カテゴリ:トンボ見て歩記( 184 )

羽化トンボ巡り

  2016年4月20日(水)曇り

 その ① K池 フタスジサナエの羽化 ほか

 8時に現地で合流と言うことでF町へ向かったのですが、2人とも渋滞に遭ってしまい、
 池には8時半ごろ着きました。
 一山越えた所にある小さな古いため池です。勿論、道などありません。
 友人たちが迷わないようにテープで目印をとテープを持って行ったのですが、
 所々に目印がありました。
 先日、自分で付けたのを忘れている自分でした。

 池に下る所に竹が何本か倒れていて、進路を塞いでいます。
 片づけてから行くのでと、tomboさんに先に行ってもらい、
 のこぎりで切り始めたら、意外なものが竹の中にいました。
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↑ ニホンアマガエルです。
割れ目から入っていたようです。ここなら安心です。水も入っていました。
と言うことで、この竹は切り落とすことを止めました。

池の方で、大きな音がしました。
tomboさんの話では、イノシシがいたそうです。
ちなみに私たちが池まで行くルートは、彼らを含めたけもの道です。

  羽化のピークは過ぎているようですが、曇りで肌寒かったこともあり、翅を伸ばしている個体は少なく、
  渋滞の影響はありませんでした。
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↑ 背中が割れたばかりです。
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  他にはヨツボシトンボ、シオヤトンボ、タベサナエ、ホソミイトトンボ、ホソミオツネントンボ、アサヒナカワトンボがいました。
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↑ タベサナエです。
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↑ ホソミイトトンボです。
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↑ ホソミオツネントンボです。連結産卵をしているペアもいました。
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↑ アサヒナカワトンボです。目の前でガガンボのようなものを捕まえました。


 おまけです。
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↑ ニホンアマガエルです。
 
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↑ トノサマガエルの卵塊です。
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↑ シュレーゲルアオガエルの卵塊です。
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↑ tomboさんです。



その ① A渓流 ムカシトンボの羽化



  その ② K川上流域 ムカシトンボの羽化

 tomboさんがムカシトンボの羽化を観に行くとのことで、tomboさんの車に乗せて頂き、
 渓流へと向かいました。
 現地へは12時半着。気温は15℃あるでしょうか? 曇りだったこともあり、やや寒く感じました。

 上流に向かって林道を歩きながら、左右を手分けして探しました。
 ムカシトンボのヤゴは、不思議なことに水辺から離れた所で羽化します。
 これは、豪雨などによる水位上昇に備えるためと理解したいのですが、
 他の渓流に生息するトンボと比べてみても、明らかに離れているように感じます。
 2人で一生懸命探して、どうにか見つけることが出来ました。
 羽化していたもの 3 体。(一つは気付くのが遅れ飛んでしまいました。)
 羽化殻も3ヶでした。
 水面からの高度差は 3 ~ 5 mほど。距離にすると 7 ~ 15 mほど。
 以前、高度差約 7 m、距離 50 mほどのものも見ています。

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↑ コバノミツバツツジやオオカメノキ(ムシカリ)の花がきれいでした。

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↑ tomboさんが最初に見つけた個体です。
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↑ 2番目に私が見つけた個体です。
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帰宅したら、赤飯でした。





by tombo-crazy | 2016-04-21 22:13 | トンボ見て歩記 | Comments(0)

巡回チェック


 熊本を中心として大きな地震が発生しました。
 被災地の益城町には青春時代を共に過ごした友人がいて、
 南阿蘇村や産山村にも友人がいます。
 阿蘇市へは、仕事で何度か訪れていて、たくさんの友人、知人がいます。
 一緒に歌い、飲みました。
 それだけに、心が痛みます。
 14日の震度7が本震と思っていたら、16日未明にマグニチュード7.3の本震があり、
 さらに広範囲に大きな被害が出ています。
 被災者のみなさまへは、心より、お見舞い申し上げます。



