カテゴリ:トンボ科( 13 )

コフキトンボ (トンボ科)

普通種と言われるコフキトンボですが、地域差があるようで、生まれ育った所でも、今、住んでいる加茂地方でも見ることのないトンボでした。
初めてコフキトンボを見たのは、7年前の桶ヶ谷沼で、当時ビジターセンター長をされていたH先生にご案内して頂いたときのことでした。
沼の南側に着いたとき、最初に目に入ったのが、シオカラトンボの♂のような粉を吹いた「へ」の字のような不思議な止まり方をするトンボで、コフキトンボであることを教えていただきました。
遠目には♂も♀も同じに見えましたが、中に一頭だけ翅にミヤマアカネのようなバンドがあり、粉を吹かないオビトンボ型も見ることが出来ました。
その後、コフキトンボを見ないままに来たのですが、3年ほど前から自宅近くの公園の池に現れるようになりました。
まだ、数は少ないのですが、多いときは池一周で20頭ほど目にすることがあります。
なお、今のところオビトンボ型は確認出来ていませんが、そのうち現れるのではと楽しみにしています。
a0122264_7502454.jpg
↑ なぜか、池の特定の範囲に集まるコフキトンボたちです。   (2011.7.26 竹村新池)
a0122264_14414886.jpg
↑ 体温が暖かくなるのを待つコフキトンボたちです。   (2011.7.28 7:06 竹村新池)     
a0122264_1656136.jpg
↑ コフキトンボの未成熟の♂です。     (2011.7.26 竹村新池)
a0122264_1430161.jpg
↑ こちらはコフキトンボの♀の未成熟個体です。   (2011.7.28  竹村新池) 
a0122264_759152.jpg
↑ コフキトンボの成熟した♂です。 肩の部分も含め前進に粉が吹きます。(2011.7.26 竹村新池)

コフキトンボの♂と♀(無色型)は、遠目には見分けがつきませんので、見分けのためには、胸や腹部の付属器などを確認する必要があります。
a0122264_7582435.jpg
↑ コフキトンボの♀です。   (2011.7.26 竹村新池)
a0122264_16404280.jpg
↑ コフキトンボの♀です。♂と違い、肩や胸には粉が吹かない部分が残ります。   (2011.7.27 竹村新池)
a0122264_23161929.jpg
↑ 「へ」の字のような止まり方をしたコフキトンボの♂です。  (2011.8.22 竹村新池)
a0122264_1041542.jpg
↑  オビトンボ型のコフキトンボの♀です。 (2005.9.11 桶ヶ谷沼)

オビトンボ型は桶ヶ谷沼で一度見たきりで、いつか見たいと思っていたら、2011.7.26の夕方、家近くの竹村新池で1頭だけ葦原の奥にいるのを確認しました。
何とか写真にと通ったのですが、その後姿を見てないのと、7月末に網膜はく離で入院してしまい、今シーズンは撮れずじまいです。来年、リベンジを果たしたいと思います。
a0122264_10424457.jpg
↑ コフキトンボの飛翔です。結構動き回るので、私の腕では中々です。  (2010.8.4 竹村新池)
a0122264_12223461.jpg
↑ コフキトンボの産卵です。 端部に卵が見えています。  (2011.7.28 7:29 竹村新池)
a0122264_14331832.jpg
↑ コフキトンボの産卵です。 
産卵管から出た卵を水面下の植物の表面に塗り付けるような産卵でした。
シオカラトンボのような♂の警護はありませんでした。  (2011.7.27 7:29 竹村新池)
a0122264_16355854.jpg
↑ 竹村新池です。コフキトンボは右手の葦原の周囲にいることが多いです。    (2011.7.28 )
a0122264_16324286.jpg
↑ 竹村新池公園の新池です。     (2011.7.26)

かつて、H先生が、コフキトンボはどちらかと言うと水質の悪いところにいると話されていたように、
新池がヘラブナの釣り掘化したことで、多量に使われる餌により水質が悪化し、コフキトンボが増えているとしたら、手放しでは喜べないことです。




by tombo-crazy | 2011-07-27 08:01 | トンボ科 | Comments(0)

