ミルンヤンマ

2009年10月8日

台風18号の被害が気になり、金蔵連にある矢澤さんの田んぼを見に行ったときのことです。
渓流と田んぼとの境の潅木帯で、オニヤンマを小さくしたようなトンボがすぐ横を飛ぶのを目撃しました。 
時間は3時半頃で、天候は曇りでした。
今の時期に何だろう? 家に帰り可能性のあるトンボをおさらいすると、
ミルンヤンマ、カトリヤンマ、コシボソヤンマが考えられました。

10月10日

ハザ作りのため竹を切り出しに行ったとき、目の前をトンボが通り過ぎ、木の下へ消えました。
止まったなと思い、消えた辺りを注意しながら探すと、コナラの枝に止まっていました。
それはミルンヤンマでした。 私にとって初めての出会いです。
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↑ ミルンヤンマ成熟♂ (2009.10.10 11:40 金蔵連)

台風被害に遭った矢澤さんの田んぼも、仲間たちの応援で、水に浸かった稲を、再びハザに架けることが出来ました。


2011年10月6日

夕方、日進の丘陵地の田んぼへ、カトリヤンマの産卵を見に行ったら、
現地で出会ったトンボ狂会仲間のTHさんのおかげで、黄昏飛翔をするミルンヤンマを観ることが出来ました。
勿論、目的のカトリヤンマの産卵も、観て撮ることが出来ました。


2011年10月9日

トンボ狂会の仲間と遠征してのトンボ観で、岐阜県の関ヶ原へ行ったとき、運良くミルンヤンマに出会えました。
もっとも、見つけたときは離れていたこともあり、カトリ?ミルン?いや、コシボソでは?と結論が出ず、
パソコンで拡大した画像を見たら判るだろうと、とりあえずみんなで撮ったのでした。
網膜はく離で術後間もない私には、視力が落ちているので、判別能力は期待出来ません。
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↑ ミルンヤンマ成熟♂です。 写真はトンボ狂会のSSさんが撮ったものです。 (2011.10.9 10:51 関ヶ原瑞竜)


2012年 8月30日

アキアカネの調査で寧比曽岳(標高1121m)から富士見峠(標高1129m)への尾根を歩いているときミルンヤンマに出会いました。
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 ↑ 膝より低いところを行き来するミルンヤンマです。 4頭いました。
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↑ 帽子をひょいと振ったら運良く捕まえる事が出来たミルンヤンマの♀です。
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 ↑ ミルンヤンマの♀です。
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 ↑ ミルンヤンマがいた尾根上の道です。


追記

2015年8月1日、カエル谷でミルンヤンマが初めて確認されました。
羽化間もないところから、遠くから飛んで来たのではなく、
カエル谷の沢で羽化したと思われます。
灯台元暗しで、これまで一度も観てませんでした。
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↑ カエル谷で初めて確認されたミルンヤンマです。(♀)




                                 
# by tombo-crazy | 2009-10-11 09:10 | ヤンマ科 | Comments(0)

ハッチョウトンボ (トンボ科)

 
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 ↑ ハッチョウトンボ成熟♂  (2007.7.22 田茂平)
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↑ 東海地方特有の湿地…池のほとりを構成していることもあります。 (2008.6.24 田茂平)
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↑ 東海要素植物群の代表とも言えるシラタマホシクサです。 (2007.7.22 田茂平)

私たちが住む加茂地方には、伊勢湾を取り巻く東海地方特有の小さな湿地が点在します。
それらの湿地には、 
    ・年間を通じ、湧水でジュクジュクしている 
    ・丘陵地にある
    ・表面が砂礫層で覆われている 
    ・地下に陶土層がある
    ・シラタマホシクサなどの東海要素植物群がある
などの共通点があり、山の斜面が崩れたり、雨で洗い流された所にあります。
 
そして、それらの湿地には、たいていの場合、ハッチョウトンボが生息しています。
ですから、わたしたちの地方では、普通種と言える身近なトンボです。

勿論、それらの湿地以外、例えば休耕田などにもハッチョウトンボがいることがありますが、
上記湿地と比べると、長い年月に渡って定着する例は少なく、一時的に生息している場合が多いように感じています。
定着しにくい要因としては、ハッチョウトンボが、体長2cmほどと小さなことが影響しているようで、
水位が増したり、背丈の大きな植物などが進出してくると、ハッチョウトンボにとっては捕食者である、大きなトンボや、蛙、クモ、野鳥などが増えることが影響しているように感じています。
実際、羽化したてのハッチョウトンボがそれらの餌食になっているのをたびたび目撃しています。
私たちが保全しているカエル谷や風の谷は、元々は休耕田でしたので、ハッチョウトンボは一時期いたものの、植生などの遷移で、現在は消えています。
将来的には、多様な環境を創出し、再び戻って来るのを願っています。
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↑ ハッチョウトンボ成熟♀ (2007.6.12 滝脇・七売)
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↑ 朝露をまとったハッチョウトンボの未成熟♂ (2005.6. 2 風の谷)
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↑ 逆立ち姿勢のハッチョウトンボ成熟♂ (2007.6.12 カエル谷)
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↑ ハッチョウトンボ成熟♀  (2007.9.11 長ノ山)
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↑ ハッチョウトンボ成熟近い♂ (2007.7. 3 長ノ山)
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↑ ハッチョウトンボ未成熟♀  (2007.7. 3 長ノ山)
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↑ ハッチョウトンボ成熟♀  (2005.5.25 田茂平)
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↑ 腹部の色合いが濃いハッチョウトンボ成熟♀ (2005.7. 1 風の谷)