 2016年4月15日(金)晴れ

 「トンボ見て歩記」に戻ります。

 その ① ワンド

 早めに行きたかったのですが、寝坊したこともあり、現地へは10時15分頃着きました。
 今日はウェーダーを履いての探索です。
 やや風はありますが、水温は21℃です。 
 今まで一番羽化殻があったワンドから探し始めました。
 3分ほどして 1 頭目発見。
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↑ アオサナエです。羽化を観るには遅いと思っていたのですが、翅が伸び切っていません。(10:23)
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↑ 他のワンドを観て戻ると、翅が伸びていました。(11:16)
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(11:41)
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↑ 11:43には翅が開き、11:48には飛び立って行きました。

 2 頭目の個体は、1 頭目より10mほど上流側にいました。
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↑ 既に翅が伸びていましたが腹部は水分でふっくらし、弓なりになっています。(10:51)
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↑ 腹部も伸び、トンボらしい色合いになって来ました。(11:17)
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(11:18)
なお、この個体は11:43頃に戻った時には、既に飛び立った後でした。


  おまけです。
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↑ モンカゲロウでしょうか? 羽化後の初飛行だったようで目の前に軟着陸でした。

  1 時間半ほど羽化中のトンボを探したのですが、羽化柄はたくさんあるものの、見つかったのは 2 個体のみでした。
  どうも、早い時間に飛び立ってしまったようです。
  と言うことで、次の目的地へ移動しました。



 その ② 古いため池
  
  山の中にある、農業用としての役割を終えた古いため池です。
  当初は現在の 2 倍はあったと思われますが、石製の縦樋が壊れたままで、下部の方で漏水していることもあり、水深が浅くなっています。
  ただ、このことが幸いしてか、釣り人は入ってなく、水草が豊富で、湿地も隣接し、周囲が疎林で囲まれていて、貴重なトンボが生息しているため、年間を通じて覗いています。
  途中、コンビニでお弁当を食べ、池には 1 時頃に着きました。
  確認出来たトンボたちです。
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↑ ホソミオツネントンボです。
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↑ タベサナエです。 フタスジサナエも、もうじき羽化すると思います。

他にはシオヤトンボなどがいました。



 その ③ O湿地

  tomboさんたちのために、湿地までのルートを少し判りやすいようにして来ました。
  道がありませんから、山慣れしてない人には手ごわいです。

  
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↑ 林の縁にホソミイトトンボがいました。ピントを合わせていたら飛ばれてしまい見失いました。




 その ③ カエル谷

 帰りに、ホームグラウンド「カエル谷」へ寄りました。谷へ着いたのは 5 時少し前でした。
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東の取水口の水が来てなかったので補修に行くと、目の前をすーっと飛んだトンボがいました。
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↑ アサヒナカワトンボ♀です。
何人かの方は、2 週間ほど前に目にしていたのですが、私は初見でしたのでうれしかったです。
 
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↑ ウワミズザクラが誰もいないカエル谷で、静かに咲いていました。





by tombo-crazy | 2016-04-16 16:40 | トンボ見て歩記 | Comments(0)

再度ワンドヘ

 2016年4月14日(木)

 6時には雨が上がり、日中は気温が25℃位になるとのことで、昨日空振りだったワンドへ向かいました。
 tomboさんとは10時少し過ぎに合流。
 二手に分かれて、いくつかあるワンドを探すのですが、見つかるのは羽化殻だけ。
 水温は19℃。羽化の出来る温度です。遅かったのだろうか…。
 30数分立って、やっと見つけました。アオサナエです。
 「tomboさ~ん、いました。」
 昨日、今日と、うかない(羽化ない)顔の私に笑顔が戻ります。
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↑ 最初に見つかった羽化中のアオサナエ。
 
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↑ tomboさんが見つけたアオサナエです。
離れた所にいたため、飛んでしまわないようにと念じながら駆けつけました。

