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赤とんぼ調査 (郊外の田んぼ)

   2016年10月6日、21日、23日

   毎年、アキアカネをはじめ数種類の赤とんぼが確認されている郊外の田んぼの確認結果です。
   これらの田んぼは、何代にも渡ってコメづくりをして来た田んぼですが、
   昭和40年代以降は兼業農家になり、数人の方がコメづくりをしています。
   田んぼは雑木林に囲まれた丘陵地にあり、ため池から昔ながらの小川を経由し導水されています。
   標高は115mほど。
   確認時間は10時~13時です。


  八草町・小江戸  (10月21日)
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↑ このところの雨で田んぼの所々には水たまりがありました。
ただ、昨年までコメづくりをしていた田んぼの一部は休耕田になっていました。
(近くの田んぼの地主さんの話では、来年はコメづくりを再開するとのことでした。)
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↑ 気温が23~24℃と低かったですが、10数ペアの産卵を確認しました。

他にも以下のような赤とんぼがいました。
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↑ ノシメトンボ♂です。
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↑ ノシメトンボ♀の腹部挙上姿勢です。

 腹部挙上姿勢で
 太陽の照射面積を少なくし、体温が上がり過ぎるのを防止するためとの説を
 見かけますが、それよりも自分の存在を誇示する行動のように思います。
事実、この日の気温は23~24℃と肌寒く感じました。
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↑ マイコアカネ♂です。
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↑ マユタテアカネのノシメ型♀です。
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↑ マユタテアカネの♂です。
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↑ ヒメアカネの♂です。




  八草町・秋合  (10月6日、23日)

   市内で最も赤とんぼの種類が多く確認されている田んぼです。
   地主さんは一人で、息子さんたちも手伝っての兼業のコメづくりです。
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(10月6日)

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(10月23日)
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(10月23日)
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↑ 最近はほとんど見ることがなくなった稲架掛けのある田んぼです。(10月23日)
田んぼは、所々に水が溜まっていて、アキアカネなどの産卵適地となっています。

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↑ アキアカネの連結産卵が多数確認出来ました。


他にも以下のような赤とんぼがいました。

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↑ マイコアカネ♀です。
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↑ マイコアカネ♂です。
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↑ ヒメアカネ♂です。

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↑ ノシメトンボです。
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↑ コノシメトンボです。

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↑ ネキトンボです。


   まとめ

   ① 小川からの導水、周囲に雑木林があるなどの立地条件と、減農薬と、
     アキアカネに合った水管理をすることにより、市街地に近い所でも
     赤とんぼと共生出来るコメづくりが出来ることを証明してくれました。
   ② このような立地条件は、郊外にある程度あるので、
     今回の田んぼのコメづくりを農家さんや、JAさんの協力を得て、
     展開して行くことが大切に思いました。
   ③ このような田んぼのお米は、例えば「赤とんぼ米」などのブランド化をして
    買い上げ価格をアップし、 農家にとってもうれしい仕組みが待たれます。






by tombo-crazy | 2016-10-27 21:42 | トンボの棲む環境 | Comments(0)

赤とんぼのいる田んぼを再び

 2015年10月24日

 このところ赤とんぼ調査が続いています。
JAあいち豊田の「赤とんぼの舞うコメづくり」活動への協力を兼ねています。
JAの呼びかけに賛同された個人農家や農業法人の田んぼと、これまで個人的に経年観察していた田んぼを回りながら、新産地がないかも観ています。

 田んぼを主な生息地として生きて来たアキアカネやナツアカネは全国的にその数を減らしていますので、
子どもの頃、トンボたちと思う存分遊んだ私たち世代としては、その復活に取り組むことは責務と思っています。
せめて小学生までは、野外で伸び伸びと遊んでほしいですから…。
出来ればトンボ捕りが出来る環境を全国の各小学区に取り戻したいと願っています。