カオジロトンボ (トンボ科カオジロトンボ属) 地域外

2011年7月16日

山仲間と乗鞍岳へ行ったとき立ち寄った湧水沼で、カオジロトンボに出会うことが出来ました。
昔から山登りのとき見てはいましたが、写真に撮ったのは初めてでした。
a0122264_17513246.jpg
a0122264_17514619.jpg
↑ 上2枚はどちらもカオジロトンボの成熟♂です。
a0122264_182418.jpg
↑ 交尾の写真です。5mほど距離があったので、山の仲間であり、トンボ狂会のメンバーでもある明さんに撮ってもらいました。
a0122264_17521174.jpg
↑ カオジロトンボがいた沼(標高1580m)です。 ミツガシワなどの水生植物が繁茂していました。

他には、ルリイトトンボ、エゾイトトンボ、カラカネトンボ、ネキトンボ、ヨツボシトンボなどがいました。





by tombo-crazy | 2011-07-19 18:13 | トンボ科 | Comments(6)

コシアキトンボ (トンボ科)

うっかりして、コシアキトンボのアップを忘れていました。
「おいおい、それはないよ。」とコシアキトンボに言われそうです。
なぜなら、コシアキトンボは、庭に来てくれる数少ないトンボで、彼らにしたら身近に感じてもらえていたと思っていたに違いありませんから。
長年同居している妻との関係に似ていて、身近すぎて、意識の外にあったようです。すみません。


ある日の夕方、帰宅すると、隣の奥さんが我が家の玄関先で何かを見つめていました。
私の顔を見るなり、「やまねさん、トンボが飛んでいるのよ。すごいわ~!何て言うトンボですか?」と言って来ました。
a0122264_1854586.jpg
a0122264_16523785.jpg
a0122264_1653316.jpg
a0122264_1753032.jpg
↑  お隣とのわずかなスペースの玄関先を飛び回る若い数頭のコシアキトンボでした。
今夜は庭先がねぐらになるようです。 (2011.7.1 17:35~:45)


 翌朝、何頭ねぐらにしていたか数えてみました。
a0122264_1839441.jpg
a0122264_18392349.jpg
a0122264_18405281.jpg
a0122264_1841575.jpg
a0122264_18414474.jpg
↑  若い♂を5頭確認できました。
a0122264_2024982.jpg
a0122264_2032354.jpg
↑  チョウたちも、ねぐらにしていました。 (2011.7.2 5:10~:35)



下の写真は、数年前に庭先で朝方撮ったものです。
a0122264_7352683.jpg
↑  庭の木で休むコシアキトンボの若い♀です。 (2005.6.24)

  
■コシアキトンボの不思議

これら、住宅地の庭や玄関先の植え込みをねぐらとして利用するコシアキトンボは、我が家から南へ200mほどの公園の池で羽化したものが来ているようですが、
分からないことがいくつかあります。
一つ目は、コシアキトンボ以外は、たまにギンヤンマとアジアイトトンボが来るぐらいで、そのため池にいる他の17種のトンボは見かけないことです。
あまり飛翔力がないと言われ、草などに止まっている虫を主なエサとしているイトトンボの仲間などは、池の近くの田んぼを利用し、
飛翔力があり、飛んでいる虫を主としてエサとしているコシアキトンボやギンヤンマは、住宅地まで生息範囲として活用しているようです。
二つ目は、これまでにアオイトトンボ、ムカシヤンマを庭先で目撃しているのですが、それらのトンボは公園の池では、見られません。
これらのトンボは、移動(分散)の途中で休憩地として庭先を利用しているのかも知れません。
我が家の場合は、北側に小学校、子供園、小公園と連続した空間があることと、それなりに樹木があることで、
コシアキトンボやギンヤンマたちが好む環境になっているのかも知れません。
庭には、水場があり、樹木などの消毒は一切せず、出来るだけ自然風にしているせいか、カエルやカナヘビをはじめ、小さな虫はたくさんいます。
トンボをはじめ、自然界には、まだまだ分からないことや、不思議が一杯です。
a0122264_1945564.jpg
a0122264_8323834.jpg
↑  めずらしく仲良く止まる♂のコシアキトンボ  (2010.7.10 作手・天神前の池 )  
a0122264_7302485.jpg
↑  コシアキトンボの♂です。  (2010.7.10 作手・天神前の池)  
a0122264_8402498.jpg
 ↑  コシアキトンボ♂のパトロール飛翔です。 (2010.7.28 東浦・ごろちんの森)  
♂の場合、縄張り(テリトリー)意識が強く、ここぞと言う産卵適地に縄張りを確保し、♀の来るのを待っています。
ただ、現実は甘くなく、来るのはほとんどが♂か、他のトンボです。
そんな時、体が小さいにも関わらず、果敢にスクランブルを繰り返します。
結果としてか、彼らは、あまり休むこともなく、自分の縄張り内を飛び回っています。
a0122264_843568.jpg
↑  コシアキトンボ♂のパトロール飛翔です。  (2010.7.28 竹村新池)

