ネキトンボ (アカネ属)

             ショウジョウトンボに似ていますが、アカネ属のトンボなので小さく、スマートです。
             翅の付け根が橙色がかっていて、全身、澄んだ赤色です。
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               ↑ ネキトンボの産卵です。 ♂は他の♂の邪魔が入らぬよう近くで産卵を見張ります。      (2008.8.29 カエル谷)
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               ↑ ネキトンボの連結産卵です。                                      (2009.7.18 カエル谷)
             ショウジョウトンボたちの妨害にも怯まず、3分ほど産卵を続けていました。
             ネキトンボはアカネ属の仲間でありながら、中々強いトンボのようです。
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               ↑ネキトンボの連結産卵です。                   (2009.9.17 カエル谷 狂会メンバーの嵯峨さん撮影)
  
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               ↑ ネキトンボ成熟♂                                             (2008.9.11 カエル谷)
             胸に黒い線があること、足が黒いことなどが、ショウジョウトンボ♂との見分けになります。
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               ↑ ネキトンボ成熟♀ (老成気味です。)                                (2009.10.13 カエル谷)
             ♂と比べ、胸の黄色味が目立ちますが、文献では、赤味がかったものもいるとのことです。
             写真は翅の基部の橙色が重なり、やや赤味を帯びたようになっていますが、実際には、黒と黄色のコントラストが目立ちました。
             腹部上面については、♂よりも、黒い縞が目立ちます。
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               ↑ ネキトンボ成熟♂                                             (2008.9.11 カエル谷)
             ショウジョウトンボと比べ、翅の付け根がやや橙色味を帯びていて、翅の横の長さも長く、腹部も寸胴ではありません。
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               ↑ 尻上げ行動をとるネキトンボ成熟♂                                  (2008.9.11 カエル谷)
             ショウジョウトンボと異なり、腹部の裏側には、赤と黒のきれいな模様があります。

             なお、トンボの種によっては、写真のような尻上げ行動をとるものがいて、ものの本などでは、太陽の光を受ける面積を小さくする
            体温調節のためである…などとの記述を見るのですが、私が何種類かのトンボを見ている限り、それよりも、自分をアピールする
            行動のように感じています。
             理由としては、
               ①腹部裏側の向きと、太陽の位置が必ずしも合ってない。
               ②体温調節であれば、翅があるのですから、木陰へ飛んで行ったり、日向に出てくれば良いはずです。
               ③尻上げ行動をとるトンボの中には、腹部裏側がきれいな模様になっているトンボが多い。(ハッチョウトンボ他)
             みなさんの観察結果ではいかがでしょうか。
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               ↑ 縄張りで休むネキトンボ成熟♂                                     (2008.10.9 馬捨池)
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               ↑ 縄張りで休むネキトンボ成熟♂                                    (2009.9.18 天神下池)
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               ↑ 何があったのだろうか? 落水し、アメンボが群がったネキトンボです。            (2009.9.18 天神中池)
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               ↑ 連結産卵です。                                              (2009.9.29 カエル谷) 
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               ↑ ネキトンボ♂の飛翔ですが、コンパクトカメラでも撮れたのは、モデルになってくれたトンボの性格が良かったからです。 
               彼は、私から80センチほどの枝先にいて自分の縄張りをしっかり守っていたのです。少々私が動いても留まったままでした。
               他のトンボが近くに来ると、すぐスクランブル発進しますが、元の枝に戻ることを繰り返していましたから、戻るコースを読んで、
               置きピンで撮らせてもらったのでした。 つまり彼が撮らせてくれたのです。協力的な彼に感謝感謝です。 
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by tombo-crazy | 2009-07-22 10:07 | トンボ科アカネ属
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