12時半頃まで探しましたが、どうも遅かったようなので、その後、新規開拓地2ヶ所へ移動。
こちらの詳細については、tomboさんの記事を参照ください。


追記:トンボ狂会の夢さんからメール。
    アオサナエがアオヤンマになっているところがありますよとの連絡が入りました。
    こっくりこっくりしながらアップしていたので、間違いに気付きませんでした。すみません。
    夢さん、ありがとうございます。訂正させて頂きました。
    と言うことで、眠くなったので、今日のトンボは、明日、アップさせて頂きます。
    今から、寝ます。  (4月15日21:03) 
 


by tombo-crazy | 2016-04-14 23:30 | トンボ見て歩記 | Comments(0)

ヨツボシトンボ

  2016年4月11日 晴れ

  山を越えて、先日行った湿地とため池に行ってみました。


  O湿地

  1 頭だけでしたがヨツボシトンボがいました。 今シーズン初めてです。
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  他には若いタベサナエが湿地の傍で休むんでいました。
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  この湿地は、周囲を疎林に囲まれ、水深40cmほどで広さが60㎡ほどの水辺がセットになっていて、
  周伊勢湾地域にあり、東海丘陵要素と言われる植物も揃っていて、人にほとんど知られていませんから、
  トンボについても、もしかしたら、もしかしそうなので、秋が楽しみです。
  夏場も可能な限り、山を越えて行くつもりです。

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 地形図とコンパスを頼りに、入り組んだ尾根や沢を横切り、写真中央の谷間に降りた所に湿地はあります。
 S20年代の航空写真にはありませんので、47災害のとき、周囲の山が崩落して出来たようです。


  Kため池

  先日、たくさんいた越冬トンボたちが、なぜか姿が見えませんでした。
  私の目がおかしくなったのかも知れません。林の中も見たのですが、見つかりませんでした。



by tombo-crazy | 2016-04-11 21:21 | トンボ見て歩記 | Comments(0)

トンボシーズン幕開け

 2016年4月6日

 半年ぶりのアップです。
 カエル谷で今シーズン初めてのトンボ(シオヤトンボ)をちらっと見たのが3月30日でしたが、
 体調不良や天候が今一などで、トンボに会えず、みなさんの便りだけを楽しみに過ごしていましたが、
 神様が引き合わせてくれたようで、今日、まとめて5種類、観ることが出来ました。

 今日、訪ねた水辺は、昨日の昼ごろ、Tomboさんから、3頭のタベサナエの羽化を確認と連絡が入った湿地です。
 現地へは10:20頃到着したのですが、昨日と比べ気温が高かったせいか、すでに翅が開いた個体が多く、
 近づくと飛ばれてしまう状態が続きました。
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↑ 湿地へ来ていた蝶屋さんに停まった羽化直後のタベサナエです。

 待たされるのは疲れるからと、時間調整して遅く来たのが悔やまれましたが、
 流れ込みの近くなら水温が低くいので羽化中の個体がいるかもと探すと、いましたいました羽化中の個体です。
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↑ 処女飛行に飛び立ったタベサナエも何とか写っていました。

 越冬トンボもいました。
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↑ 春の装いになったホソミイトトンボの♂です。
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↑ ホソミオツネントンボの♂です。

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↑ ハルリンドウやシデコブシがきれいでした。


 少し東へ行った水辺へ行くと、連結になったホソミイトトンボがワンペアいました。
 若草がもう少し伸びた頃は、たくさんの越冬トンボたちの産卵が観れると思います。
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↑ キジムシロも咲いていました。
他にはタベサナエとシオヤトンボとホソミオツネントンボがいました。


 12時になったところで山の中にある次の水辺へ移動しました。
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  ↑ 車を停めた傍の池の畔には、数日前に羽化したタベサナエがいました。

 パンとお茶の昼食を済ませ、道のない山を地形図とコンパス頼りに35分ほど歩き、最初の目的地K池を目指しました。
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↑ ミツバツツジがきれいでした。
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この池は、歩いてしか入れない山の中にあるためか、釣り人も入らず、昔の自然が保たれています。
 10年ほど前から来ていますが、人にあったことはありません。
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↑ オツネントンボです。
遠過ぎてしっかり写っていませんが、芽えたばかりのヒルムシロの葉に産卵中のペアも数個体いました。

