カテゴリ:アオイトトンボ科( 5 )

コバネアオイトトンボ

2011年7月6日
トンボ狂会の方々3人と、久々の遠出をしました。
目的は、ヒヌマイトトンボを見てない二人に見てもらうことと、交尾や産卵を観ることでした。
SSさんとやまねにとっては5年ぶりのヒヌマイトトンボとの再開でした。
前回の経験が生きたのか、すんなり観れたので、11時頃から磐田市へ移動し、
普段あまり見れないコフキトンボやベニイトトンボなどを堪能しました。
アオイトトンボ3種も期待していたのですが、いつもの辺りにはいなかったので、
かつてベニイトトンボがたくさんいた山沿いの水辺へ行くと、
モノサシトンボなどに混じって、7頭(♂6、♀1)のコバネアオイトトンボを観ることが出来ました。2年ぶりの再会でした。
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↑ いずれも♂のコバネアオイトトンボです。
お休みモードなのか、お互いが争うこともなく、互いの距離が20~80cmほどのところで休んでいました。
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↑ ♀のコバネアオイトトンボです。
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↑ アップで観ようと、手づかみされたコバネアオイトトンボです。 彼らは簡単に捕まえられます。
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↑ キイトトンボも仲良く止まっていました。種が違うと、あまり争わないようです。  (2011.7.6 鶴ヶ池で)

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↑ かつてカエル谷で確認されたコバネアオイトトンボです。
これまで二度目撃していますが定着はしていません。 (2003.8)





by tombo-crazy | 2011-07-07 19:22 | アオイトトンボ科 | Comments(0)

ホソミオツネントンボ (アオイトトンボ科)

成虫で冬を越す三種類のトンボの一つですが、春の産卵期以外ほとんど見ることが少ないため、私には謎の多い不思議で魅力的なトンボの一つです。


2011年5月9日 快晴 (番外編:岐阜県・坂折)
ホソミオツネントンボの探索時間 10:15~12:20


「坂折の棚田」(岐阜県恵那市中野方町)は、私たちの住む愛知県の「四谷の千枚田」(新城市)と共に、
「日本の棚田百選」に指定されていて、標高410m~610mほどの東向き斜面にある石積みの美しい棚田です。
先週、長野県の「青鬼の棚田」で冬枯れ色のオツネントンボを多数観たので、似たような環境にある「坂折の棚田」を訪ね、どんなトンボがいるか探してみました。
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↑ 交尾中のホソミオツネントンボです。 このカップルは15分と少しこの状態を保っていました。
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↑ 連結し、植物の組織内に産卵するホソミオツネントンボです。
この日は2時間ほどの観察で、10数頭のホソミオツネントンボと、少数のシオヤトンボ、アジアイトトンボ、アサヒナカワトンボ、ニホンカワトンボを見ることが出来ました。

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↑ 「坂折の棚田」と前方奥の笠置山(1127.9m)です。
田植えが済んだ田んぼは半分ほどで、代掻き中のものや、それすらもやられてない田んぼもありました。
棚田の維持は高齢化や過疎化で大変なようです。


〔ご参考〕 アキアカネが消えた?「坂折の棚田」
 
昨秋、「坂折の棚田」を訪ねたとき、ウスバキトンボは無数にいるものの、アキアカネがまったくいなかったので、
田んぼで作業をしていた方に苗づくりのことなどを伺うと、ほとんどの人は自分で作らず農協に委託しているとのことで、
品種はミネアサヒとのことでした。
自分で苗を作っている人は農薬はあまり使わないようにしているが、そのような人は少なくなったとのことでした。
これらのことから「坂折の棚田」でのアキアカネの消滅は、育苗期と苗の出荷時に使われる農薬の影響が考えられます。
念のため、この秋も確認に来たいと思います。
景観の観点から棚田を残したいとの声が各地であるのですが、
出来れば景観だけではなく、アキアカネなどの生きものが絶えることなく世代交代が出来る棚田に戻ってほしいものです。
育苗期も含めた農薬の使用を控えめにすることは、結局人間の未来にとってもプラスなのですから。


加茂地方のホソミオツネントンボ ↓
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↑ ブルーに変化したホソミオツネントンボの越冬型♂ (2004.4.27 旧東加茂郡松平町カエル谷) 
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↑ 連結植物組織内産卵のブルーに変色したホソミオツネントンボの越冬型 (2004.4.27 カエル谷) 
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↑ 集団で産卵するブルーに変化したホソミオツネントンボの越冬型  (2007.5.3 旧西加茂郡藤岡町)
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↑ 田植えが済んで間もない棚田で集団で産卵するホソミオツネントンボの越冬型 (2003.5.3 設楽町平山)
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↑ 平山の大神田(おおかだ)集落は、背後に平山明神山(標高950m)を控えた
標高470~580mの傾斜地にある戸数6戸の集落です。 
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↑ 田植えが始まったばかりの平山の石垣棚田です。 (2003.5.3)





by tombo-crazy | 2011-05-17 07:59 | アオイトトンボ科 | Comments(0)

オツネントンボ (アオイトトンボ科)

 オツネントンボは、ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボと共に、成虫で冬を越す3種のトンボの一つですが、
春の産卵期以外はあまり見ることがなく、秋に少数の未成熟トンボに出会うくらいで、私には謎の多い不思議なトンボでした。