彼らは、引っ切り無しに水面上を飛び回っていますから、飛翔写真の腕を上げるための対象として、コシアキトンボはお勧めです。
a0122264_8451720.jpg
↑  コシアキトンボの♂同志のバトル(縄張り争い)です。 つまりは、♀を求めての争いです。 (2010.8.4 竹村新池)
 




      

by tombo-crazy | 2011-07-04 23:21 | トンボ科 | Comments(0)

シオカラトンボ (トンボ科)

子どもの頃は、オニヤンマと共に、最も馴染み深かったシオカラトンボです。
麦わらトンボという別称も、麦わら帽子や、虫かご、ストローに麦わらを使っていた時代を代表していて好きです。

a0122264_15405234.jpg
↑ 羽化間もないシオカラトンボ(麦わらとんぼ)♀ (2008.5.16 カエル谷)
a0122264_154656.jpg
↑ 成熟した♀    (2008.5.16 カエル谷)
a0122264_16172942.jpg
↑ 羽化中の♂です。   (2007.5.13 カエル谷)
a0122264_15494785.jpg
↑ 羽化後、日にちが浅く、淡い麦わら色をしている♂です。人間なら少年ぐらいでしょうか。 (2008.5.16 カエル谷)
a0122264_16231714.jpg
↑ 成熟し、粉を吹いて塩辛蜻蛉らしくなった♂  (2008.7.1 カエル谷)
a0122264_16291613.jpg
↑ 成熟♂ 澄んだ青の複眼と白い顔がきれいです。(2005.7.15 カエル谷)
a0122264_16315818.jpg
↑ 交尾 (2008.5.13 カエル谷)



赤と白と   (2011.625 カエル谷)

a0122264_513022.jpg
↑ ♂のシオカラトンボとショウジョウトンボの止まっている間に、もう1頭のシオカラトンボ♂が止まろうとしていました。
a0122264_514010.jpg
↑ ショウジョウトンボは、何の反応も無かったですが…
a0122264_5141612.jpg
↑ 先に止まっていたシオカラトンボは、争うことなく飛んで行きました。

ショウジョウトンボもテリトリーを守っているのではなく、単に休んでいるようでした。
カエル谷も最高気温が29℃と蒸し暑い日でした。

車に止まっていたシオカラトンボ

久々にラーメンが食べたくなったので、車を出そうとしたらワイパーのところにトンボがいます。
カメラを取りに行き撮った写真が下の2枚です。
今夜は、我が家をねぐらにしようと思っていたのかも知れないので、そ~っと庭の植え込みのほうへ飛ばしました。
a0122264_1782750.jpg
↑ ワイパーに止まっていたシオカラトンボの♀です。  (2011.7.22 18:11)
a0122264_1784583.jpg
↑ 一旦ルーフへ止まったのですが、そっと追い立てたら庭の植え込みへ行きました。




         
by tombo-crazy | 2011-06-29 06:26 | トンボ科 | Comments(0)

ヨツボシトンボ (トンボ科ヨツボシトンボ属)

                    ヨツボシトンボは、絶滅危惧種として有名なベッコウトンボと同じ、ヨツボシトンボ属のトンボです。
                    どちらも、ヨシなどの挺水植物が繁茂している池沼・湿地と、周辺の豊かな植生が不可欠と言われ、カエル谷はその条件に合って
                    いますから、ヨツボシトンボの生態をしっかり観て、その生息環境を保全して行くことで、ベッコウトンボの保護にとっても役立つ情報
                    が得られる可能性があります。
                    また、トンボは翅がありますから、いつの日かカエル谷にも飛来し、定着してくれる可能性もあるのではと、淡い期待を寄せています
                    ので、カエルの分校としても注目しているトンボです。
                    私が各地のベッコウトンボとヨツボシトンボの生息地を見ていて感じるのは、どちらもヘドロが堆積したため池や、沼地からは消えて
                    いるように思います。 (ベッコウトンボ生息地の6ヶ所中3ヶ所は、ヘドロが堆積し、ベッコウトンボが消えたり激減しています。)