# by tombo-crazy | 2009-10-07 09:05 | トンボ科 | Comments(0)

東京のアキアカネ (トンボ科アカネ属)

トンボ狂会の仙さんから、帰省したら、今年も土手山にアキアカネがいたとの貴重な情報が届けられました。

 (注) 土手山…JR東日本の貨物専用線(越中島線・江東区)の線路の盛り土部分を指します。

ご先祖の代から東京育ちの仙さんは、家から300mほどの土手山で、幼な友だちといろんな遊びをしたそうです。
そんな記憶の中に赤とんぼがいて、久々に訪ねたら、昔のようにいたと、嬉しそうに語ってくださいました。
越中島線は貨物専用線だったため、あまり機関車が来ることがなかったので、大人たちも、風呂上りの夕涼みや、両国の花火見物に、土手山に上って、くつろいだそうです。
今でも、土手山の裾の部分を拝借して花や野菜を栽培したり、土手の野草を楽しんだりと、昔から付近の住民の憩いの場でもあったようで、東京という大都会の片隅で、今なお、『三丁目の夕日』のような世界が息づいているようです。

ちなみに土手山は、東京駅から東へ直線で4.9Kmの位置にあり、土手山の近くには、赤とんぼが産卵できるような水辺はないそうです。
仙さんは、東側の千葉県方面辺りから来ているのではないかと予想しています。
8.6Kmほど東には、宮内庁の新浜鴨場や、市川野鳥の楽園がありますので、アキアカネの生息は、十分に考えられます。
6.5Kmほどにある皇居の水辺から飛来していることも考えられます。
この時期に成熟した♂♀がいると言うことは、もっと近くに産卵場所があるようにも思います。
仙さんによれば、この辺りは海抜0メートル地帯として有名だったそうで、台風が来ると排水能力不足で、よく道路が冠水したとのことです。 
台風後の水溜りや、区内の運河の岸辺の泥を利用して産卵が行なわれていた可能性もあります。

全国的にアキアカネが激減する中で、生き残っている大都会東京のアキアカネを、次の世代へも残せたらと思います。
東京および近辺にお住まいの方々が、これら大都会に生息するアキアカネに関する情報を共有し、その保護のために動き出していただけたら、未来の東京の子どもたちにとっても嬉しいことです。
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↑ 支柱にとまるアキアカネ成熟♂       
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↑ 高層マンションを背景に飛ぶアキアカネ成熟♀
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↑ 通称:貨物線の土盛を背景にしたアキアカネ成熟間近の♂ 
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↑  支柱に並ぶアキアカネたちです。 (いずれも 2009.9.25 江東区大島一丁目の土手山にて 撮影:仙さん)

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↑ 貨物線の土盛を背景にしたアキアカネ成熟♂
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↑ 貨物線の土盛を背景にしたアキアカネ成熟♂
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↑ 高層マンションのある都会を背景にしたキアカネ成熟♂
(いずれも 2007.10.20 江東区大島一丁目の土手山にて 撮影:仙さん)


現在の仙さんは愛知県の西三河に住んでられますが、なつかしい生きものたちが絶えないようにと、山間に放置された田んぼを周囲の山ごとお借りして、私たちと一緒に、水辺として維持管理する『カエルの分校』の活動をしています。



              
# by tombo-crazy | 2009-09-30 18:06 | トンボ科アカネ属 | Comments(0)

アオサナエ (サナエトンボ科)

2011年5月26日 曇り

久々に流水のサナエを観るために、某川へ行って来ました。自宅からは25Kmほどの距離です。
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↑ 加茂地方最大の川、一級河川・矢作川(やはぎがわ)の中流域です。
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↑ 矢作川の支流某川です。
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↑ 待つこと1時間半、アオサナエの♂に出会うことが出来ました。

この個体を含め3頭ほど確認出来ましたが、全て♂で、♀を見ることはありませんでした。産卵はもう少し後のようです。
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↑ このアオサナエの♂は、物怖じせず、おっとりしていて、40cmほどの距離から撮らせてくれました。

他には、ホンサナエや、ヤマサナエクラスと、コヤマトンボSPなどがいました。
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↑ ♂の尾部付属器です。オナガサナエの尾部付属器は立派ですが、アオサナエも中々のものです。


2005年6月13日
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↑ 夕暮れ時の足助川  (2005.6.13)

友人の家へ行った帰り道、カジカガエルの声を聞いて行こうと河原に降りて、しばらくしたときのことです。
上流からトンボが飛んで来て、近くの石の上に止まりました。
「ん!」 静かに近づき、眼を凝らして見て見ると。
若草色に、黒と黄色。そしてオナガサナエのような腹部の形。アオサナエでした。
それが私と、アオサナエとの初めての出会いでした。
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↑ 飛んでいってしまっては観れません。とりあえず、保険にと、少し離れた位置からまず一枚。
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↑ 気持ち接近して2枚目。 けっこう寛いでいます。
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↑ 気を良くして更に接近し、数枚撮らせていただきました。 