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↑ ホソミオツネントンボです。
結局、今日は、3種類の越冬トンボの産卵を見ることが出来ました。
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↑ タベサナエです。

 1時間ほどK池でトンボ観察をした後、藪を漕いで15分ほどのO湿地へ移動しました。
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 山の中にぽっかり空いた湿地で日当たりが良く水温が高いせいか100は超えるタベサナエなどの羽化柄がありました。
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↑ タベサナエです。9時半頃に来れば羽化も観れそうです。

ハルリンドウやシデコブシも咲いていました。


おまけです。

  意外なものを見つけました。 サンショウウオの卵嚢です。
  カスミサンショウウオのようですが、標高が180mと低く、珍しいです。
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 追記

  カエル谷のシオヤトンボも追加しておきます。

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曇りや雨で気温が上がらないせいか、こうして停まっていることが多く、中々見つかりません。













by tombo-crazy | 2016-04-06 21:38 | トンボ見て歩記 | Comments(0)

カトリヤンマの産卵

 2015年10月2日 晴れ

 気温23℃と快適ですが、風速6mとの予報。風が少し気になりましたが、谷間なので何とかなるかもと、Tomboさんと連れだってちょっと遠出しました。
途中、犬山のため池と田んぼに立ち寄り、目的地には15:30到着。 今年2度目です。果たしてリベンジ出来るでしょうか?

 同行のTomboさん の心がけが良いせいか、おこぼれに与りました。 感謝感謝です。
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▲ ピンは甘々ですが、カトリヤンマの飛翔です。
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▲ カトリヤンマの産卵です。(15:40~17:05にかけての画像です。)
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▲ 産卵の合間に畔のヒガンバナの茎で休むカトリヤンマです。

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▲ ウスバキトンボの群飛です。 これがアキアカネだったらとつくづく思います。何とか復活させたいものです。





by tombo-crazy | 2015-10-03 20:30 | トンボ見て歩記 | Comments(0)

赤とんぼ探し

2015年9月30日(水)うすぐもり

 稲刈りの頃、各地で普通に見れた赤とんぼ(アカネ属)も、今は、探し回らないと見ることが出来ません。

 先日も、中部地区のテレビ局CBCが、「秋の使者に異変・消えた赤とんぼ」と言う番組を放映していました。
その中で番組スタッフの人たちが、アキアカネを求めて三重県の菰野町でトンボ捕り網を持って探し回ったのですが、
アキアカネは確認出来ませんでした。
案内役のトンボ研究家石田昇三さん(84)によれば、菰野町ではここ10数年見てないとのことでした。
なお、菰野町はアキアカネのマーキング調査で知られた御在所岳の麓の町です。
マーキング調査は1973年頃からやってられるようですが、アキアカネがどこまで飛んで行くかの関心は高かったようですが、
足元のアキアカネの生息数や環境の変化に対する視点(活動)が不足していたように思います。
でも、一つだけ救いがありました。
地元菰野町で、アキアカネ復活を願ったコメ作りの方を紹介していたことです。
今からでも遅くないと思います。
以前と比べ少なくなっているとは言え、御在所岳には、夏の間、どこからか飛んで来たアキアカネがいるのですから、
麓の環境を良くして、一部のアキアカネが菰野町に舞い降り、田んぼで卵を産んでくれるようにすればいいのです。
上空を通り過ぎたり、産卵しても羽化につながらない田んぼを減らすことです。
さしあたっては、山頂でのマーキング調査に当てているパワー配分を見直して、農家の方と力を合わせ、稲刈り後、産卵に適したジュクジュクした田んぼを増やすことです。