                    例年、カエル谷にヨツボシトンボが現れるのは、4月第1週に姿を見せるシオヤトンボから数えると、おおよそ8番目ほどで、5月半ば
                    になりますが、そんな思い入れがあり、なじみのトンボを、うっかりして 「加茂のトンボ」 にアップしていませんでした。
                    ちなみに、カエル谷に現れるトンボを、ヨツボシトンボが現れるまで順に上げると、シオヤトンボ、オツネントンボ、ホソミオツネントンボ、
                    ホソミイトトンボ、タベサナエ、アサヒナカワトンボ、クロスジギンヤンマの次ぐらいで、シオカラトンボや、ハラビロトンボと同じ頃に姿を
                    現します。
                                    
                    
              2011年5月30日 
                    朝からカエル谷へ入り、台風2号が刺激した梅雨前線の雨の後始末などを済ませた後、サナエトンボを見ようと渓流へ出かけたら、
                    意外なことにヨツボシトンボに出会いました。目撃した時間は15:42です。
                    文献などでは、挺水植物が繁茂する池沼や湿地、湿原などに生息するとのヨツボシトンボなのですが、どうしたことでしょうか?
                    現地でたまたま一緒になったトンボ狂会のHさん曰く、「台風で飛ばされて来たのでは…」野鳥などでは台風の後に珍鳥が見られる
                    と言いますので、あながち否定は出来ません。いずれにせよ、渓流でヨツボシトンボを見たのは初めてでした。
                    なお、ヨツボシトンボの数ですが、2時間ほどの観察で1頭だけでした。
a0122264_014126.jpg
                      ↑ 渓流のすぐそばにいたヨツボシトンボの成熟した♂です。 疲れた様子はありませんでした。
                    人間も、若いうちは、新天地を求めて、ふるさとを離れたり旅に出ますが、生きものたちの中にも、そんな行動をとる個体がある割合
                    いるようです。 それらの行動が、生息範囲を広げたり、より優秀な子孫を残すことに役立っているようにも思います。
                    翅のないカエルでさえ、標高700m近い尾根を越えるのを確認していますから、翅のあるトンボであれば、私たちが思っている以上
                    に移動していると思います。
                    そうしたトンボたちが、定住できるような自然環境を回復させることの重要性を思います。
a0122264_0143539.jpg
                      ↑ すぐ近くにいたアサヒナカワトンボの若い♂です。どちらも岸辺のモミジイチゴの葉にとまっていました。
a0122264_019591.jpg
                      ↑ ヨツボシトンボのいた渓流です。前夜までの雨で増水しています。標高は650mほどです。



                    以下の写真は、同じ日の午前中に、カエル谷のとんぼ池で観たヨツボシトンボです。
a0122264_0564272.jpg
a0122264_1449107.jpg
a0122264_057113.jpg
                      ↑ ヨツボシトンボの単独打水産卵です。                         (2011年5月30日 11:06 カエル谷)

a0122264_13524461.jpg
                    ↑ 珍しく午後水辺にいたヨツボシトンボの♀です。 ♂と比べ、腹部に幅があり、ぽっちゃりした感じに見えます。
                    ほとんどのトンボで言えることですが、産卵のとき以外、水辺で♀のトンボを見ることは少ないです。
                    彼女たちは、午前中に産卵を済ませ、午後は、うっとうしい♂を避けて、水辺から少し離れた所で休んだり、餌を捕ったりしています。
                                                                         (2011年5月24日13:34 カエル谷)
a0122264_1455378.jpg
                    ↑ ヨツボシトンボの♂です。 ♀が産卵時期以外水場を離れるのに対して、♂の場合は、午後になっても水場に陣取っています。
                    彼らは、 ♀が来る場所=産卵に良い場所 を、他の♂に渡したくないため、♀がいない時間帯も水場を離れず、こうして
                    アキアカネのように枝先などで休んでいます。                        (2011年5月31日13:51 カエル谷)
                    
