アオハダトンボ (カワトンボ科)

ふるさとの我が家は、谷間の川沿いにありましたので、たくさんのトンボを観ることが出来ましたが、
なぜか、アオハダトンボとハグロトンボは、「神様とんぼ」 と言い、殺しちゃいかんぞと聞かされていました。 
オニヤンマはオニヤンマで、シオカラトンボはシオカラトンボかムギワラトンボなのに、
何でこのトンボは神様なのかと不思議に思い、先生にたずねると、
本当はアオハダトンボと言うのだけれど、害虫を食べてくれるので子どもたちにいじめられないようにだよと、ニコニコ笑って答えてくれました。
そんないきさつがあるだけに、これまで、イトトンボの仲間だけは、一度も翅をむしったり、腹をちぎったりしませんでした。
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↑ アオハダトンボの成熟♂   (2007.8.11 仁王川)
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↑ アオハダトンボの成熟♀ (2006.6.3 仁王川)
ハグロトンボと似ていますが、♀の場合、白い縁紋があるのがアオハダトンボの特徴です。
                                                               
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↑ アオハダトンボの成熟♂  (2006.6.3 仁王川)
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↑ アオハダトンボの顔   (2006.6.3 仁王川)
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↑ 仁王橋から上流側を見た仁王川です。 (2006.5.31)
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 ↑ アオハダトンボの成熟♂  (2008.8.9 仁王川)
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↑ 仁王橋から下流の宮口川との合流点付近を見た仁王川です。 (2009.7.23)
川の奥に点々と光っているのはウスバキトンボですが判りますか?
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↑ 仁王川で遊ぶ親子と、カエルの分校の人たちです。 (2006.8.19)
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↑ 仁王川で遊ぶ子どもたちです。 (2007.8.5)
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↑ 仁王川で遊ぶ子どもたちです。 (2007.8.11)
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 ↑ 仁王川で遊ぶ子どもたちです。  (2008.8.9 )


私たち『カエルの分校』のフィールドの一つ松平地区坂上町にある仁王川です。
この川は、以前は80mほど北側を流れていたのですが、今から14年ほど前の哺場整備のときに、
多自然型川づくりとして南へ付け替えられました。(平成9年完成)
当初懸念された自然の回復ですが、今のところ順調で、
アオハダトンボやニホンカワトンボ、オニヤンマをはじめ、
ゲンジボタルや、カマツカ、ドンコ、シマドジョウなども戻って来ています。 
ただ、写真で解るように、一部地域住民の要望があったとのことで園芸種の種が蒔かれ、自然とは異質な景観になっていることや、
川底などに使われた大石が、丸みのある川石でなく、山石を割って使用しているためエッジがあり、
川遊びのときは気をつける必要があります。
なお、園芸種の草花については、草刈りにより、徐々に減っています。

全国各地で行なわれた哺場整備は、トンボをはじめ、たくさんの生きものの生息に大きなインパクトを与えてしまいましたが、
事前の手を打ったり、工法などを工夫することで、ダメージを低く抑えることが出来ますので、関係当局のご配慮をいただければと思います。

子どもたちにとって、自然が一杯ある水辺は、とても楽しいところです。
危険だからと近づけないのではなく、
場所を指定し、部分的に草を刈り、大人も一緒に遊んだり、ゴミを捨てないなど、
大人たちが配慮することで、楽しく安全に遊べます。



                             

by tombo-crazy | 2009-07-23 12:14 | カワトンボ科
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