モートンイトトンボの肩代わり水辺づくり

  2016年4月21日(木)曇りのち雨

  天気予報は3時頃から雨とのこと。 ならばカエルの声でも聞きながらトンボの水辺づくりのつづきをと、
  9時少し過ぎに、カエル谷へ入りました。
  気温は15℃と低めです。

  
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↑ 上二つは、モートンイトトンボが毎年たくさん発生する水辺です。
水深はあまりありませんが、泥田なので、中に入ると長靴が沈み込んでしまいます。
来年4月以降、道路工事が始まると、これらのモートンイトトンボの水辺は消えてしまいます。 
 
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↑ カエル谷を南側(シシパラ)から見た所です。(下記にシシパラの説明あり)
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↑ モートンイトトンボの新たに整備中の水辺のです。
モートンイトトンボの産卵までに、自然な感じの水辺にします。


  シシパラとは、イノシシのパラダイスの意で、手前側は出入り、掘り返し自由にしていますが、
  イノシシたちは、トンボやカエルのために整備した水辺に来ては、一年中いたずら(人間から見て)して帰ります。
  なぜなら、整備した水辺には、彼らのエサとなる生きものや植物が豊富ですから、仕方ありません。
  私たちにとっては、畔を壊したり、小川を荒らし回るので、一年中復旧の土木作業をすることになります。
  生きものとの共生は忍耐も必要で、中々大変ですが、彼らも生きて行かなければならないので、仕方ありません。

  と言うことで、道路が出来て消える水辺は、今後シシパラに再生していくことになります。
  ただ、担い手が年々高齢化してますので、無理なく楽しみながら、ぼちぼちやっています。
  カエルの移動距離は、せいぜいふた山越えて来る位、それも時間を掛けてですが、
  その点、トンボたちは翅がありますから、トンボたちに合った多様な水辺と草地や林地などの生息環境をつくり、維持すれば、
  結構、過去に記録のないようなトンボも飛来してくれます。
  カエル谷は、これまでに64種のトンボが飛来し、その半数近くが定着しています。
  もう少し広さがあれば、ほとんどのトンボが住み分けたりして、争い合うこともなくなり、定着出来ると思っています。

  全国のトンボ好きのみなさん、ぜひ、お友だちを誘って、耕作を止めた山間の田んぼを活用ください。
  トンボは、持ち込む必要もなく、自分で飛んで来てくれますから、やりがいがありますよ。
  特に現役を退いた男性の方々には、健康だけでなく、奥さんの時間を拘束しませんから、お勧めです。

  多様な生息環境をつくるとトンボが来てくれる背景は、それだけトンボのための水辺が各地で消えていると言うことのようです。

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↑ この辺は、道路が出来た後も残る(残したい)水辺です。


  予報よりも早く昼頃から雨が降って来たので、家に帰っておにぎりを食べました。




by tombo-crazy | 2016-04-21 22:30 | トンボの楽園づくり
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