                    ですから、観察や、写真を撮ろうとしたとき、この習性を考えて水辺へ行けば、自分が観たい、羽化や、交尾、産卵などのシーンに
                    出会うチャンスが増えることになります。

a0122264_123766.jpg
                      ↑ 前日までの雨に打たれ力尽きたのでしょうか?      合掌               (2011年5月30日 カエル谷)



              優しかった?ヨツボシトンボ
a0122264_11504610.jpg
                    ↑ ヨツボシトンボの♂がパトロールを終え、縄張りに戻って来ました。
a0122264_11541157.jpg
                    ↑ ちょいと休憩です。
a0122264_11542353.jpg
                    ↑ 下から虫君が、のこのこ上がって来ました。 ちょっと腰を上げ、進路を譲ろうとするヨツボシトンボ君です。
                    カエルの場合、目の前に虫がいても、相手が動かない限り捕らえることをしないのですが、トンボの場合、どうやら飛んでいない虫
                    には、餌として反応しないようです。
a0122264_1275369.jpg
                    ↑ 自分が飛び立ち、虫君に大切な縄張りを明け渡しました。 優しい?ヨツボシトンボでした。 (2011年5月24日 カエル谷)


                    
by tombo-crazy | 2011-05-30 23:55 | トンボ科 | Comments(0)

ハッチョウトンボ (トンボ科)

 
a0122264_1072094.jpg
 ↑ ハッチョウトンボ成熟♂  (2007.7.22 田茂平)
a0122264_10253636.jpg
↑ 東海地方特有の湿地…池のほとりを構成していることもあります。 (2008.6.24 田茂平)
a0122264_1028396.jpg
↑ 東海要素植物群の代表とも言えるシラタマホシクサです。 (2007.7.22 田茂平)

私たちが住む加茂地方には、伊勢湾を取り巻く東海地方特有の小さな湿地が点在します。
それらの湿地には、 
    ・年間を通じ、湧水でジュクジュクしている 
    ・丘陵地にある
    ・表面が砂礫層で覆われている 
    ・地下に陶土層がある
    ・シラタマホシクサなどの東海要素植物群がある
などの共通点があり、山の斜面が崩れたり、雨で洗い流された所にあります。
 
そして、それらの湿地には、たいていの場合、ハッチョウトンボが生息しています。
ですから、わたしたちの地方では、普通種と言える身近なトンボです。

勿論、それらの湿地以外、例えば休耕田などにもハッチョウトンボがいることがありますが、
上記湿地と比べると、長い年月に渡って定着する例は少なく、一時的に生息している場合が多いように感じています。
定着しにくい要因としては、ハッチョウトンボが、体長2cmほどと小さなことが影響しているようで、
水位が増したり、背丈の大きな植物などが進出してくると、ハッチョウトンボにとっては捕食者である、大きなトンボや、蛙、クモ、野鳥などが増えることが影響しているように感じています。
実際、羽化したてのハッチョウトンボがそれらの餌食になっているのをたびたび目撃しています。
私たちが保全しているカエル谷や風の谷は、元々は休耕田でしたので、ハッチョウトンボは一時期いたものの、植生などの遷移で、現在は消えています。
将来的には、多様な環境を創出し、再び戻って来るのを願っています。
a0122264_1112191.jpg
↑ ハッチョウトンボ成熟♀ (2007.6.12 滝脇・七売)
a0122264_11311266.jpg
↑ 朝露をまとったハッチョウトンボの未成熟♂ (2005.6. 2 風の谷)
a0122264_11403165.jpg
↑ 逆立ち姿勢のハッチョウトンボ成熟♂ (2007.6.12 カエル谷)
a0122264_11435681.jpg
↑ ハッチョウトンボ成熟♀  (2007.9.11 長ノ山)
a0122264_11481012.jpg
↑ ハッチョウトンボ成熟近い♂ (2007.7. 3 長ノ山)
a0122264_11483527.jpg
↑ ハッチョウトンボ未成熟♀  (2007.7. 3 長ノ山)
a0122264_11514072.jpg
↑ ハッチョウトンボ成熟♀  (2005.5.25 田茂平)
a0122264_1154144.jpg
↑ 腹部の色合いが濃いハッチョウトンボ成熟♀ (2005.7. 1 風の谷)









by tombo-crazy | 2009-10-07 09:05 | トンボ科 | Comments(0)

ハラビロトンボ (トンボ科)