 経年調査地は、下記の地図に示す通りです。
JAさんは2014年春からの5年計画です。
ご協力頂いているコメづくりの方々は、赤とんぼの見分け方を勉強しながらのスタートですが、何とか昔のように復活せさせたいとの想いで取り組んでられます。
とりあえずは、トンボにとって有害と指摘されている箱処理剤の使用は止め、転作はせず毎年コメづくりを続け、栽培品種や作り方は、これまでやって来た方法を大きく変えないでやって行く方向ですが、赤とんぼに関心が向くことで、それなりの成果が期待できると思っています。


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 以下、赤とんぼをたくさん観察出来た所などをアップします。



〔旧旭町平田…通称:小渡〕10月7日
  アキアカネとナツアカネの産卵がたくさん確認出来ました。
  栽培品種は愛知県が中山間地用に開発した幻のミネアサヒでした。
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近くには小学校や子ども園があるので、たくさん増やすことで、将来的には子どもたちが観察したり遊んだり出来そうです。
温泉も歩いてすぐの所にありますから、羽化や産卵に合わせて泊まりがけで観に行くことも出来そうです。
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▲ 連結産卵するアキアカネです。
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▲ 連結産卵するナツアカネです。



〔旧藤岡町飯野…通称:小渡〕10月6日、7日
  たくさんのナツアカネと、少数ですがアキアカネの産卵が確認できました。
 ▲ 5枚ある田んぼのうち、ミネアサヒの手前2枚は稲刈りが9月27日に済んでいました。
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 ▲ 手前が大地の風が栽培されている3枚の田んぼです。ナツアカネがたくさんいました。
 ここも、近くに小学校や子ども園があるので、たくさん増やすことで、将来的には子どもたちが観察したり遊んだり出来そうです。
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 ▲ ナツアカネの連結産卵です。
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 ▲ アキアカネの連結産卵です。
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 ▲ 翌日も立ち寄ったらご夫婦で稲刈りをしてられました。来春の羽化が楽しみとのことでした。




〔設楽町豊邦〕9月30日に続き、10月8日に再訪

   県内でも有数のミヤマアカネの産地です。
  ただ、獣害対策のワイヤーメッシュ柵に囲まれていますので、観察の場合、地主さんに許可を得る必要があります。

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 ▲ ミヤマアカネの産卵地となっている小川は、田んぼのある北側の沢の水で、国道の下を通って田んぼ脇へと流れて来ます。
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 ▲ アキアカネの産卵用にと田んぼに水を蒔いておいたらアキアカネだけでなくミヤマアカネが産卵に来ました。
 小川の方の密度が濃いので、それを避けてのさんらのでしょうか?

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 ▲ 予想通り産卵に来てくれたアキアカネです。
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 ▲ 水をまいた田んぼで産卵するミヤマアカネ。
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 ▲ こちらは通常の小川での産卵です。




〔豊田市大見町〕10月12日
  カエル谷の作業が終わってから用事で五ヶ丘東小学校へ行くとき覗いたらアキアカネが産卵してました。
  小学校までは歩いて10分ほどの所です。
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〔豊田市南部の高岡、竹村地区〕

 平たん部のため、勤め人が多く、個人で農業をしている方はごく少数です。
そんな関係もあり、ブロックローテーションによる転作や、乾田化の影響が出ていて、アキアカネなどの赤トンボは、たまに見かける程度で、ひと月ほど観てますが、産卵もごく少数です。
その代りウスバキトンボはたくさんいて、赤とんぼ(アカネ属)ではありませんが、地域の人たちにとっては、なじみのある風景になっています。
ブロックローテーションがなくなるか、やり方を変え、毎年コメづくりをする田んぼを確保しないと、アキアカネなどの赤とんぼを復活するのは困難に思います。
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 家から近いので、その後も何度か様子を観ていますが、数頭のアキアカネの産卵を確認しただけで、現在は田んぼが乾燥してしまい、赤トンボたちの姿が見えない日々が続いています。




〔豊田市八草地区〕 10月13日、14日

  面積こそ小さいですが、アカネ属赤とんぼが多種類生息している穴場です。
 栽培している品種はミネアサヒと大地の風です。
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 今の時代には珍しくなった「はざ架け」をする地主さんです。いつも気持ち良くトンボの観察をOKしてくださいます。
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 ▲ アキアカネです。