 なお、アキアカネの場合、水深を深くし過ぎると、産卵を避ける傾向にあります。
コンバインの轍や、人間の足跡に水が残るくらいが適しています。
そして、産卵に来た田んぼを手分けして確認し、地図に落としておきます。
産卵を確認した田んぼは翌年は大豆や小麦でなく、水を必要とするコメを作ることです。
品種によっては、アキアカネの生活史と田んぼに水が入っている時期が合わない場合がありますが、
孵化から幼虫の期間の6~7割が重なっていれば、ある割合はトンボになりますので大丈夫です。
そして、有害性が判っている箱処理剤の使用は止め、他の農薬についても出来るだけ使用を少なくして、
6月になったら手分けして羽化の確認をします。
羽化が確認出来た田んぼは、産卵を確認した田んぼ同様、地図に落とします。
次の年は、羽化が確認出来た田んぼと同じ品種か、同じようなコメ作りの田んぼを増やせば、菰野町にもアキアカネは復活します。
このことは、全国各地で展開可能です。

 ただ、地域によっては、農業関係者の都合で、ブロックローテーション(集団転作)される場合もあります。
農業関係者が生きていくためには、現状では仕方がないので、将来、転作のやり方を見直すまでは、協力頂ける田んぼだけでもやることです。
それでも、何もやらず、赤とんぼがいなくなったと思っているだけよりは効果があります。

 それと、担い手不足で耕作を止めた田んぼを、トンボのための水辺として再生し維持することで、アキアカネをはじめ、たくさんのトンボを呼び戻せます。
産卵適地が減っているだけに、トンボたちは、より良い水辺を探して彷徨っているのですから、たいていの場合来てくれます。
水辺に多様性を持たせれば、トンボの種類も期待出来、トンボ以外の生きものにもプラスします。
トンボの良い点は、翅がありますから、環境さえ良くすれば、トンボのほうから来てくれることです。
持ち込まなくてよいのがトンボの良さです。(持ち込みに伴う問題がない)

 とりあえず、やる気のある人を2~3名募りスタートすることです。
年ごとに増えて来るトンボを観れば、賛同者は増えて来ます。
 トンボが戻って来たら、子どもたちを招いて、一緒に羽化や産卵の観察をし、数が増えて来たらトンボ捕りをして遊んでもらうのも、子どもたちには楽しく科学をする眼を育てることにつながります。

 今の時期にやることは、産卵している田んぼの確認です。
そして、翌年の4月頃までに、農家の方の協力を取り付けることです。
トンボは益虫ですから、増えることを嫌がる農家の方は少ないです。
ただ、心配事は、農薬を減らすので、人手がかかることや、品種の見直しなどです。
農協にも間に入って頂き、一緒に考え、行動することです。
 私たちの場合、JAあいち豊田さんとも協力し合いアキアカネなどの赤とんぼ復活に取り組んでいます。

 全国各地で、アキアカネなどの赤とんぼのことを考えたコメ作りがされることを願っています。
田んぼを持ってない方は、お米を食べることで貢献できます。
パワーややる気のある方は、耕作放棄田の活用をぜひ、やってください。
それらが赤とんぼの減少に歯止めになります。

 アキアカネの場合、一番の減少要因は、減反政策などの影響で毎年コメを作らない田んぼが増えていること、そして箱処理剤など一部農薬の影響のように感じています。
米価の下落は、耕作者の意欲を奪っています。
でも、諦めてはいません。

 アサギマダラのマーキング調査も、どこまで飛んで行ったかが興味の対象となっている点、気がついた時には、激減していたとならなければと思います。


 前置きが長くなりましたが、赤とんぼたちはいたのでしょうか?

