アオビタイトンボ (トンボ科) 地域外

福岡での「第4回ため池シンポジウムin北部九州」出席のついでに、8月5日~6日の2日間、大分県中津市と宇佐市のため池を見て回りました。 
初めての地のため池だけに、いろんなものが新鮮でした。
写真のトンボはN池とU池で出会ったのですが、見たことないトンボでしたので、何だろうかと思いながら写真に撮り、ホテルへ戻って調べ、南方系のアオビタイトンボであることが判りました。
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↑ 成熟♂です。胸と腹部はシオヤトンボに似ていて、顔はハラビロトンボに似ていました。
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 ↑ 成熟♂
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↑ 成熟♀です。 残念ですが♀は1頭しか出会えず、それも、すぐ飛んでしまい、ピントが今一です。
                  
(参考)    
かつては大東諸島に生息していたトンボとのことでしたが、最近は九州や四国、一部は山口付近へも生息圏を広げているようです。
ただ、小さなトンボであることから、今のところ元々いた種への影響は出てないようです。
私がU池で観察したときは、競合しそうなハラビロトンボとは、水辺に近いほうにハラビロトンボ、少し離れた草地や潅木帯にアオビタイトンボと、住み分けが見られました。




# by tombo-crazy | 2009-08-17 11:36 | トンボ科 | Comments(0)

ショウジョウトンボ (トンボ科)

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             ↑ 羽化途中です。   (2008.4.26   カエル谷) 
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             ↑ どうやら無事、羽化間が終えそうです。   (2008.4.26  カエル谷) 
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              ↑ 羽化間もないショウジョウトンボの♂です。   (2008.4.26 カエル谷)
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              ↑  こちらも羽化間もない♀です。   (2008.5.11 カエル谷)
             羽化間もないころは、♂も♀も、同じような色合いをしています。
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              ↑ 若い♂です。 人間で言ったら20歳に手が届くころでしょうか。   (2008.5.19 カエル谷) 
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              ↑ 成熟した♂です。   (2008.6.17 カエル谷)
             このころになると、縄張り意識が強くなり、同種のトンボだけでなく、相手が自分より大きなトンボでも、縄張りに入ったものには、
             すぐスクランブルをかけます。 
# by tombo-crazy | 2009-08-03 17:15 | トンボ科 | Comments(0)

コシボソヤンマ (ヤンマ科)

2009年7月26日(日) 

昼頃のことです。
仁王川で、恒例になった親子の川遊びをしたとき、ヤンマを捕まえてた人がいました。
「どこにいたの?」と尋ねたら、「そこの柳に止まっていたので、捕まえた。」とのこと。
コシボソヤンマは、日中、あまり飛び回ることがないので、どうやら朝早くから止まっていたようですが、テントを張ったりしていて気づきませんでした。
止まっているところは撮れませんでしたが、仁王川初記録ですので、写真に撮らせていただきました。
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↑  コシボソヤンマ♀  (2009.7.26 松平・仁王川)      
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↑   テント右手前にある柳の、高さが2mほどのところに止まっていたとのことです。
大勢人がいて騒がしかったはずですが、コシボソヤンマは気にしてなかったようです。 
他には、アオハダトンボ、ハグロトンボ、オニヤンマ、コオニヤンマ、シオカラトンボ、ウスバキトンボがいました。




# by tombo-crazy | 2009-07-28 07:20 | ヤンマ科 | Comments(0)

ウスバキトンボ (トンボ科)

アキアカネやナツアカネの「赤とんぼ」と言われるアカネ属ではありませんが、
農家の人たちにとっては、ウスバキトンボと言う標準和名は知らなくとも、
盆トンボ、精霊とんぼなどと親しみを込めて呼んでいるウスバキトンボです。
私たちのフィールド松平の人たちは、おしょろとんぼ(御精霊蜻蛉)と呼んでいます。
お盆が近づく頃、稲の生育状況の確認や、草取り、水の管理などで、毎日通う田んぼの上を群れ飛ぶトンボは、いやでも眼に入り、親しみを感じたと思われます。
ご先祖さんがトンボになって、今年も豊作になるようにと、田んぼを見守ってくれていると、
昔のお百姓さんたちは受け止め、子どもたちに伝え、おしょろとんぼと丁寧語で呼ぶようになったようです。
地方によっては、ご先祖さんのお使いだから捕まえてはならないと言い伝えられているそうですが、
日中は中々止まらないトンボですので、子どもが捕まえるのは至難の技と言えます。
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↑  ウスバキトンボの成熟♀ (2008.7.30 長ノ山)
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↑  ウスバキトンボの群飛 (2007.7.22 美浜)
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 ↑  ウスバキトンボの成熟♂ (2009.7.23 仁王川)

ウスバキトンボは、卵から羽化するまでの期間が一月少しと短いことや、
体の割には大きめで薄い翅を持っているなどの特性を活かし、
東南アジア辺りから世代交代を繰り返しながら日本にやって来るものの、
寒さには弱いため本州以北では、幼虫が越冬出来ていないと言われていますが、
実際の所は謎に包まれたトンボのようです。
ちなみに私が住んでいる地域では、その年の気候にもよりますが、早い年は4月末頃には確認することがありますが、
数的にはほんの僅かで、群れ飛ぶようなことはありません。





