コシアキトンボ (トンボ科)

うっかりして、コシアキトンボのアップを忘れていました。
「おいおい、それはないよ。」とコシアキトンボに言われそうです。
なぜなら、コシアキトンボは、庭に来てくれる数少ないトンボで、彼らにしたら身近に感じてもらえていたと思っていたに違いありませんから。
長年同居している妻との関係に似ていて、身近すぎて、意識の外にあったようです。すみません。


ある日の夕方、帰宅すると、隣の奥さんが我が家の玄関先で何かを見つめていました。
私の顔を見るなり、「やまねさん、トンボが飛んでいるのよ。すごいわ~!何て言うトンボですか?」と言って来ました。
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↑  お隣とのわずかなスペースの玄関先を飛び回る若い数頭のコシアキトンボでした。
今夜は庭先がねぐらになるようです。 (2011.7.1 17:35~:45)


 翌朝、何頭ねぐらにしていたか数えてみました。
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↑  若い♂を5頭確認できました。
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↑  チョウたちも、ねぐらにしていました。 (2011.7.2 5:10~:35)



下の写真は、数年前に庭先で朝方撮ったものです。
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↑  庭の木で休むコシアキトンボの若い♀です。 (2005.6.24)

  
■コシアキトンボの不思議

これら、住宅地の庭や玄関先の植え込みをねぐらとして利用するコシアキトンボは、我が家から南へ200mほどの公園の池で羽化したものが来ているようですが、
分からないことがいくつかあります。
一つ目は、コシアキトンボ以外は、たまにギンヤンマとアジアイトトンボが来るぐらいで、そのため池にいる他の17種のトンボは見かけないことです。
あまり飛翔力がないと言われ、草などに止まっている虫を主なエサとしているイトトンボの仲間などは、池の近くの田んぼを利用し、
飛翔力があり、飛んでいる虫を主としてエサとしているコシアキトンボやギンヤンマは、住宅地まで生息範囲として活用しているようです。
二つ目は、これまでにアオイトトンボ、ムカシヤンマを庭先で目撃しているのですが、それらのトンボは公園の池では、見られません。
これらのトンボは、移動(分散)の途中で休憩地として庭先を利用しているのかも知れません。
我が家の場合は、北側に小学校、子供園、小公園と連続した空間があることと、それなりに樹木があることで、
コシアキトンボやギンヤンマたちが好む環境になっているのかも知れません。
庭には、水場があり、樹木などの消毒は一切せず、出来るだけ自然風にしているせいか、カエルやカナヘビをはじめ、小さな虫はたくさんいます。
トンボをはじめ、自然界には、まだまだ分からないことや、不思議が一杯です。
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↑  めずらしく仲良く止まる♂のコシアキトンボ  (2010.7.10 作手・天神前の池 )  
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↑  コシアキトンボの♂です。  (2010.7.10 作手・天神前の池)  
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 ↑  コシアキトンボ♂のパトロール飛翔です。 (2010.7.28 東浦・ごろちんの森)  
♂の場合、縄張り(テリトリー)意識が強く、ここぞと言う産卵適地に縄張りを確保し、♀の来るのを待っています。
ただ、現実は甘くなく、来るのはほとんどが♂か、他のトンボです。
そんな時、体が小さいにも関わらず、果敢にスクランブルを繰り返します。
結果としてか、彼らは、あまり休むこともなく、自分の縄張り内を飛び回っています。
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↑  コシアキトンボ♂のパトロール飛翔です。  (2010.7.28 竹村新池)

彼らは、引っ切り無しに水面上を飛び回っていますから、飛翔写真の腕を上げるための対象として、コシアキトンボはお勧めです。
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↑  コシアキトンボの♂同志のバトル(縄張り争い)です。 つまりは、♀を求めての争いです。 (2010.8.4 竹村新池)
 




      

by tombo-crazy | 2011-07-04 23:21 | トンボ科
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