 調査地① 9:10~10:25 岡崎市渡通津町(わつづちょう)
      標高300~280mの山々に挟まれた、標高210mに田んぼがある住民12名の集落です。

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      どの田んぼも稲刈りが済んでいました。(栽培品種はミネアサヒ)
      確認出来たアカネ属 アキアカネ(25+)、リスアカネ(3…♀のみ)、ヒメアカネ(2)
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▲ アキアカネは7ペアの連結産卵も確認出来ました。(獣害対策ワイヤーメッシュ柵越しに撮影)
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▲ ヒメアカネです。15年ほど前と比べ耕作を止めた田んぼが増え、一部湿地化していた関係のようです。

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▲ 意外だったのは、リスアカネです。確認出来たのは♀だけでしたが、谷間の小池には♂もいるようです。

  畑仕事をされていた2人のご婦人の話では、イノシシだけでなく、サル、ニホンジカ、ハクビシン、タヌキなどもいて
 池へ行くには、二重に張られた獣害対策の柵があるので大変ですよ。とのことで、行くのは止めました。

 なお、谷間の奥の沢筋にはミルンヤンマが探雌飛翔をしていました。一度産卵を観てみたいです。

 
 調査地② 11:15~13:25 設楽町豊邦
      標高900~1000mほどの山々に挟まれた、標高470mの国道と渓流の間の田んぼです。
      調査地①同様、稲刈りは済んでいました。(栽培品種はミネアサヒ)
      ここも、数年ほど前からワイヤーメッシュ柵で囲われていますので、地主さんに目的を告げて、田んぼへ入らせて頂きました。
      確認出来たアカネ属 ミヤマアカネ(150+)、アキアカネ(10+)
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▲ 2年ほど来てませんでしたが、ミヤマアカネが一杯で、以前の環境が保たれていました。右手が国道。左手の茶畑の奥は渓流です。
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▲ ミヤマアカネの♀です。
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▲ ミヤマアカネの♂です。
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▲ ミヤマアカネの♀(左)と♂(右)です。
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▲ ミヤマアカネたちの交尾です。
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▲ ミヤマアカネの連結です。 交尾に疲れたのか、交尾の前の小休止なのか、あるいは産卵に疲れの休止かも知れません。
  たくさんのペアたちでした。
  数がいるせいか、♂同士が争う姿はほとんどありませんでした。ミヤマアカネにとっては桃源郷と言ってよさそうです。
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▲ ミヤマアカネの連結産卵です。
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▲ 数頭でしたがアキアカネもいました。写真は♀です。


 調査地③ 14:25~15:15 設楽町東納庫(したらちょうひがしなぐら)
      標高1190mの奥三河の名山碁盤石山や1072mの仏庫裡(ぶっくり)などに囲まれた標高650mほどの準平原にある広々とした田んぼです。 
      この地域は、毎年ノシメトンボが多数確認されていますが、時間が遅いこともあり数はわずかでした。
      田んぼは稲を刈り終えた所(アキタコマチなど)と、これからの所が半々でした。
      確認出来たアカネ属 ノシメトンボ(7)、アキアカネ(3)
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▲ 東納庫の風景です。背後の山は岩岳(1051m)です。

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▲ ノシメトンボの単独産卵です。 時間が遅かったせいか、この個体だけでした。
 次回は午前中に入り、連結産卵を観たいと思います。
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▲ ♂たちはお休みモードでした。
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▲ 休んでいる♀もいました。
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▲ ノビタキが10数羽いました。


 調査地④ 14:35~16:10 設楽町西納庫(したらちょうにしなぐら) 
      今日、最後の調査地は、碁盤石山(1190m)から西へ流れる本洞川沿いにある標高640mほどにある田んぼです。
      時間が遅かったのですが、アキアカネ(20+)、ミヤマアカネ(152+)、ヒメアカネ(3)、マユタテアカネ(2)が確認出来ました。
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by tombo-crazy | 2015-09-30 23:30 | トンボ見て歩記 | Comments(2)

都会のナツアカネ

 9月21日(月)晴れ

こうじ君からナツアカネを探しませんかとメールが入り、平針の田んぼへ行きました。
近くにはオニヤンマもいるとのことで、少し早めに行きました。確かにいそうな環境がありました。

10時頃、どこですかのメールが入り、互いに声を出して無事合流。
こうじ君は友だちと一緒でした。
手分けして探し、♂のナツアカネを10頭ほど見つけたとき、「連結がいま~す!」のこうじ君の声。
広い田んぼでは、こうして手分けすると早く見つかりいいですね。
と言うことで、今日の成果です。