# by tombo-crazy | 2009-07-24 12:22 | トンボ科 | Comments(0)

ハグロトンボ (カワトンボ科)

生まれ育った東北の田舎では、アオハダトンボと共に 「神様とんぼ」 と呼んでいたハグロトンボですが、
アオハダトンボは、きれいな流れの近くでしか見ることが少ないのに対し、
ハグロトンボは意外なところで見ることがあります。
それは、コイぐらいしか棲めないような、あまり水がきれいでないコンクリート護岸の河川や、田んぼ横の排水路であったり、住宅地の庭先であったりします。
子どもの頃には、川から200mほど離れた標高350mほどの神社のある山の上で見たこともあります。
ハグロトンボは、アオハダトンボと比べ、環境への適応能力が高いだけでなく、成熟するまでのある期間、水辺を離れ、分散して過ごすようです。                                           
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↑  成熟♂ (2006.8.23 足助川)
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↑  成熟♀   (2005.8.29 竹村)
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↑  成熟♂     (2006.8.23 巴川)
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↑  「竹村に生き残っていたハグロトンボ確認地点」 (2005.5~2008.9 豊田市竹村)
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↑  竹村の北から南へ流れる逢妻男川です。(上記地図の青矢印部から撮影 2006.9.15)
 
竹村は、標高20~50mほどで、豊田市の南部に位置し、かつては稲作や養蚕が盛んな所でしたが、
トヨタ自動車の進出と共に、農地や丘陵地が、自動車関連の事業所や、住宅地などになった地域で、
気づいたときは、アザミも消えていました。
田んぼは、哺場整備により乾田化され、減反政策により、毎年続けてコメを作る田んぼが減り、農薬や多品種化による稲作の農事暦の変化などにより、
秋の風物詩であったアキアカネも、稀にしか見れなくなっています。
そんな竹村地域でしたが、2005年の5月に 「庭に黒い翅のトンボがいます。」 との情報をいただき、
ハグロトンボが生き残っていたことが確認され、川をきれいにしようとの機運が高まり、川がきれいになると共に、ビオトープなども出来ました。



↓ こちらは、アオハダトンボやハグロトンボの生息環境が残る松平地区の仁王川です。
逢妻男川の流れる竹村からは、直線で東へ13Kmほどの位置にある巴川の支流です。
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↑ 仁王川の王滝湖園地と呼ばれる付近です。 

この付近は巨岩が累々とした渓谷でしたが、
行政による観光開発で、ダム湖が造くられ、10年も経たないうちに大量の土砂が堆積し、写真のような川となり、
かつての渓谷は分断され、輝きを失い、魚たちも遡上出来なくなっています。(2010.8.22 仁王川)
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ダムを取り除けば、渓谷も昔の姿に戻り、魚たちも遡上して来ると思われますので
関係者と市に働き掛けていますが、動きが観られません。(2010.8.22 仁王川)
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↑ 王滝湖園地の上流部です。
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↑ 王滝湖園地の下流部です。

上流部と合わせ、かつては簗山渓谷と言われていましたが、現在は王滝渓谷となっています。
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↑ ほとんどのトンボは、産卵に適したところで♂が縄張りを確保し、♀の来るのを待ちます。
ハグロトンボの場合も同じで、♂は、時々翅を開いたり、腹部先端を反らして白色部を見せて♀を誘います。
♀(写真上)は、気に入った♂がいると、近づいて翅を開き、♂に受け入れの気持ちを伝えます。 (2010.8.22 仁王川)
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↑ めでたく交尾です。 メタリックグリーンの腹をしたほうが♂です。(2010.8.22 仁王川)
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↑ 中州の草地でも交尾しているペアがいました。 (2010.8.22 仁王川)

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↑ 交尾を解いた瞬間です。 このペアの場合、交尾時間は1分22秒でした。(2010.8.22 仁王川)
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↑ 縄張りに他の♂が近づくと、縄張りの♂はスクランブルを掛け侵入者を追い払います。(2010.8.22 仁王川)
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↑ 首尾よく交尾出来た♀は、水辺の植物に卵を産み込みます。 (2010.8.22 仁王川)
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↑ 水に洗われヒゲ状になったミゾソバの根は産卵に適しているようで、複数の産卵が観られたのですが、ときどき、♂が、ちょっかいを掛けに来ます。       (2010.8.22 仁王川)
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↑ 体当たりにも怯まず、産卵を続ける♀でした。 (2010.8.22 仁王川)
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↑ 王滝湖園地から1.5Kmほど上流の宮口川との合流点の仁王川です。
 
ツルヨシが繁茂し、6~7月にはアオハダトンボも見られます。
8月始めには、たくさんいたハグロトンボも、季節が変わったためでしょうか、数が少なくなっていました。
なお、この付近の仁王川は、北に80mほどの所を流れていたのですが、哺場整備に伴い、南に位置が変わりました。
その際、近自然工法を取り入れたことで、蛍や魚などが戻っています。(2010.8.22 仁王川)
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↑ ツルヨシにとまったハグロトンボの♀です。  (2010.8.22 仁王川)
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↑ ハグロトンボの♂です。  (2010.8.22 仁王川)





# by tombo-crazy | 2009-07-23 15:05 | カワトンボ科 | Comments(0)