2011年5月9日 快晴 (番外編:長野県・青鬼)  オツネントンボの観察時間 10:05~11:45

 田んぼに写る残雪のアルプスを見ようと行った信州の青鬼(あおに)で、80頭ほどのオツネントンボに出会うことが出来ました。                    
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  ↑ 上3枚の写真は、産卵に来る♀を待つオツネントンボの♂です。
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  ↑ 念願がかない産卵場所近くをタンデム飛行するオツネントンボです。
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  ↑ スミレ咲く田んぼの縁で休むオツネントンボのカップルです。
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↑ 連結状態で、枯れた茎に産卵するオツネントンボです。
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  ↑ こちらはノカンゾウの葉に産卵するオツネントンボです。
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  ↑ こちらはイネ科の茎に産卵するオツネントンボです。

他に確認出来たトンボは、集落の奥、標高800m付近の畑で見たシオヤトンボの若い♀1頭だけでした。


興味

 青鬼は山間の集落ですから、田んぼの水はため池ではなく、沢の水を直接取り込んでいます。
そして、田んぼに水を入れるのは、田植えの1週間から10日ほど前とお聞きしました。
秋に羽化したオツネントンボたちは、田んぼに水が入るまでの間、水辺を離れて、集落内か近くの林の中で過ごしていたと思われますが、
オツネントンボたちは、田んぼに水が入る時期を、どうして知るのでしょうか?
遠くから見ていて飛んで来るのではなく、繁殖期が近づいた身体が、その時期を教えてくれるのかも知れません。
いずれにせよ、大変興味深いことです。                                                 

「青鬼(あおに)」のこと

 青鬼は、大糸線信濃森上駅から北東へ2.3Kmほど入った戸数14戸の山間の集落です。
青鬼の標高は約750m~820mで、北北東にある岩戸山(1356m)の斜面の一部が台地となって集落と田畑を形成していました。
豪雪地帯であるため、集落の奥の沢筋には、わずかでしたが残雪も見られました。
産み落とされたばかりのヤマアカガエルの卵塊の横では、ニホンアマガエルなどの産卵行動が見られ、
早春の花のオオイヌノフグリや、キブシの花が咲いていて、
加茂地方では4月以降の花であるヤマザクラや、クサノオウ、スミレなども咲いていて、春が一気に駆け下りたような感じでした。
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   ↑ 向って左から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五龍岳、唐松岳と続く後立山の山々と青鬼の集落です。
   ちなみに青鬼から五龍岳までは、直線で15Kmほどの位置にあります。
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  ↑ 田んぼに水が入り始めたのは一週間から10日ほど前からとのことで、代かき中の田んぼも何枚かありました。
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  ↑ 手前、水の中に点々と浮かんでいるのがヤマアカガエルの卵塊です。
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  ↑ 一方、ニホンアマガエルの産卵行動(抱接)も見られました。

 他にも、ヒキガエルの卵塊があったり、シュレーゲルアオガエルが盛んに鳴いていたりと、
加茂地方では1月下旬から5月半ばにかけて順を追って見られる現象が、田んぼに水が張られて間もない期間に凝縮しているのは驚きであり、新鮮でした。
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  ↑ シオヤトンボがいた畑の辺りです。



   

by tombo-crazy | 2011-05-14 20:10 | アオイトトンボ科 | Comments(0)

オオアオイトトンボ  (アオイトトンボ科)

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             ↑ ノイバラの樹皮に産卵 (2008.10.7 百田の池)
             トンボの産卵には、いろいろなタイプがありますが、オオアオイトトンボの場合、水辺に覆いかぶさるようになった木の、樹皮の中に
             卵を産みつけます。
             なお、オオアオイトトンボは、普段は林の中などで過ごし、産卵の時期になると、大挙して水辺へ押し寄せます。
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              ↑ アケビの蔓に産卵 (2004.10.22 カエル谷)
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             ↑ 産卵のためテイカカズラの蔓に止まったペア (2004.10.22 カエル谷)
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             ↑ タラノキにとまった成熟♀ (2008.12.7 カエル谷)

              トンボの産卵には、いろいろなタイプがありますが、オオアオイトトンボの場合、水辺の木の樹皮の中に卵を産みつけます。
             なお、オオアオイトトンボは、普段は林の中などで過ごし、産卵の時期になると、大挙して水辺へ押し寄せます。
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             ↑ 成熟♂ (2007.10.18 カエル谷)
by tombo-crazy | 2009-07-15 18:46 | アオイトトンボ科 | Comments(0)

アオイトトンボ (アオイトトンボ科)

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             ↑ アオイトトンボの集団連結産卵 (2008.10.8 U池)
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             ↑ アオイトトンボの集団連結産卵 (2006.9.17 天神中池)

             アオイトトンボには、不思議な習性があります。
            普段は、水辺を離れた山の中などで静かに暮らしているのですが、産卵時期になると、たくさんのアオイトトンボが、連結した状態で
            水辺へやって来て、イネ科などの植物の組織内に、連結状態で産卵します。
            そんな習性が、ときには悲劇を生みます。
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             ↑ ため池改修後に増えた外来種のアレチヌスビトハギ(ひっつき虫)に貼り付いてしまったアオイトトンボです。 (2007.9.25 秋合南池)
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             ↑ 堤体のヌスビトハギは、とりあえず刈り取って燃やしましたが、来年にはまた生えて来ますので、イタチごっこです。 (2007.9.26 秋合南池)
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             ↑ 羽化間もない♀です。 (2009.6.1  カエル谷・トンボ池)
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             ↑ 上二つとも羽化間もない♂です。 (2011.6.14  カエル谷・トンボ池と砦山との間の小道で)
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             ↑ 羽化間もない♂です。 (2009.7.11 天神中池) 
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             ↑ 成熟した♂です。 (2008.9.30 U池)
by tombo-crazy | 2009-07-15 17:20 | アオイトトンボ科 | Comments(0)