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 ▲ ♀を探しているのでしょうか単独で稲穂の上を飛ぶナツアカネの♂たちです。

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 ▲ 暑いせいか、時々休む♂たちでした。

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 ▲ 10:40頃になると、交尾ペアも出て来ました。
 ただ、不思議なのは、それまでの時間に♂の数は10数頭見ているのですが、♀が1頭も見つからなかったことです。
 稲の間で目立たぬよう休んでいたのでしょうか。

 11:12 初めての連結ペアが確認できました。
 以後、ぱらぱらでしたが、8ペアの連結産卵を見ることが出来ました。
 もう少し涼しくなったら、もっとたくさん見ることが出来るかもしれません。

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 ▲ 連結産卵するナツアカネです。
 ただ、暑さのせいか、途中で連結を解き、単独産卵をするペアがいました。
 人間でも暑さの中は大変ですから、トンボたちもお疲れモードのようです。

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 ▲ 連結を解き単独産卵する♀たちです。
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 ▲ ♀の産卵を見守る♂です。

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 ▲ 今日の観察地です。 地下鉄の駅から0.6kmほどに広々した田んぼがありました。(名古屋市)
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▲ 対岸ではトンボ捕りをする子供たちがいました。いまどき珍しい光景です。
 狙いはギンヤンマとオニヤンマととのことでした。
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▲ こうじ君と友だちです。

 
 コメ作りの工業化とも言えそうな農業の近代化の中で、アカネ属はどんどん姿を消しています。
 私の住む豊田市でもナツアカネを見るのは、大変稀なことです。
 そんなことを知っているこうじ君が、ナツアカネがいそうだからと誘ってくれた今日のトンボ見でした。
 おかげでナツアカネの産卵をしっかり観ることが出来ました。
 感謝感謝です。


 今日のおまけ

 今朝、庭にサンコウチョウの若い♂が2羽いました。
 我が家の庭は渡りのルート上にあるらしく、毎年いろんな野鳥が休憩に立ち寄ります。

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by tombo-crazy | 2015-09-21 19:11 | トンボ見て歩記 | Comments(0)

ルリボシヤンマを観に

9月10日(木)曇り時々晴れ間あり…雷も鳴るなど目まぐるしく変化の天候でした。

 各地に水害をもたらした台風18号が去ったので、久々にトンボ観に行って来ました。現地には11時15分着。

 目的地は家から2時間弱の県内では数少ないブナ、ミズナラの原生林もある特別風致地区です。

 さて、今日の目的のルリボシヤンマですが、堰止め湖の畔で最初に観たのは、ルリボシヤンマではなく、オオルリボシヤンマでした。
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 と、言うことでルリボシヤンマを求めて東海自然歩道を兼ねた林道を奥の方へ行ってみました。
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 ▲ ルリボシヤンマの♂です。見晴らしのきく草原ではなく、林道と草地の間のやや薄暗い所でホバーリングを繰り返していて、弁当を食べながら1時間ほど観察させていただきました。
サービス性の良い個体でしたが、時々消えることがありました。
理由は近くの草原に来た他の♂へのスクランブルでした。
他の♂が7~8mほど縄張り♂へ接近したかと思うと、すぐに追い立てにるのです。
結果は、縄張り♂が強いのか、侵入♂が遠慮するのか判りませんが、数10秒の空中戦の後、縄張り♂は元の所へ戻っていました。

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草地の中には、イノシシの掘り返し跡がたくさんあり、古い跡はには水が溜まっていて、それらがルリボシヤンマの産卵場所になっているようです。
これらも自然の撹乱に含めて良いのかも知れません。
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▲ イノシシの掘り返し跡です。たくさんありました。

 草原の中には、イノシシのねぐら跡もありました。
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▲ 秋の色合いになったアブラガヤの間を飛ぶルリボシヤンマです。

