オジロサナエ (サナエトンボ科)

■ 2011年6月30日

金蔵連の田んぼの草刈りの帰り、山へ行った友人たちとお茶をしようと待ち合わせた店の裏の川で、カジカガエルの鳴き声。
カエル大好き人間の私は、河原へ降りて友人たちが来るまで、カジカガエルの声をしばし堪能。
「おお!」 羽化殻がたくさんあるのに気づきました。 
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↑ カジカガエルが鳴いていた足助の川です。


■ 2011年7月1日

翌朝、トンボ狂会のAIさんを誘い、10時頃からトンボ調査に入りました。
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↑ たくさんの羽化殻があり
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↑ 7~8頭の羽化したてのオジロサナエを観ることが出来ました。

他には、コオニヤンマ、ヤマサナエ、コヤマトンボ、ミヤマカワトンボ、アオハダトンボなどを見ることが出来ました。

       
■ 2011年7月2日

ならば羽化しているオジロサナエをと、仕事で来れないAIさんに代ってSSさんと6時頃から探したのですが、ものの見事に外れました。
一体、彼らはいつ羽化しているのでしょうか? 
文献では8時過ぎの観察例もあるのですが…。暗いうちに始まるのかも知れません。
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かろうじて観ることが出来たのは、オジロサナエではなく、羽化に失敗したオナガサナエ♂だけでした。
4時頃には来てないと無理なのかも知れません。
空振りに終わっただけに、寝不足の身には、暑さが堪えるSSさんとやまねでした。


■ 2011年7月8日

4時40分起床。外へ出ると、昨日からの雨は止み、天気は回復の兆しです。
雨で羽化を待たされたヤゴが大量に、それも曇天なので羽化の時間が遅くなるかもと、再び先日の川へ向いました。
川の水位が15cmほど上がっていたにもかかわらず、羽化は行われ、羽化間もない個体を10頭ほど確認できました。
オジロサナエたちは暗いうちから羽化をするようで、一頭だけ羽化殻から飛び立つところを見ることが出来ましたが、またしても羽化の写真は撮れずじまいでした。 
矢張り前日から現地に泊まり込まないと難しいようです。
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↑ 増水していたので川へ入るのは止しました。
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↑ うっかり飛ばさないよう目配りしながら最初に見つけた羽化間もないオジロサナエAです。(6:15)
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↑ 同じオジロサナエAです。時間が経ち腹部の色合いにメリハリが出て来ました。(7:53)
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↑ 羽化間もないオジロサナエBです。(7:12)
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↑ 羽化間もないオジロサナエCです。この個体は羽化中でしたが、保険を掛けずに近づき過ぎて、高い所へ逃げられところです。(7:24)
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 ↑ オジロサナエCの羽化殻です。水面から60cmほどの位置にありました。トンボがいる状態で撮りたかったです。
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↑ 上2枚は、羽化間もないオジロサナエEです。川の水かさが上がっていたので、先日よりも高い位置で休んでいました。(7:49)
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↑ 羽化間もないオジロサナエFです。(7:51)
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↑ 羽化間もないオジロサナエGですが、どこにいるか判かりますか。(8:00)
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↑ おまけで、羽化中のハグロトンボらしいトンボが処女飛行するまでを観ることが出来ました。(7:16~8:43)
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↑ もう一つのおまけは、羽化間もないオナガサナエの♀をゆっくり観察出来たことです。だから今回はまずまずとしたいと思います。


■ 2009年8月30日

自民党にとっては、長年に渡る政権党としての実績にも関らず、負の部分だけがことさらに取り上げられ、
その対応のまずさと、自己改革の出来ない体質が招いた屈辱の日であり、
民主党にとっては、実力も不確かの中にあって、敵失により転がり込んで来た日になりましたが、
トンボ狂会のメンバーにとっては、オジロサナエや、ミヤマアカネに出会えた楽しい一日となりました。

久々の金蔵連です。
カエルの写真を撮っていると、SSさんがニコニコして合図を送って来ました。いいトンボを見つけたときの表情です。
カエルを撮り終え行って見ると、SSさんと、KAさんのレンズが土手の下を狙っていました。「ん?」どこにトンボがいるのかよく判りません。
SSさんが「そこのミゾソバ!」と、指を差して教えてくれました。とても小さなサナエで初めて見るトンボでした。
「こんな小さいのどうやって見つけた?」「二人でトンボを探していたら、目の前をスーッと横切り止ったので」と教えてくれました。
名前は判りませんでしたが、私にとっては初めてのトンボですので、二人には感謝感謝です。
二人が撮り終えてから、土手の下へ降りて、撮らさせていただきました。
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↑ ミゾソバの葉に止まるオジロサナエ成熟♂です。 全長は45mmほどしかないでしょう。腹部がとてもスマートです。                  
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↑ 同じ個体のアップです。この写真を撮っていたので、当初思ったヒメサナエではなく、オジロサナエと判りました。
トンボの場合、胸の模様の違いで、種の同定が出来ることが多いのです。
ですから、写真を撮るときも、ただ、自分の好きなアングルだけでなく、同定のためのポイントを写し込むようにしています。                   (上記写真は、いずれも2009.8.30 金蔵連)
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↑ 渓流の石の上に止まり、テリトリーで見張るオジロサナエ成熟♂です。(2009.7.22 土岐 SSさん撮影)
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↑ オジロサナエの♀ (2009.9.2 野原川)

8月30日にオジロサナエ♂を初めて観たばかりの私は、数日後、このトンボに出会っても、胸の模様はオジロサナエの♂と似ているなとは思っても、体ががっしりした感じでしたから、種が判りませんでした。 
体は♀ですので、胸と肩の模様と、大きさを頼りに、図鑑でオジロサナエの♀らしいと絞り込めたので、
インターネットの信頼置けるサイトで最終確認をすると、「神戸のトンボ」のトピックスで、オジロサナエの産卵動画があり、種の確定が出来ました。
こうして見ると、いつも青木先生の「神戸のトンボ」にお世話になっている私です。
改めて、青木先生へ、感謝申し上げたいと思います。 先生、ありがとうございます。

不思議なことが起きるものです。 急にオジロサナエづいたのです。
私とオジロサナエとの初めての出会いは、8日前の8月30日、金蔵連で♂でした。
続いて、9月2日に野原川で♀と出会ったのですが、そのときはオジロサナエとは判らず、9月6日の夜、判ったのでした。
そして今日、先週の忘れ物を取りに金蔵連のYさんの家に行った帰り、田んぼで、5頭も見てしまったのです。
これまでオジロサナエを見たいと、探し歩いてなかった上に、生息環境や、生態を勉強してなかったのですから、見れないのは当然でした。
ただ、30日に♂に出会ったことで、生息環境や、大きさ、飛び方などが解り、見つけやすくなったようです。
今後は、これまで見たことのないトンボのことを多少は勉強しておこうと思います。

ところで、今日観たオジロサナエは、虫を食べた後、稲の葉を食べたので驚きました。
イヌなども、胸やけしたときなど草を食べるように、トンボも植物を食べるのだろうか?
今後、いんなトンボで観察したいと思います。
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↑ ヒメバチのような虫を空中で捕らえ、イネに止まって食べ始めた♀です。 (2009.9.7 金蔵連)
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↑ 反時計回りに体を移動させながら、虫を食べ続けるオジロサナエです。
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 ↑ ほぼ、虫を食べ終えたようです。
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↑ イネの葉を食べ始めたところです。  
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↑ イネの葉を食べ終えました。






by tombo-crazy | 2011-07-08 19:34 | サナエトンボ科
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