になります。
        界隈の池にはブラックバスやブルーギルもいるようです。
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        ↑ 池の脇を東海自然歩道(兼:関ヶ原歴史ウォーク)が通っているため、時々ハイカーが通過していきました。  
by tombo-crazy | 2009-09-14 14:03 | トンボ科アカネ属 | Comments(0)