2012年
a0122264_1754684.jpg
a0122264_176323.jpg
↑ 今年最後のハラビロトンボになるかもしれない老成した♀です。 (2012.7.2 カエル谷)

大きなトンボが増えたことが影響したのか、カエル谷から消えていたハラビロトンボが、今年は時々姿を見せるようになりました。
一方、カエル谷入口東の休耕田にたくさんいたハラビロトンボが、乾燥化による植生変化が影響したらしく、その数が減りました。
どうやら、入口東の休耕田から、より良い環境を求めて移動してい来たようです。
うまく行けば来年はカエル谷生まれのハラビロトンボを見ることが出来そうです。



2008年、最初にハラビロトンボと出会ったのは5月10日でした。 
ハラビロトンボは、休耕田や湿地、葦などが繁茂する池の岸辺の浅瀬などに生息していますが、いずれも開発されやすく、変化しやすい環境なので、将来が気がかりなトンボです。
ぽっちゃりとして可愛らしいトンボなので、カエル谷にも定着させたいと願っているのですが、カエルが多く、他の大きなトンボがたくさんいることなども影響しているようで、中々増えません。
a0122264_14571522.jpg
↑ 羽化間もない♀ です。  (2008.5.27 カエル谷)
a0122264_21455543.jpg
↑ 若い♀ です。  (2008.6.27 谷間)
a0122264_2293396.jpg
↑ 谷間の山(46.5mの四等三角点あり)と水田地帯。

名鉄三河線竹村駅の北北東900mほどに、谷間(やげん)と言う所があります。
線路側から眺めると、ちょっとした山に見えるのですが、西側の台地が東へ下がる斜面になります。
ここの山裾にある田んぼの一面は、減反をせず毎年コメ作りを続けているためか、ヘイケボタルや、アオイトトンボ、アキアカネ、ホウネンエビ、ヌマガエル、トノサマガエルなどがいる、竹村では、とても貴重なエリアになっています。
隣り合わせた田んぼには、それらの生きものがいませんので、農薬をあまり使わず、毎年コメ作りを続けることは、生きものにとって、とても重要なことになっているようです。
生きものたちのためにもパン食を控え、もっとご飯を食べるようにして、田んぼでは、コメ作りを続けたいものです。
a0122264_11373983.jpg
↑  成熟が近い♀ ですが、色合いはさほど変わりません。  (2008.5.19 カエル谷口東湿地)
a0122264_2159894.jpg
↑  羽化間もない♂です。翅の色が瑞々しいです。♀のようなぽっちゃり感はありません。 (2011.5.26 国附町の休耕田)
a0122264_11223529.jpg
↑  若い♂です。 人間で言ったら中学生くらいでしょうか。  (2008.5.24 カエル谷口東湿地)
a0122264_11413093.jpg
↑  若い♂ です。 ♂ ♀ 共、額の部分が青く金属光沢があるのがハラビロトンボの特徴です。(2008.5.22 七売)
a0122264_14413640.jpg
↑  顔のアップです。 この個体は、とても大らかで、10cmくらいまで近寄らせてくれました。(2008.5.22 七売)
a0122264_6313.jpg
↑ アオビタイトンボです。 ハラビロトンボと同じように、額に青く輝く部分があります。(2009.8.6 中津市野依新池) 
 なお、青い部分の顔に占める比率は、アオビタイトンボのほうが大きいことが判りました。
a0122264_22114361.jpg
↑ 黒くなったハラビロトンボの若い♂です。人間で言ったら20歳間近でしょうか。 (2011.5.26 国附町の休耕田)
a0122264_22144970.jpg
↑ 青黒味を帯びて来たハラビロトンボの♂です。成熟も近いです。   (2011.5.26 国附町の休耕田)
a0122264_6583410.jpg
↑  ♂ のハラビロトンボは、はじめは♀ と同じ色合いですが、成熟に伴い全身が青黒味を帯びて来ます。(2008.5.22 七売)
a0122264_705331.jpg
↑ 成熟♂です。 (2008.6.26 藤岡飯野 休耕田)

青黒くなった♂ のハラビロトンボは、やがて白い粉を吹き、オオシオカラトンボのような色合いになります。
a0122264_721394.jpg
 ↑ 成熟した♂ です。 (2008.5.27 カエル谷)






by tombo-crazy | 2009-09-20 11:38 | トンボ科 | Comments(0)

チョウトンボ (トンボ科)