すぐ近くをカワガラスが通過したためか、一度飛び立ち、違う石の上に止まりました。
お尻が冷たく感じましたが、そんなことは気にする必要もありません。静かに接近し、更に数枚撮らせていただきました。
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↑ アオサナエ成熟♂   (いずれも2005.6.13 足助川にて。)
               
夕方でしたので、光が今一でしたが、カジカガエルの声を聞きながらのアオサナエの撮影は、緊張の中にも楽しいものでした。
そんな出会いだったアオサナエですが、その後、探しに行ってないこともあり、出会うことなく数年が経ちました。
来シーズンは、ぜひ、♀にも出会ってみたいと思います。


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↑ カジカガエルです。 姿は地味ですが、声はシュレーゲルアオガエルと共に、美声です。






# by tombo-crazy | 2009-09-28 15:32 | サナエトンボ科 | Comments(0)

ハラビロトンボ (トンボ科)

2012年
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↑ 今年最後のハラビロトンボになるかもしれない老成した♀です。 (2012.7.2 カエル谷)

大きなトンボが増えたことが影響したのか、カエル谷から消えていたハラビロトンボが、今年は時々姿を見せるようになりました。
一方、カエル谷入口東の休耕田にたくさんいたハラビロトンボが、乾燥化による植生変化が影響したらしく、その数が減りました。
どうやら、入口東の休耕田から、より良い環境を求めて移動してい来たようです。
うまく行けば来年はカエル谷生まれのハラビロトンボを見ることが出来そうです。



2008年、最初にハラビロトンボと出会ったのは5月10日でした。 
ハラビロトンボは、休耕田や湿地、葦などが繁茂する池の岸辺の浅瀬などに生息していますが、いずれも開発されやすく、変化しやすい環境なので、将来が気がかりなトンボです。
ぽっちゃりとして可愛らしいトンボなので、カエル谷にも定着させたいと願っているのですが、カエルが多く、他の大きなトンボがたくさんいることなども影響しているようで、中々増えません。
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↑ 羽化間もない♀ です。  (2008.5.27 カエル谷)
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↑ 若い♀ です。  (2008.6.27 谷間)
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↑ 谷間の山(46.5mの四等三角点あり)と水田地帯。

名鉄三河線竹村駅の北北東900mほどに、谷間(やげん)と言う所があります。
線路側から眺めると、ちょっとした山に見えるのですが、西側の台地が東へ下がる斜面になります。
ここの山裾にある田んぼの一面は、減反をせず毎年コメ作りを続けているためか、ヘイケボタルや、アオイトトンボ、アキアカネ、ホウネンエビ、ヌマガエル、トノサマガエルなどがいる、竹村では、とても貴重なエリアになっています。
隣り合わせた田んぼには、それらの生きものがいませんので、農薬をあまり使わず、毎年コメ作りを続けることは、生きものにとって、とても重要なことになっているようです。
生きものたちのためにもパン食を控え、もっとご飯を食べるようにして、田んぼでは、コメ作りを続けたいものです。
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↑  成熟が近い♀ ですが、色合いはさほど変わりません。  (2008.5.19 カエル谷口東湿地)
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↑  羽化間もない♂です。翅の色が瑞々しいです。♀のようなぽっちゃり感はありません。 (2011.5.26 国附町の休耕田)
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↑  若い♂です。 人間で言ったら中学生くらいでしょうか。  (2008.5.24 カエル谷口東湿地)
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↑  若い♂ です。 ♂ ♀ 共、額の部分が青く金属光沢があるのがハラビロトンボの特徴です。(2008.5.22 七売)
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↑  顔のアップです。 この個体は、とても大らかで、10cmくらいまで近寄らせてくれました。(2008.5.22 七売)
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↑ アオビタイトンボです。 ハラビロトンボと同じように、額に青く輝く部分があります。(2009.8.6 中津市野依新池) 
 なお、青い部分の顔に占める比率は、アオビタイトンボのほうが大きいことが判りました。
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↑ 黒くなったハラビロトンボの若い♂です。人間で言ったら20歳間近でしょうか。 (2011.5.26 国附町の休耕田)
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↑ 青黒味を帯びて来たハラビロトンボの♂です。成熟も近いです。   (2011.5.26 国附町の休耕田)
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↑  ♂ のハラビロトンボは、はじめは♀ と同じ色合いですが、成熟に伴い全身が青黒味を帯びて来ます。(2008.5.22 七売)
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↑ 成熟♂です。 (2008.6.26 藤岡飯野 休耕田)

青黒くなった♂ のハラビロトンボは、やがて白い粉を吹き、オオシオカラトンボのような色合いになります。
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 ↑ 成熟した♂ です。 (2008.5.27 カエル谷)






# by tombo-crazy | 2009-09-20 11:38 | トンボ科 | Comments(0)