コサナエの羽化に再チャレンジ

2018年4月28日 晴れ 気温 20℃(10:30)

 26日のコサナエの羽化見は、辛うじて1個体、それも飛び立つ直前を観れただけでしたが、
実は、同じ頃、30分ほど離れた所で、たくさんの羽化を観ていた方がいました。

 その方、Tさんは、私がN市にコサナエの羽化を観に来ていることと、低調であることも掴んでいて、
電話とメールを入れてくれていたのです。
 ところが、スマホに変えて2日目の私は、着信音設定が低かったのと、
仮に電話に気づいても、うまく話が出来るかどうかわからない状態で、
着信に気付いたのは、翌日の昼過ぎでした。
残念と言うほかありません。

 でも、通行料が、手前のインターで降りたとしても、片道2370円掛りますから、そう簡単に行けません。
来年の楽しみに…と、思っていたら、
カエルの分校生で、トンボ友でもあるIさんが、一緒に行ってくれることになり、
急遽、Tさんに詳しい情報を頂き、出掛けたのでした。



 現地へ着いたのは、8時を少し回った頃でした。
林に囲まれた池であることは、衛星写真で掴んでいましたが、
実際は、竹が侵入し、何の手入れもされなくなった荒れた林でした。

 東側から、池を目指したのですが、倒れたり倒れ掛った竹が、進路を妨げます。

 池は、イメージとは違い、岸が、すとんと落ち込んだ皿池で、
大きさは1000㎡ほど、
中央にガマがあることから、水深は最大でも70~80cmでしょうか。
岸辺は、長靴では沈してしまう位の水深でした。
底は泥質で、取水口の一部には、水面から15cmほどの土砂が堆積したところがあり、
西側の岸辺と共に、羽化のポイントになっている感じでしたが、
取り囲む林が荒れているため、池を一周することなく、
西側の岸辺20mほどと、取水口の土砂堆積部の2ヶ所で羽化の探索と観察をしました。
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↑ 池の東側です。所々に、わずかに木漏れ日が指す程度でした。
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↑ 西側です。
林の幅があまりないことと、西側が開けているため、東側よりは明るかったです。


 朝食前に、1時間ほど、池の西側を手分けして探したのですが、
見つかったのは、無数の羽化殻だけで、羽化中のコサナエは見つかりませんでした。( ↓ )
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↑ 羽化殻のほとんどは、同じ辺りで複数見つかりました。

 定位の時間が遅いのではと思った私は、暫く待つことにし、
遅めの朝食を取り、再び、羽化殻の多い所を重点に水際を観ていると、
定位のためにヤゴが上がって来るのが判りました。
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↑ 最初に見つけた陸へ上がろうとしているヤゴ。( 中央 9:44 )
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↑ 定位したヤゴ( 10:03 )
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↑ 定位したヤゴ( 10:11 )

私の予想とは違い、10時頃から次々とヤゴたちは上がって来るのでした。

 気温は、木陰のためか20℃しかありません。
始めのうちは、定位したヤゴを見逃さないように、シノダケを立てていましたが、
数はどんどん増え、その上、定位したヤゴは、羽化殻の見つかっていた所と重なることが判り、
目印を立てるのは止め、羽化が始まるまで、のんびり待ちました。

 個体数が多いので、一つの個体を観察し続けることは止めました。

 以下は、見つけた個体の一部です。

 私たちが探索と観察をした二つのポイントだけでも、
今日、80~100体の羽化があったかも知れませんから、
池全体では、すごい数が羽化している可能性が考えられます。

 忙し過ぎました。でも、思い出に残る、うれしい1日でした。
Tさん、Iさん、ありがとうございます。

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 不思議な動きをしたトンボがいました。
始めは、定位した位置で、普通に羽化をしていたのですが、
翅が開くと、上へ上へと登りだしたのです。 ( ↓ )
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↑ 見つけたときの位置。水面からは50cmほどでした。( 10:25 )
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↑ 水面から1mほどまで登りました。 ( 10:45 )
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↑ とうとう私の頭より上まで登ってしまいました。180cmはあると思います。( 10:51 )

ただ、惜しかったのは、処女飛行を撮ろうとしていたのですが、
カメラの部品を池の中に落としてしまい、探している間に飛ばれてしまいました。
人間だったら、登山家か、クライミングのアスリートになったかも知れません。
運動能力が素晴らしい彼女は、きっといい伴侶に出会え、より素晴らしい子孫を残すと思われます。
ちなみに、下で羽化していた個体(♀)は、定位の位置から飛び立ちました。

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↑ 次々と羽化するコサナエたちです。


 私の場合、羽化は、経過観察をすることが多いのですが、さすがにこれだけの羽化が次々とあると、個体確認だけでも、大変です。

 そんな中で、数枚ですが、処女飛行の瞬間を撮ることが出来ました。
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 処女飛行後、最初に止まったと思われる個体も目にしました。( ↓ )

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 羽化は、まだまだ続くのですが、疲れてしまい、12時15分に観察を止めました。
 こんな経験は、初めてのことでした。


 なお、今回の池で気づいたことがあります。
その一つは、波の浸食作用により、岸辺が、どこもオーバーハングしていて、
緩やかな駆け上がりになっていないことです。
 もう一つは、池の水位が、時々変化しているようなのです。
私たちがいる間にも、数cmですが、上がりました。
 これらのことは、定位した位置が水面に近い個体では、羽化の失敗につながります。
事実、羽化が失敗し、水に浮かんだ個体が多かったです。
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↑ 羽化に失敗し、水面に浮いたトンボたち。


 それと、ウシガエルが、かなりの密度で生息していることです。
水位の変化、捕食者の存在など、生息にとって不利な条件があるにも関わらず、
コサナエの羽化個体の多いことは、不思議でした。
一般的には、ウシガエルやザリガニ、コイ、ブルーギルなどがいると、
ヤゴが激減し、結果、トンボが激減すると言われているのですが…。


陽当たりの水面が少ないことが影響しているのか、トンボの姿がほとんどなく、
クロスジギンヤンマが1頭いただけでした。 ( ↓ )
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ただ、シーズンが違うので、確認は出来ませんでしたが、
タカネトンボやヤブヤンマなどにとっては、良い池なのかも知れません。




今日のおまけです。

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↑ オトコヨウゾメの花です。(スイカズラ科)









by tombo-crazy | 2018-04-28 23:03 | トンボ見て歩記 | Comments(0)
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