 
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 ▲ コノシメトンボの♂です。
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▲ マイコアカネの♂(上6枚)と♀(下1枚)です。
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▲ ヒメアカネの♂です。

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▲ 近くの湿地にいたノシメトンボの連結産卵です。


 つづく






 


by tombo-crazy | 2015-10-24 17:41 | つれづれ感じるままに | Comments(0)

秋の気配

8月23日(日)うすぐもり

 平成の合併で新城市に編入された旧作手村のトンボ観察会に行って来ました。
主催は作手高原の自然に親しむ会です。
観て回ったのは長の山湿原近くのため池などです。

 旧作手村は、本宮山(789m)巴山(720m)竜頭山(752m)などを有する山林面積が約9割ほどの村ですが、通常の山の村の印象とは異なります。
初めてよそから作手村に入った方は、かなりの山道を登って来たにも関わらず、村に入ったとき広々と広がる水田の姿に驚かされるかと思います。
地形的には隆起準平原と言われる平均標高550mの村なのです。
そのため、年平均気温が12.5℃、年間降雨量が2300mmと愛知県内では特異な気象条件にあり、長の山湿原を始めとした中間湿原群や、豊川や巴川の水源域を構成する渓流や、上流域でありながらゆったり流れる河川があるため、トンボがたくさんいる村で、かつては愛知県の84%のトンボが生息してましたが、近年、種も数も急速に減らしています。
作手高原の自然に親しむ会のみなさんは、自然を楽しむだけでなく、より良い自然の復活や、村の中にある湿地群をラムサール登録湿地にしようと活動されています。
今回のトンボの観察会もそれらの活動のひとつで、「作手をトンボの里に!」したいとの想いがあり、私もお手伝いさせて頂いているのです。

前置きが長くなりましたが、赤くなり始めた赤とんぼなどのトンボを観ることが出来ました。

▼ 気温が30℃近くありましたので、飛んでいる赤トンボはいませんでしたが、ウスバキトンボが気持ちよさそうに飛んでいました。
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 しばらく歩いていると、先ほどまでたくさん群れ飛んでいたウスバキトンボがいなくなりましたので、みなさんに探して頂きました。
ウスバキトンボは、あまり停まることなく滑空を繰り返すトンボですが、一斉にお休みモードに入ることがあります。
リーダーとなるトンボがいるのでしょうか?
他のトンボにはあまり見られない行動のようです。
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▲ と言うことで探してみると、鹿避け柵や、ちょっとした草むらや灌木の枝にウスバキトンボが停まっていました。

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▲ 大半は淡い色でしたが、成熟し真っ赤になったマユタテアカネの♂もいました。
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▲ ノシメ型と言われる翅の端に黒い班のあるマユタテアカネの♀もいました。
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▲ ほぼ成熟したリスアカネの♂です。 マユタテアカネの場合、一部の♀だけに翅の端が黒い斑紋がでますが、リスアカネやコノシメトンボ、ノシメトンボの場合、斑紋があるのが標準になります。
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▲ ネキトンボの♂です。産卵は見れませんでしたが、他のアカネ属より成熟が早い感じで、どの個体も真っ赤になっていました。
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▲ ヒメアカネの♀です。
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▲ 大半のヒメアカネは未成熟でしたが、中には赤くなったヒメアカネ♂もいました。
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▲ モノサシトンボの♂です。

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▲ 小さなガを捕食するキイトトンボです。
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▲ オオルリボシヤンマの♂です。
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▲ オニヤンマの♂です。

 池の上を周回しているオオヤマトンボをゲットしたのですが、子どもたちと観ていて写真を撮るのを忘れてしまいました。

 9月27日には、作手の田んぼで赤とんぼの観察会を予定しています。



 ご参考

 これまで作手で観察されたトンボです。
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by tombo-crazy | 2015-08-25 21:12 | トンボの棲む環境 | Comments(0)