 2時頃、人の声がするので振り返ると、Tomboさんがニコニコして立っていました
以後、2人で楽しくルリボシヤンマの観察撮影をしました。
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 反省:出来るだけ自然光で撮りたいとの想いがあるので、ストロボ未使用が大半でしたが、光の具合が刻々変化する中での撮影だったので、結果は散々でした。
 マニアル撮影なので、暗い所では、無理をせず、ストロボを使うべきだったようです。

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蒸し暑かった今年の夏ですが、秋はすぐそこまで来ていました。


洪水で被災された方々にお見舞い申し上げます。







by tombo-crazy | 2015-09-11 07:33 | トンボ見て歩記 | Comments(0)

アキアカネを探しに

9月4日(金)うすぐもり

秋雨前線の関係で、トンボ観に出れない日が続いてましたが、久々に何とかなりそうな予報でしたので、長野県の治部坂までアキアカネの確認に行って来ました。
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▲ 観察地は治部坂峠(1,187m)から蛇峠山(1,664m)へ向かう途中の「馬の背」(1,450~1,460m)です。
背後の端正な山は大川入山(1,908m)です。 ちなみに尾根伝いに北へ辿れば恵那山(2,190m)につながりますが、この素晴らしい尾根を縦走し、富士見台経由で南沢山(1,564m)へ歩く登山者はほとんどいません。
その理由としては、恵那山の南の野熊の池付近から大川入山の北隣りにある恩田大川入山(1,922m)間は所々にクマザサが生い茂る樹林帯で、小屋もなく、地図から地形を読み切る力と、テントや食料を運ぶタフさが必要とされるからです。
なお、残雪期の天気の良い日に登れば、雪を抱いた南アルプスや中央アルプスを観ることが出来ます。
岐阜や長野および隣の愛知県などの岳人の方々には、もっと登っていただきたいと思います。
余分な道や道標もないだけに、昭和30年代前半までの他人に頼らない静かな山歩きが楽しめます。

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▲ 11時頃から1時間ほどに確認したアキアカネの一部です。
たくさんのアキアカネがいるかと期待して行ったのでしたが、かつてのような群れは見られず、草地なども探して30頭ほど見つけただけでした。
 なお、前回行った茶臼山(1,416m)にはたくさんいたウスバキトンボはいませんでした。
標高の違いから来る気温の差が影響しているようです。ちなみに今回の調査時の馬の背の気温は16℃でした。

 日本のコメ作りとともに生きて来たアキアカネですが、その生息環境は益々厳しくなっているようです。
主たる要因を上げますと、

 ①毎年コメ作りをしない田んぼが増えている。
  ちなみに私の住む地域では昨年コメを作っていた田んぼの6割強はブロックローテーションの一環で、小麦の栽培に変わっています。
 ②品種の多様化により、イネの栽培時期が変わり、トンボの幼虫であるヤゴが水を必要とする時期に水がないことが多くなっている。
 ③石川県立大学の上田先生たちが指摘されてるフィプロニルやイミダクロプリド、ジノテフランなどの成分を含むイネの苗の出荷時に使用されている部農薬。
 ④来週イネを栽培しないのにアキアカネなどの産卵時期に水を張っている田んぼの増加。
 ⑤中山間地の田んぼにあっては高齢化や過疎化によるコメ作りの担い手不足による耕作放棄田の増加。
  トンボたちはそんなことになるとは知らずに、自分の子孫を残そうと産卵します。
 ⑥平野部にあっては、農業の近代化に伴う乾田化など。

などがあり、特に①が増えているのは、アキアカネに限らず、田んぼをよりどころとしていた生きものたちにとって脅威となっています。

 みなさん、お米を食べるようにしましょう。
コメの消費量が増えれば、①の要因は下がって来ます。
それと、中山間地の耕作放棄田を水辺としての再生することが、赤トンボたちには有効です。






by tombo-crazy | 2015-09-05 13:03 | トンボ見て歩記 | Comments(0)