チョウトンボは、飛び方、色合い、止まっているときの仕草などに特徴がある個性的なトンボです。
a0122264_13222264.jpg
↑ 瀬戸万博記念公園となりの池です。
 
チョウトンボの生息環境は、水面に水草が繁茂した池が適しているらしく、池の周囲がコンクリートブロックの調整池であっても影響がないようで、地域医療センター内の周囲がコンクリートブロックの調整池には無数のチョウトンボがいます。                    
a0122264_19165698.jpg
↑  成熟♂  (2009.8.5 宇佐市U池)
a0122264_1914760.jpg
↑  成熟♂  (2009.8.5 宇佐市U池)
a0122264_19141781.jpg
↑  成熟♂  (2004.6.15 猿投・蓮池)
a0122264_19143023.jpg
↑  成熟♀ (2005.7.9 磐田市桶ヶ谷沼)
a0122264_6254186.jpg
↑  飛翔  (2010.7.22 猿投・新池)
a0122264_6255424.jpg
↑  飛翔  (2010.7.22 猿投・新池)
a0122264_13112399.jpg
↑  成熟♂  (2010.8.25 愛工大の池)
a0122264_1352653.jpg
↑  チョウトンボの交尾は、とても短く、2~3秒と、あっという間でした。(2010.8.25 於大公園)
a0122264_13555341.jpg
a0122264_1356429.jpg
a0122264_13561315.jpg
↑  チョウトンボは打水産卵なのです。 (2010.8.25 於大公園) 

ちょんちょんと同じ辺りで産卵を繰り返すことなく、せわしなく場所を変えるため、猛暑だったこともあり、はじめは水浴でもしているのかなと思いました。               


 
by tombo-crazy | 2009-08-17 19:28 | トンボ科 | Comments(0)

ハラビロトンボ (トンボ科)

休耕田や、背丈の低い水草がある遠浅のため池や沼地などで観察されます。
a0122264_1753854.jpg
↑ 羽化間もない♂です。 その名のとおり、平べったいお腹の、小さくぽっちゃりした感じのトンボです。 
(2007.5.14 カエル谷北の湿地で)
a0122264_1757347.jpg
↑ こちらは羽化間もない♀です。 羽化間もない♂と♀の色合いは、とても似ていますが、腹部先端の形状が異なります。
(2008.5.9 カエル谷北の湿地で)
a0122264_1834451.jpg
↑ 若い♂です。人間に例えるなら、10代後半ぐらいでしょうか。
小さな黒いトンボがいたと話題になることがありますが、ハラビロトンボの若い♂のことが多いようです。
(2005.4.28 風の谷で) 
a0122264_1871259.jpg
↑ 成熟した♂です。 ハラビロトンボは、♂♀とも、アオビタイトンボのように額が青く輝いています。
(2008.6.17 藤岡の湿地で)




 
by tombo-crazy | 2009-08-17 18:28 | トンボ科 | Comments(0)

アオビタイトンボ (トンボ科) 地域外

福岡での「第4回ため池シンポジウムin北部九州」出席のついでに、8月5日~6日の2日間、大分県中津市と宇佐市のため池を見て回りました。 
初めての地のため池だけに、いろんなものが新鮮でした。
写真のトンボはN池とU池で出会ったのですが、見たことないトンボでしたので、何だろうかと思いながら写真に撮り、ホテルへ戻って調べ、南方系のアオビタイトンボであることが判りました。
a0122264_10204756.jpg
↑ 成熟♂です。胸と腹部はシオヤトンボに似ていて、顔はハラビロトンボに似ていました。
a0122264_1044166.jpg
 ↑ 成熟♂
a0122264_10213379.jpg
↑ 成熟♀です。 残念ですが♀は1頭しか出会えず、それも、すぐ飛んでしまい、ピントが今一です。
                  
(参考)    
かつては大東諸島に生息していたトンボとのことでしたが、最近は九州や四国、一部は山口付近へも生息圏を広げているようです。
ただ、小さなトンボであることから、今のところ元々いた種への影響は出てないようです。
私がU池で観察したときは、競合しそうなハラビロトンボとは、水辺に近いほうにハラビロトンボ、少し離れた草地や潅木帯にアオビタイトンボと、住み分けが見られました。




by tombo-crazy | 2009-08-17 11:36 | トンボ科 | Comments(0)